大迫 力

おおさこ・ちから 1980年尼崎市生まれ。編集者。現在は神戸の会社で、企業広報誌やwebコンテンツなどの企画・制作をやっています。2017年より京都芸術大学非常勤講師(編集論)。

大迫 力

おおさこ・ちから 1980年尼崎市生まれ。編集者。現在は神戸の会社で、企業広報誌やwebコンテンツなどの企画・制作をやっています。2017年より京都芸術大学非常勤講師(編集論)。

マガジン

  • B2 ZAPPING 2021-2022

    B2の各試合をザッピング=気ままにあれこれ観た感想を書いていきます。2021-2022シーズン関連の記事はこちらにまとめています。

  • B2-ZAPPING

    B2の各試合をザッピング=気ままにあれこれ観た感想を書いていきます。毎試合見ているチームばかりではないので、知らないことや見落としていることがたくさんあるはずですが、どうかご海容いただければ幸いです!

  • B3探訪

    今まで観たことのないB3という新しい地平を訪ね、試合の感想を書いていきます。チームも選手もまったく知りません。「渡辺篤史の建もの探訪」のように虚心に試合を見つめ、楽しい観戦記を目指します。

  • 西宮ストークス観戦記2020

  • 西宮ストークス観戦記

    私が応援しているバスケットボールBリーグ(B2)の西宮ストークスの試合を観た感想をまとめています。自分にとっては観戦しながら感じたことを言語化するためのツールであり、西宮ストークスをはじめとするブースターの方々にとって参考になることがあれば望外の喜びです。なお、あくまでもいちファンの個人的な感想であり、無論、西宮ストークスとは一切関係のない非公式なものです。

最近の記事

2022.5.28|あと一歩からの距離

B2リーグはプレーオフも含めて全日程を終え、完全にオフシーズンを迎えています。今季最後の投稿はあと一歩のところでB1昇格を逃した香川ファイブアローズと熊本ヴォルターズについて考えてみます。ん、名古屋と仙台?そんなB1チームのことなんて知らねえよ。 結果はすでにご存じの通り、熊本は名古屋に、香川は仙台にセミファイナルで敗れました。特に香川はあと1勝というところで涙を呑んだだけに悔しさもひとしおでしょう。しかし、「あと一歩」とはよく言ったもので、「あと一歩」だからこそそこに致命

    • 2022.5.15|プレーオフという白日

      B2プレーオフはクォーターファイナルを終了しました。どのカードもとても見ごたえがあり、やはり「WIN or GO HOME」(勝つか、家に帰るか)のプレーオフは違いますね。今季は全チームがB1ライセンスを保有し、4回勝てば昇格というインセンティブがあっただけに、内容も濃く、面白かったです。私も香川と佐賀のGAME2を現地で観戦。香川の貫禄勝ちではありましたが、佐賀も最後までしぶとく戦い、散っていきました。 さて、プレーオフは互いに死力を尽くす真剣勝負であるがゆえに、そのチー

      • 勝手に選ぶB2アワード2021-22

        今年もこの季節がやって来ました。B2にはなぜかアワードがないことを逆恨みして、素人の分際で勝手に表彰してしまおうという傲岸不遜かつ何の権威も価値もない企画です。 最初に断っておきますが、昨年同様にあくまでも私の独断と偏見に満ちたアワードです。「基準がわからない」とか(ねえよそんなもん)、「この選手が入っていないのはおかしい」といった苦情は一切受け付けません。異論はむしろ大歓迎ですので文句がある人は自分で書いてください。いろんな人が勝手にアワードとかをやり始めて収拾がつかなく

        • 2022.5.1|B2プレーオフ1回戦予想

          プレーオフ進出チームと組み合わせが決まったので、予想を書くことにします。なお、完全に個人的な感想なので、外れても一切責任は負いません。当たったら自慢します。 ■FE名古屋 vs 越谷アルファーズ○名古屋2−0越谷● 奇しくも昨シーズンと同じ顔合わせになったが、レギュラーシーズンを無双した名古屋の優位は揺るがない。インサイドが強いチームを苦にするどころか、自在にポジションを入れ替えられる強みを活かし、むしろ重量級ビッグマンを擁するチームを得意としていた印象すらあった。レギュラ

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        記事

          2022.4.30|それぞれのシーズン

          なんと3ヶ月以上も放置してしまいました。理由は仕事がむちゃくちゃ忙しかったから。とにかく余裕がなく、文章を書く元気はおろか、試合を観ることすらままなりませんでした。さすがにプレーオフが始まれば何か書きたいのですが、いきなり復帰は難しそうなので、リハビリを兼ねてプレーオフ進出を逃した6チームの今シーズンを振り返ってみたいと思います。 ■東地区7位|青森ワッツ 地元出身ルーキーの駒澤颯とオールラウンダーのマイケル・クレイグとともに始まったシーズンは、5連敗スタートではあったもの

          2022.4.30|それぞれのシーズン

          2022.1.23|福島@越谷|怪我と光明

          越谷アルファーズのプレーオフ進出に黄色信号が灯り始めています。今節では東地区のライバルである福島ファイヤーボンズに連敗して4位に転落。ワイルドカード圏内にはギリギリ踏みとどまっているものの、山形ワイヴァンズやライジングゼファー福岡がすぐそこまで迫ってきています。昨シーズンの大型補強に続き、今オフにもさらに戦力を加えたはずのチームに何が起こったのでしょうか。 その理由はシンプルで、中心選手の怪我やコロナ感染による離脱にあります。11月後半に畠山俊樹がインジュアリーリスト入りし

          2022.1.23|福島@越谷|怪我と光明

          2021.12.29|東京Z@西宮|勇者たちの帰還

          アースフレンズ東京Zのチーム状態が上向き始めています。前々節の奈良との対戦ではアウェーをものともせずに2連勝。ホームに戻っての香川戦では連敗を喫しましたが、その戦いぶりは開幕戦であえなく敗れたのと同じチームとは思えない勇敢なものでした。GAME2は完敗だったけど、GAME1は十分に勝てるチャンスがあったよね。 リーグ最長の開幕13連敗を経て、11月19日にようやくようやくようやく今季初勝利を手にして以降、アスフレの状況は少しずつ改善していました。山形からも白星を挙げ、青森に

          2021.12.29|東京Z@西宮|勇者たちの帰還

          2021.12.11|西宮@FE名古屋|ロールプレイヤーズ・ロール

          ファイティングイーグルス名古屋がB2を席巻しています。シーズンの3分の1にあたる20試合を終えてわずかに3敗。このままいったら51勝9敗。なんてソツのないチームなんだ。こういう突っ込みどころの少ないチームは嫌いだよ(書きづらいから)。 さておき、名古屋の強さの要因はなんと言ってもリーグぶっちぎりの守備力にあります。DRtgは87.8でリーグ唯一の80点台。スティールも8.9で1位、ファウルも少なく(15.5・1位)、ちゃんと守れるよ。激しい守備からスティールを奪い、素早く効

          2021.12.11|西宮@FE名古屋|ロールプレイヤーズ・ロール

          2021.12.05|熊本@仙台|弱り目に祟り目

          熊本ヴォルターズが苦しんでいる。ブースターたちも嘆いている。ドン・ベックの心中はいかばかりだろうか。 ジョーダン・ハミルトン、LJ.ピーク、ベンジャミン・ローソンという文句の付けようのない外国籍選手を補強し、「一体何勝するのか?」と騒がれたシーズンオフ。ところが蓋を開けてみればここまで19試合を終えて9勝10敗。おいおい、負け越しているじゃないか。今節ではアウェーとはいえ仙台89ERSを相手に痛恨の連敗を喫して西地区4位に転落。西宮や香川だけでなく福岡の後塵までも拝する始末

          2021.12.05|熊本@仙台|弱り目に祟り目

          2021.12.04|東京Z@青森|愛しさと拙さと心細さと

          東地区の最下位争い、アースフレンズ東京Zと青森ワッツの今季初対戦は見どころの多い試合となりました。それは試合のレベルがとても高いとか、白熱したシーソーゲームだったとかいうことではなく、未完成だからこそ愛したくなるような、壊れそうなものばかり集めてしまうような、極めて情緒的なものです。 試合の序盤はぶっちゃけターンオーバー合戦。特に東京Zが酷くて、なんでもないところでパスミスをしたり、青森のゾーンに慌ててボールを奪われるシーンが目立ちました。だって1Qだけでターンオーバーが6

          2021.12.04|東京Z@青森|愛しさと拙さと心細さと

          2021.11.25|愛媛@香川|始まりの合図

          香川ファイブアローズのホームで行われた愛媛オレンジバイキングスとの四国ダービーは、愛媛が2連勝を飾りました。開幕からここまで西地区首位を走る香川と、まったく調子の上がらない愛媛という対照的なカードでしたが、予想に反した結果に驚いたブースターも多いのでは。よもやよもや。 きちんと観たのはGAME1だけだったのですが、アンガス・ブラントのいない香川のインサイドを適確に突き、ここまで苦しんでいたのが嘘のように、次々と得点を決めていました。 愛媛の作戦はわかりやすく、ウッドベリー

          2021.11.25|愛媛@香川|始まりの合図

          2021.11.23|西宮@福岡|強さは細部に宿るか?

          西宮ストークスはアウェーでライジングゼファー福岡に2連敗を喫し、前節を含んで3連敗となりました。これで15試合を終えて9勝6敗。弱くはないけれど、かと言って強くもない。ちゅーーーと半端やなあ(@ちゃらんぽらん)とのけぞりたくなる成績です。しかし、昨季は西地区を制し、オフにサプライズ補強を敢行したチームとしては、物足りないどころか「こんなはずじゃなかった」と嘆いているブースターも多いはずでしょう。 確かに福岡が強かったのも事実です。GAME1ではジェローム・ジョーダンの高さを

          2021.11.23|西宮@福岡|強さは細部に宿るか?

          2021.11.20|香川@佐賀|防御は最大の攻撃

          怪我人続出で早々に上位争いから離脱するかと思われた佐賀バルーナーズでしたが、苦しい台所事情をやりくりしながらの健闘が光ります。前節は熊本ヴォルターズから1勝をもぎ取り、今節は西地区首位を走る香川ファイブアローズをホームに迎えました。最初に結果を言うと、第1戦は佐賀が快勝。その要因は巧みなディフェンス戦略にありました。 この試合ではまず井上諒太の貢献が挙げられます。香川の大黒柱であるウッドベリーに対してとても上手く守っていました。簡単にボールを渡さないオフボールディフェンスは

          2021.11.20|香川@佐賀|防御は最大の攻撃

          2021.11.14|愛媛@奈良|試合の終わりとフリースローワンダーランド

          バンビシャス奈良はこのところ接戦続きだ。勝ったり負けたりなので、これをどのように評価すればいいかはわからない。ただ、とにかく試合が最後までもつれる。象徴的なのがフリースローだ。 愛媛をホームに迎えたGAME1では、愛媛があと1本フリースローを決めていればほぼ試合が終わっていたはずのチャンスを残り30秒で2回も逃し、ジョーダッシュ・マブンガの逆転スリーの呼び水となってしまった。さらに、俊野佳彦が2本とも決めればそのままサヨナラ勝ちのフリースローを落としてオーバータイムへもつれ

          2021.11.14|愛媛@奈良|試合の終わりとフリースローワンダーランド

          2021.11.7|仙台@福岡|強豪らしさなんて

          東地区の優勝を狙う仙台89ERSが、西地区のダークホース的存在になりつつあるライジングゼファー福岡のホームに乗り込みました。 ここまで事前の予想を覆す健闘を見せている福岡。それゆえに注目のカードだったわけですが、GAME1ではジェラルド・ビバリーのファウルトラブルに見舞われながらも粘る福岡を振り切り、仙台が強さを発揮しました。チャンスを逃した翌日はえてして大差になることも多いのですが(同節の西宮と熊本がその典型)、どっこいGAME2では福岡が一矢報いました。そこで慌てて観直

          2021.11.7|仙台@福岡|強豪らしさなんて

          2021.10.23|福岡@越谷|シンプル・イズ・ベスト

          ライジングゼファー福岡が下馬評を覆す健闘を見せています。前節まで8試合を終えて4勝4敗。青森や愛媛といった下位チームからの3勝があるとはいえ、アウェーで福島から1勝をもぎ取り、越谷とのGAME2も勝利まで目前でした。この試合ではバッツやブラッキンズや長谷川よりも、田村や落合らのサポーティングキャストの積極性と充実ぶりが目立ち、越谷に層の厚さを見せつけられる格好となりましたが、他のチームなら勝っていた可能性が高いでしょう。そこは強豪との差とも言えるわけですが、チャレンジングとも

          2021.10.23|福岡@越谷|シンプル・イズ・ベスト