経営の見える化「私は会社が大好き!」Vol.4
能勢鋼材株式会社の試み④ ー成長の秘密ー
第1回目で能勢鋼材をご紹介したとき、社員数80名超のうち半分が女性で、ここに能勢鋼材の成長の秘密があると述べました。
今回は、能勢鋼材の女性社員がどんなふうに会社の成長に力を発揮しているのか、お伝えしたいと思います。
能勢鋼材は、私たちの身の回りに多く使われているステンレス鋼材の「小ロット・多品種・短納期」での販売・加工を主なビジネスとしています。
常時約3,000社もの取引先がありますので、毎日のように注文や問い合わせの対応をしています。
そこで、もし担当する営業担当が外出していたら…?
メールで営業担当に連絡して…営業担当が現場に発注して…そんなまどろっこしいことをしていたら、「短納期」なんて実現できませんよね。
また、お客さんの立場からしても、「すぐに欲しいのに営業担当が捕まらない…」なんてことがあると「別のところに頼もう」ということにもなりかねません。
そこで、威力を発揮しているのが『営業パートナー制度』です!
女性社員が大活躍!『営業パートナー制度』
この制度は、営業担当一人ひとりに内勤のパートナーがついて、スピーディーにきめ細やかにサービスを提供できるシステムです。
「普通の営業事務と同じじゃないの?」と思われるかもしれませんが、違うんです!
営業担当の名刺には営業パートナーの氏名と連絡先がちゃんと印刷されています。
お客さんは、営業担当に連絡がつかなくても、ちゃんと営業パートナーが鋼材の種類や加工方法など、営業担当と同じ知識をもって対応し、受注処理までやってしまいます。
これなら営業担当は安心して営業に走り回れますよね。このシステムは素晴らしいと思います。
でも、おそらく一朝一夕にできたわけではないでしょう。
営業担当とパートナーとの信頼関係、お客様情報の共有などひとつひとつ積み上げてきたからこそ、お客さんの満足と信頼が得られる制度に育ったのだと思います。
さらに『お困りごと解決室』というものもあります。
ベテランの営業パートナーが務めており、お客さんの困っていることを引き出すのがとてもうまく、新たな顧客ニーズの発掘を実現しているのです。
さて、そのように活躍する営業パートナーを務めるのは女性社員の皆さんです。
大阪本社や滋賀にも多くの女性社員が勤務していますが、な、なんとっ!この会社では育児休業期間が終わると100%の女性が職場に戻ってくるのです。
そしてまた生き生きと働いている姿を目の当たりにして、成長の秘密がここにあるのではないかと思いました。
文責 大阪デザインセンター 内海