#41 野菜の月別の価格 ~なす・春菊を例に~
今や同じ農産物が年中ある時代です。(めっちゃすごい!)
もちろん、時期によって価格が変動します。
今回は年間でどれくらい価格が上下するのか、なぜ変動するのかを考えていきます。
※卸売価格ですので、スーパーの販売価格とは違います。
なす
まずは富田林市で生産が盛んな”なす”についてです。
なすの特徴
5~7月に卸売量がピーク
6月は比較的安く(363円/kg)2月が最も高い(438円/kg→6月比120%)
2021年は7月が豊作で価格が安かった。
なぜこうなるのでしょうか。
前提として、
供給量が少ない時に価格は上がる
供給量が多いのは、露地栽培(ハウスなどで覆わず雨ざらしでする栽培)の収穫時期
の2つがあります。
そのため、夏野菜のなすが多くとれる6~7月ごろに価格が下がります。
大阪なすも6~7月ごろの出荷が多いです。
逆に高知県はハウス栽培で3月ごろの出荷が多いです。(参考サイト)
春菊
次に、実は生産量が全国1位の春菊についてみます。
春菊の特徴
12月に卸売量のピーク
3月は比較的安く(387円/kg)8~9月が最も高い(1,139円/kg→3月比294%)
10~11月に単価は下がり、12~1月に上昇する。
春菊が面白いのは、10月に一度単価が下がり、また上がるところです。
これはおそらく、10月ごろに採れはじめて供給過多になり価格が下落、12月に入り、鍋需要が増えて価格が上昇ということを表しています。
それにしても、1年間で約3倍近く価格が変わるのが大きな特徴ですね。
生産者サイドからすると、夏場に売れたら儲かるのですが、夏場に作る技術や設備費がハードルになっているのだと思います。
消費者サイドからすると、11月ごろの春菊が手頃で季節感もあるのだと思います。
まとめ
今回は月別の野菜の卸売量と卸売価格について調べました。
他の野菜についてもエクセルにまとめていますので、ぜひダウンロードして気になる野菜を見てみてください!