映画「リズと青い鳥」みぞれと希美×繊細な関係×吹奏楽部

○みぞれと希美。原作を読んだときにはここまで繊細で悲しい描写がされるとは思わなかった。アニメで観ると、みぞれが希美のことを好きすぎて依存関係に見えてしまった。二人だけなら関係は変わらないが、先生や友達、下級生と関係の中で、みぞれは自分が本気で演奏していなかったことを見つめ直し、そこから成長していく。本当は相当な実力差があり、リズと青い鳥の関係に擬えながら、実はそれは逆だったという。何度も描写された関係が実は違ったというのは非常に印象的だ。その二人の描写が、身体を少し見せるだけで感情や心情を表現するのは新しいと思ったし、ユーフォニアムアニメの作画とは違うキャラデザにしたのはそーゆー意図があったように思う。また、ハッピーアイスクリームのやり取りがラストに意味合いを出すのもいい。中々にお互いが踏み込めなかったのだが、ラストに本気でお互いへの気持ちをいい、それがハッピーアイスクリームに繋がったのが良かった。二人はそれを言える関係になったよと。