続けてきて良かったと思えた日
先日、先輩2人のそれぞれの結婚を祝う集まりがあった。急なお誘いだったけど、こんなありがたい時間は貴重だからなんの迷いもなく参加した。
1人は、私がさいたまネクスト・シアターに入った時からの先輩、鈴木彰紀さん。
もう1人は、ずっと前から知ってたけど去年やっと知り合えた岩井七世さん。
そして企画してくれたのは朝劇でお世話になっている野村龍一さん。
他に誰が来るかは知らずに、でも人見知りが発動しないか内心ドキドキしながら、お土産の日本酒を片手に向かった。
結局、みんな安心できる顔馴染みだったけど、津賀保乃さん(ややさん)だけ私ははじめましてだった。それをみんなが意外がるほど親しい演劇仲間が集まった。
家での開催だったため、みんなお菓子やケーキや飲み物を持ってきた。
肝心の料理はというと、幹事の野村さんが元々「ウーバーすればいい」と言ってて、「まだかかりそう」とか言ってるから、野村さんがもうすでに何か注文しているのかと全員が思っていたら、まだだった。何も注文していなかった。
何事も人に期待をしてはいけはい。
笑いながら総ツッコミの関係性がみんなだった。
というより、料理がなくてもみんな夢中になって喋っていた気がする。
私が持ってきたずっと飲みたかった日本酒も、初対面のややさんがまさかの日本酒好きでテンション上がり、みんなでポンボールにもしたりして楽しんだ。
食卓を囲むみんなは出会った時期も場所も何もかもバラバラだった。同じ演劇集団、共演者、飲み会、とさまざまな出会い方。
しかも私にとってそれぞれ出会ったタイミングが明確にわかるくらい印象に残っている人たちだった。
この日出会ったややさんに関しては、今後出会ったこの日を思い出す時があるんだろうなと思う。
とにかく時間があっという間に過ぎるくらい楽しかった。
翌日にこの集合写真が送られてきた時、あまりに幸せと喜びが詰まった写真に感激した。
同時に、「あ、芝居続けてきて良かったなぁ」と不意に思った。
売れたい!悔しい!つらい!
神戸帰りたい!〇〇したい!〇〇ほしい!
もう、山ほど、もう、ほんと色々感じることは今までにたくさんあって、めげそうになったりもしたけど、どんなことがあっても続けてきたおかげで、こんな幸せな時間があるのかと実感した。
私が芝居を続けられたのは友人たちのおかげだけど、そのおかげでこんな素晴らしい仲間ができた。人生の財産だと思った。
苦楽を知る仲間は本当に貴重。
苦を笑い合えて、今を楽しめる人たちに感謝だった。
この実感は自分の年齢や経験も大きく影響している気がする。10年前は目の前にあまりに必死すぎて、感謝する余裕も視点もなかったと思う。
先輩それぞれの幸せをお祝いできる喜び、芝居を続けて良かったと感じられる自分、ぜんぶ周りにいる人たちのおかげ。
周りのおかげの幸せばっかりだ。
毎回そんな同じようなことを言って、私のnoteをいつも読んでくださる方は「またか」と思うかもしれないけど、そういう忘れたくないことを刻むためにもnoteを続けているのかもしれない。
今回の演劇仲間の集結により、いつかの自分を抱きしめたくもなった。続けたら、生き続けたらこんな素敵な人たちに出会えるよ、って。
その時はその時の辛さが目の前に来るから自分を肯定するのはむずかしくても、続けているとあの頃のマイナスな状態を自分で否定せずにいられることに周りに気づかせてもらった。
出会えたみんな、ありがとう。