#32:サーキュラー・エコノミー化で、すべてが多層に循環する2🌍
東京大学理事でグローバル・コモンズ・センター ダイレクターを務める石井菜穂子さんが、
令和3年6月22日に財務総合政策研究所で講演された際の資料
「Global Commons Stewardshipで日本と世界を駆動する」
https://www.mof.go.jp/pri/research/seminar/fy2021/lm20210408.pdf
から気になった内容をご紹介しつつ、
僕自身の考えも書かせていただければと思います。
今回は、「サーキュラー・エコノミー化で、すべてが多層に循環する
モノとエネルギーが、ローカルからグローバルまで循環する」という項目からです。
今回はその「2」です。
その1では主に「すべてが多層に循環する」に注目し、書かせていただきました。
気になる方は下記URLリンクよりお読みください。
https://note.com/oripon/n/nb8d9d8f62d99
さて、冒頭の資料の14ページのタイトルが、
サーキュラー・エコノミー化で、すべてが多層に循環する
モノとエネルギーが、ローカルからグローバルまで循環する
となっています。
サーキュラー・エコノミーについては、
以前の投稿でご紹介させていただきましたので、
下記の投稿をご参考ください。
https://note.com/oripon/n/n213c02e84ae8
読む気あるかい!!
そういうお方のために(汗)
簡単にだけご説明しますと、
サーキュラー・エコノミーとは、廃棄物などの無駄を富に変える資源循環型の経済モデル
という主旨の意味です。
今回のその2では、「モノとエネルギーが、ローカルからグローバルまで循環する」という部分について考えていきたいと思います。
個人的には、
モノとエネルギーが、ローカルからグローバルまで循環すれば、
それだけでいいんかい!?!?👋
と感じたんですね。
経済における循環の目的は人が幸せで豊かであるため
「循環」というキーワードは、
地球環境にとって重要なキーワードだと思いますし、
環境と密接な関係にある経済の本質も「循環」にあると、個人的には思っています。
では、経済は何のためにあるか?
その目的は、人が幸せで豊かであるために。
だと思うんですね。
単に、
・モノとエネルギーが循環する
・ローカルからグローバルまで循環する
だけで、
果たして「人が幸せで豊かであるため」の「経済」
は実現するのか?
ということを考えたいと思いました。
もちろん、
経済循環に欠かせない、モノとエネルギーがローカルからグローバルまで循環することで解決する問題というのもあると思います。
しかし、
「人が幸せで豊かであるため」の循環という視点で考えた時、
単純にモノとエネルギーさえ循環すればいいということだけではなく、
ローカル・グロバールに関係なく世界中に、必要とされるところに必要な分だけ、モノとエネルギーが行き渡る。
ということが必要なのではないかと感じました。
それは簡単ではないと思われるかもしれませんが、
僕は必ず実現可能だと信じています。
ご参考までに、人間が生きていく上で絶対に必要なものとしては、
水、食糧、住居、エネルギーなどがあるかと思います。
循環を阻害することで起きる奪い合いや経済の偏り
一方、現在の世界ではモノとエネルギーの循環が非常に偏った状況にあると思います。
モノもあるところには、溢れ返るようにある一方で、
必要な物資すら手に入らない地域もあります。
エネルギーについても、
元は地球や太陽のエネルギーなどによって生み出されたものであっても、どこか一国、ある特定の国や地域が独占・占有することで、必要なところにエネルギーが行き渡りにくい状況を生み出しているようにも感じます。
具体的には、化石燃料の中には一部の産油国でしか生まれないものもあります。その奪い合いが引き起こしている国際紛争もあるのではないでしょうか?
わたしたちの地球では、
どうしてこのようなことが起きているのでしょうか?
その偏りや循環を阻害しているものは、
人類の営みによるものが原因であることは間違いありません。
自分だけが「幸せで豊かでありたい」。
そのような想いや行動が積み重なった時、
経済には偏りが生まれ、循環が阻害されるのではないでしょうか?
逆に、自分だけではなく他者も「幸せで豊かでありたい」。
ような想いや行動が積み重なった時、
経済の偏りや循環の阻害も解消されるのではないでしょうか?
地球は太陽をみると、
誰々さんには資源やエネルギー、恵みを与えないということはありません。
無所得のままに人を選ぶことなく与え続けています。
それに対し、人間は例えばA国にはエネルギーを供給しない。
B国には資源を供給しない。
というような行為を日常的に行っています。
こういった行為が常識になっている以上、
「モノとエネルギーが、ローカルからグローバルまで循環する」世界の実現は考えにくいと感じました。
しかし、このサーキュラー・エコノミーという考え方には、
一縷の望みがあると感じています。
なぜなら、このサーキュラー・エコノミーの循環モデルは、
自然の生態系(エコシステム)を見本にしているからです。
自然の循環には、
足を知らないエゴ(悪想念)というものがないように思います。
もしあったとしても、
それは自然の摂理の中で淘汰されていくからではないでしょうか?
例えば、サバンナの食物連鎖の頂点にライオンがいた場合、
お腹がいっぱいになっても、なお飽き足らず、他の動物を襲うということはしません。
もし、それをし続ければ、結果として、自分たちの食べるものがなくなって生きていけなくなってしまうでしょう。
人間の経済活動の中には、
自分の必要な欲を満たしても、なお飽き足らず、
際限なく貪ろうとする想い、
つまり、足を知らないエゴ(悪想念)が存在しているように思います。
それは、本来の地球の循環作用、浄化と再生を繰り返してきた、自然の生態系の連鎖を断ち切ってしまうのではないでしょうか?
これからの僕たちの共通項
では、どうしたらいいのかということで、
僕自身の結論を述べたいと思います。
キーワードは、
「感謝の想いで生かし合うこと」
だと思います。
人間は地球や自然に生かされている存在です。
そして、人間同士も一人だけで生きていくことはできません。
お互いに支え合い、助け合って、お互いの素晴らしい部分を与えあってこそ、幸せで豊かに暮らしていけるのだと思います。
その地球や自然に対する感謝の想い、そして人間同士の感謝の想い、その認識がベースあれば、人類同士が生かし合うことはさほど難しいことではありません。
そこに奪い合う必要はなく、ただ自他ともに、
「幸せで豊かであるために」
どうしたらいいか?
という共通項があるだけではないでしょうか。
その共通項により、
人間が幸せであるための本当の意味での経済循環が生まれると考えます。
つまり、
「モノとエネルギーが、ローカルからグローバルまで感謝とお互いに生かし合うという想いにより循環する」
ことが大切ではないかと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Things and energy circulate from local to global with gratitude and the idea of making use of each other.
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note
https://note.com/beyondscience/n/n62595ce4e4ec
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