orion

20代最後の1年だけ、夢を追いかけることにしました。数年ぶりに仕事のない日々。育児にほんの少し余裕ができたので、息抜きに皆さんのnote読ませていただいています。 2023/07/01〜

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20代最後の1年だけ、夢を追いかけることにしました。数年ぶりに仕事のない日々。育児にほんの少し余裕ができたので、息抜きに皆さんのnote読ませていただいています。 2023/07/01〜

マガジン

  • いまあなたに読んでほしい

    自分の過去を振り返りながら、皆さんに読んでいただきたいものをまとめています。

最近の記事

  • 固定された記事

伝えない愛もあるんだよ。

私と夫はともに医療者だ。 彼と出会った頃、 まだこの世にコロナは存在しなかった。 お互い不定休ではあったが、 付き合ってからも 休みの日が合えばよく一緒に旅行に行っていた。 彼は車でいろんなところに連れて行ってくれた。 私は車の中での彼との会話も好きだった。 これからもずっとこの関係が続くと思っていた。 付き合って2ヶ月。 些細なことでケンカするようになった。 あんなにも会話を楽しめていたのに、 私も彼も肝心なことを伝えることが下手だった。 すれ違いが増え、別れるこ

    • 出産してから初めてわかったこと

      大変ご無沙汰しております。 間隔を空けずに書こう、書こうと思いつつ、 9ヵ月になる娘の後を追いかけるのに必死な毎日で 気づけば前回noteを書いてから2週間。 引き続きフォローしてくださっている方々 本当にありがとうございます。 サボり魔の私に引き続きお付き合いください。 子育てについて書いてください。 というコメントをいただいたので 今回は子育てについてと それに関する看護実習での出来事について書きたいと思います。 娘を出産してから9ヵ月。 母乳をあげられなかっ

      • これは本当に正しいことですか?

        お久しぶりです。 前回の記事にもスキ、コメントありがとうございました。 あっという間にnoteを始めて2ヶ月。 1週間に1回更新も ままならないような忙しない日々を送っています。 コメント少しずつ返しています。 遅くなってしまってごめんなさい。 丁寧に返したいと思います。 先日、母の誕生日でした。 朝5時に娘が起きたタイミングで 家族のグループラインでメッセージを送りました。 そのあと、続けて姉も送っていました。 2人からのたった一言のメッセージに 「ありがとう 

        • いつになったら私は親孝行ができるのだろうか。

          お久しぶりです。 祖母の不幸があったり、 そのままお盆で実家に帰省していたりと なかなかnoteが更新できずにいました。 前回の殴り書きのような記事に スキやコメントありがとうございました。 ちょっと感情的になりすぎたところもありますが、 文章にすることで私も少し冷静になれたような気がします。 他の投稿にもいただいたコメントを 返しきれていないのでゆっくり返していきます。 本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 結局祖母は夜中に亡くなり、 他県に住んでいた私の父は 最期

        • 固定された記事

        伝えない愛もあるんだよ。

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        • いまあなたに読んでほしい
          7本

        記事

          亡き祖母が言った「こんなはずじゃなかった」

          祖母が亡くなったと連絡が入ったのは先週のこと。突然のことであっという間に1週間が過ぎた。 10年前に祖父が亡くなった時と違い、 狭い部屋に追いやられ、こぢんまりとした家族葬。 父方の祖父母は昔の考えが強く、 長男・次男への差別がひどかった。 私の伯父が長男、私の父が次男。 自ずと孫にまで影響した。 私の姉は初孫だったのである程度可愛がられていたが、 長男の娘、つまりは私の従姉妹と 次男の次女である私への祖父母の対応は違った。 小さい頃に祖父母の家に行くと、 従姉妹に

          亡き祖母が言った「こんなはずじゃなかった」

          noteを始めて1ヵ月経ちました。あの日のハンバーグが恋しくなりました。

          noteを始めて1ヵ月経ちました。 子育ての息抜きに 空いた時間をみつけてはnoteを読んだり、書いたり。 日々の日記ではなく、 自分のこれまでの1/3人生を少し振り返らせてもらいました。 多くの方々に スキを押していただき、 フォローしていただき、 コメントをいただきました。 成功例に讃えてほしいわけでも 失敗話に慰めてほしいわけでもなかったのですが やっぱりコメントは嬉しかったです。 一番反響をいただいたのが でした。 夫と結婚する前のお話。 まだまだ書きたい

          noteを始めて1ヵ月経ちました。あの日のハンバーグが恋しくなりました。

          最期

          今まで、患者さんとの”良い思い出”を書かせてもらった。 綺麗ごとだなと思った人も少なからずいるだろう。 だが決して成功体験ばかりではない。 言いたくないが、失敗もある。 医療現場において失敗は許されない。 死に直結するからだ。 これからお話しするのは私の原点。 ずっとずっとずっと後悔している患者さんとの出来事。 小さい頃から死ぬことをよく考える子だった。 死んだらどうなるの。 お空に行くと思っていた頃はまだ気が楽だった。 年を重ねるに連れてその想像はさらに膨らんだ。

          最期

          すべてはあの笑顔を見るために。

          看護学生だった頃の話。 看護学生は病院だけでなく施設でも実習を行う。 その一つが老人保健施設。 病状が安定していても在宅療養が難しい高齢者などの要介護者が利用する施設である。 そこにいるのは患者さんではなく利用者さん。 医療行為ではなく介護がメインになっている。 そこで活躍するのが介護士。 朝、実習場所に向かうと 朝食を終え、車椅子に乗った利用者さんたちが列になり、トイレの前で並んでいた。 トイレ1ヵ所に対して、1人の介護士が付き、 車椅子からの移乗、衣服の着脱、

          すべてはあの笑顔を見るために。

          もう会うことはできない20歳の君たちへ 夢は叶いましたか?

          ※東日本大震災についての記載があります。 今から12年前。 その時、私は高校2年生。 西日本に住んでいた私は、ニュースでそのことを知った。 同じ日本で起きているのにも関わらず、 何もできない自分にもどかしさを感じ、帰宅部だった私はJRC部に入った。 JRCとは、Junior Red Cross、青少年赤十字を意味する。 遠く離れた被災地に行くことはできなかったため、 募金活動を行い、少しでも力になれればと思っていた。 赤十字というワードは耳にしたことはあったが、

          もう会うことはできない20歳の君たちへ 夢は叶いましたか?

          あなたに明日はありますか。

          久しぶりに、看護師の頃の経験について綴ります。 それは私が3年目になってすぐの時。 個人情報のため細かい病名は言えないが、 消化器癌末期、経口摂取ができないAさんが入院していた。 入院時のAさんの予後は1ヵ月。 予後とは余命のことを意味する。 病気の経過などから医学的に医師が判断する。 残酷なことかもしれないが、これは高い確率で的中する。 そしてその予後を 医師はキーパーソンに伝える。 多くの場合が家族だ。 そして医師は、家族に 「本人にもこの話をしますか」と尋ね

          あなたに明日はありますか。

          伝えない愛もあるんだよ。~第1話~

          伝えない愛もあるんだよ。 を3話程度に分けて書いていきます。 彼との出会いは7年前。 私が入社してすぐの頃。 職場の交流会に参加したとき、初めて彼の存在を知った。 明るい短髪にピアス。 見た目で判断してはいけないと分かっていながらも、同じ医療者とは思えなかった。 彼はその場に慣れていたのか、先輩後輩が集まっているなか、寝っ転がってスマートフォンを操作していた。周りに友人たちは何事もないように接していたので、いつもこんな感じなのだと思った。 後輩の私たちが挨拶しても、

          伝えない愛もあるんだよ。~第1話~

          3行日記「髪の毛」

          娘が私の髪の毛を強く引っ張るようになり、美容院の予約をした。 でも昨日、娘が寝ている時、天井に向かって手を伸ばし、髪を引っ張る仕草をしながら微笑んでいた。 もう少し髪は伸ばし続けることにした。 こちらも読んでいただけると嬉しいです。

          3行日記「髪の毛」

          芸人オードリーのおかげで結婚できたのかもしれない。

          数年前、親しくなった男性がおり、 何気なく好きな芸人は誰か聞いたことがある。 「オードリーが好き」と彼は答えた。 私は心底驚いた。 私のなかで彼は面白い人というイメージだった。 そんな彼が選んだのが”オードリー”。 よりによって(?)”オードリー”。 あの?トゥースと言っているだけの? 胸を張っているだけの? 一体何がいいの?どこがおもしろいの? よくよく話を聞いてみると、 ラジオを毎週欠かさず聴いており、 オードリーの出演番組は必ず視聴+録画、 仕事用のバッグには『

          芸人オードリーのおかげで結婚できたのかもしれない。

          3行日記「くしゃみ」

          私の大きなくしゃみに、驚いて泣いていた娘。 今じゃ微動だにせず。 こりゃもう家族だな。 こちらもよく読まれています

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          お前が娘で良かった

          拝啓 反面教師様 を読んでいただきありがとうございました。 こちらは母との思い出を振り返った内容でしたので、 今回は父との思い出を振り返ってみたいと思います。 そもそも私がなぜ日々の日記ではなく、 過去のことばかり書くかと言うと、 今の生活に不服なわけでも、過去に戻りたいわけでもありません。 ただ時が流れていき人生が終わってしまったということがないように これまでの人生を今一度振り返ってみたいと思ったからです。 印象に残ったことばかりをピックアップするので どうしても

          お前が娘で良かった

          死んでもいいから、水を飲ませてくれ

          人は美味しいモノを口にしたとき 「人生の最後にこれを食べたい」などと表現する。 お寿司や焼き肉、高級フレンチ。 こんなに咀嚼が難しい食べ物を、お年を召したうえで、 満足に食べることができ、ピンピンコロリできたらどれだけ幸せなのだろうか。 だが病院に入院する患者さんの多くはこうだ。 「昨日まで食べることができていたのにむせてしまいました。  それから熱が出て、病院にきてみたら肺炎と言われました。」 付き添いの家族はよくこう話していた。 ”昨日まで食べることができていたの

          死んでもいいから、水を飲ませてくれ