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【無水ベジカレー】水がなければ己が出し切る野菜の潔さを目の当たりにした。

食品成分表を見ると、野菜の水分量はかなり高くて、みずみずしさを味わえる理由がわかります。

野菜の水分量をいくつか選んで羅列します。
(いずれも100gあたりに含まれる水分量)

*きゅうり   95.4g
*トマト            94.0g
*ほうれんそう   92.4g
*たまねぎ         90.1g
*かぼちゃ   76.2g

*りんご    79.4g
*まいたけ         91.1g

栄養士のバイブルです↓


なんとなくイメージと重なりますか?
個体差はありますが、ほとんどが水分といってもよいくらい。
内部にビタミン、ミネラル、食物繊維などとともに蓄えているのですね。

「肉を入れないカレー?ベジの実力ってどんなもの?」期待度20%くらいでしたが、これがなかなかおもしろくて複雑に絡み合う味に驚きました。

関口絢子さんのレシピをお借りしています。
栄養成分の解説がわかりやすく、楽しく学ばせていただいてます。ありがとうございます↓

無水ベジカレー

【材料】推定8人分以上

・たまねぎ     260g(1個)
・りんご      220g(1個)
・トマト水煮缶   400g    *今回は生トマト
・プレーンヨーグルト200g
・にんにく      10g
・しょうが      10g
・カレー粉      6g(大さじ1、小さじ1)
・みそ        72g(大さじ4)
・切り干し大根    25g
・まいたけ     140g
・大豆水煮     120g
・米油                       12g(大さじ2)

関口絢子「無水ベジカレー」より引用
調味料重量はオリジナル

【作り方】
1.切り干し大根→さっと洗って水気を絞る。
玉ねぎ→1/2カット後、薄切り
りんご→8等分してからいちょう切り
トマト→8等分してからさらに3等分
にんにく、しょうが→すりおろす
まいたけ→ほぐす 

2.鍋に米油(サラダ油、オリーブ油など)を熱し、中火で玉ねぎ、りんごを炒める。しんなりして水分が出てきたら、トマト缶、ヨーグルトを加えて混ぜる。

3.にんにく、しょうが、カレー粉、みそを順に入れてその都度混ぜ合わせる。

4.切り干し大根、大豆、まいたけを入れて混ぜ合わせ、弱火で約20分ふたをして煮る。

5.味を見て、塩またはみそ追加で整える。

トマトはキズありの完熟変形です。
切り干し大根、大豆水煮は全量使い切り。


ザクザクザク切り進めます。
りんごの皮はむきました(皮つきが望ましい)。


まずは玉ねぎから炒めます。
油を回します。


おっ、りんごちゃんが来た。皮はむきました。
次は、はちみつ?
……来ない。


レシピはトマト缶ですが完熟トマトにしました。
水分が多い食材を入れる前に、
にんにく、しょうが、カレー粉で焼きつけたら、香りが立ってよいかも。


早くも泣き始めました。
でもまだまだ本気で泣いていない。


本気で泣き出しました。
ヨーグルト投入で酸味とコクと水分プラス。


ここでにんにく・しょうが投入
入れるタイミングを早めるとよさそう。


ここでカレー粉。焼きつけたかった……。


みそを入れるのがミソ。
煮込んでカレーっぽく寄せてきます。


メイン食材投入。
切り干し大根はカットしてもよいです。


ふたをして弱火で加熱します。
水蒸気はふたを開けた時に鍋へ返します。
辰巳芳子先生が書かれていた記憶あり。


植物性食品が大号泣中!
グツグツ約20分(実際は19分でした)
途中で混ぜながら煮込んで終了。



(次回への申し送り)
*にんにく、しょうが、カレー粉は、入れるタイミングを早める。
*まいたけは焼いてから加える。
*作る量を減らす。家族2名では地獄……


最近はスパイスカレーばかりなので、植物性の食材が持つまろやかさを存分に味わいました。

みそは県内産の淡色みそを使っています。
全体の色が薄くてコクはもうひといき。
これを八丁みそにするとさらに見た目がカレーに近づくと思うので、また来年(来年かい)作れたらいいなとぼんやり空想の世界へ。

フレッシュな野菜ときのこ、切り干し大根と大豆の凝縮したうま味を組み合わせた妙に、武士のごとくつぶやいた。

「さすが泣き虫ぞろいじゃ!」



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