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玉ねぎ麹のやる気確認のため3品つくってみた。

玉ねぎは保存期間が長く、さまざまな料理に使えて重宝する。ユーティリティプレーヤーっぷりは半端なくて、季節問わず安定供給されるし、さまざまな料理のベースを作ってくれる。

さらにオニオンスライスやオニオンフライなど単品に耐えうる実力も持ち合わせていて、頼りになる野菜でもあるのだ。

作家の故 立松和平氏の「オニオンスライス」

栃木から上京した頃、食堂で値段の一番安いオニオンスライスを注文した。立松氏は「オニオンス・ライス」(玉ねぎご飯)だと思い込んで注文したが、出てきたのは薄切りの玉ねぎであった。


「オニオン/スライス」「オニオンス/ライス」
どこで区切るのかわからない。この話が大好きで切なくなる。

玉ねぎは切ると涙が出る。出ない時もあるが鼻の奥がヒーヒーする。切なくて、出始めると涙に暮れる野菜なのだ。



さらに医学や栄養分野でも一目置かれている。

がん予防に効果があるとされる野菜・果物約40種類を重要度の高い順にピラミッド状に並べた指標
(1990年 アメリカ 国立がん研究所 発表)


玉ねぎが入ってる。1位はにんにく。
(香りが強い野菜やハーブ柑橘類が目立つ)

食品成分においても玉ねぎの存在感は目を見張る。

実際に玉ねぎ麹を作ってみて、そのうま味に驚いた。水に野菜と玉ねぎ麹を入れて「じっくりコトコト」するだけなのに、そのおいしさといったら。
その後、愛用していたコンソメキューブを買うことはなくなった。



冷蔵庫に常備している玉ねぎ麹にメンチ切られた気がした。「えらいケチャップ麹ケチャップ麹ゆうて。この前まで『わて』の存在に一目置いとったんちゃうんかい!」

玉ねぎ麹の威風堂々っぷり


ええ、ええ、わかりました。検証しましょう。

榎本美沙さんの玉ねぎ麹を使ったレシピ3品を借りてそのまま作りました。


◻️玉ねぎ麹から揚げ

手が塞がり、記憶が飛んで工程写真がありません。


味つけは玉ねぎ麹のみ。酒もいらない。肉質は柔らかく、まろやかな塩味で食べやすくもちろん美味。
わたしは塩麹から揚げの方があっさりしていて好き。


◻️玉ねぎ麹のスクランブルエッグ

すぐに卵が加熱凝固するので工程写真を撮る間なし。


3品の中で一番好み。味つけは玉ねぎ麹のみ。
(トッピングに黒こしょう)

バター、卵のトロトロ感(卵黄の油脂分)と玉ねぎ麹の深みがマッチしている。また作りたい。


◻️玉ねぎ麹のキャロットラペ

オリーブ油でにんじんを炒める。
玉ねぎ麹+酢を加える。
混ぜたら終わり。


これは落ち着いて作れる。にんじんをオリーブ油で炒めてから玉ねぎ麹+酢で和えて終わり。
酸っぱ好きの方は酢を増量したらもっとおいしくなりそう。

砂糖を使っていないのに感じる甘さがにんじん以外からきている不思議。定番のキャロットラペの他にも麹レシピを知っていると便利。



先日はひよこ豆を使って3品作った。
ベースの素材(ひよこ豆)を固定した上で、組み合わせの食材、味つけ、調理法(炊く、煮る、和える)を変えた。


その後、カレー麹固定で3品作って楽しんだ。




本日の玉ねぎ麹を使った3品は、味のベース(玉ねぎ麹)を固定した。舌が玉ねぎ麹に飽きるか?が焦点だった。

本日も大盛り。
ご飯とみそ汁追加で「玉ねぎ麹定食」



結論
全部おいしいし、最後まで全然飽きひんわ。
むしろ味が被った感のなさが興味深い。



ケチャップ麹にうつつを抜かして悪かった。
玉ねぎ麹は常に全力投球で期待に応える麹界のスペシャリストだと理解した。やる気満々だ。


玉ねぎ麹のやる気確認ではなく、ふいに行方不明になる己のやる気の心配をすべきだった。

玉ねぎ麹残量が少なくなったので、明朝の清々しい時間帯に仕込むとしよう。


玉ねぎ麹さま、本当に申し訳ございませんでした。

許せ
すまぬ




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