義理チョコの是非
職場での義理チョコのやりとりにこんなに悩むことになろうとは。
結論から言うと、今年の職場でのバレンタインは、私たちのいる部署だけが男性陣へチョコレートを渡すことになりました。他の部署は渡していない様子です。もちろん、個々のやりとりはあるかもしれないのだけれど。
義理チョコって検索するだけでもいろいろな意見があります。最近では、義理チョコを禁止する企業や、形式だけの義理チョコを配るのはやめよう!という動きも増えているようですし、男性の方もお返しをしなければならないのが大変だからいらないと思う方もいるようで、否定的な意見がかなり増えてきているなぁという印象です。
一方で、季節を感じられてよいとか、女性からの気遣いがあって嬉しいとか、義理でも何でももらえたらやっぱり嬉しい、などという肯定的な意見もあります。贈るか、やめるかの議論は、なかなか答えが出ないまま。
人によって考え方は違うので、やりたい人はやればいいし、やりたくないひとはやらなくていいと思うのです。そして欲しい人は、もらえたら喜んでもらえなかったら悲しむ。興味のない人は、もらったら迷惑に思うしもらわなくても何も思わない。年賀状のやりとりも同じです。やってもやらなくてもどっちでも、結局一番大切なのは、送る側が相手のことをどう考えてどう行動するかということに尽きます。何をするにも、どうすれば相手が喜ぶか、どうすれば相手が困らないか、を考えて行動するべきです。
そもそもの問題点は、義理チョコそのものではなくて、何かを義務化してしまうことなんだと思うのです。ホワイトデーのお返しのように、自分の行動に対しての相手からの見返りを求めてしまうことが、いろんな議論を呼ぶもとになっているのでは?
例えば、義理チョコを渡すならば、これは義理だからねとか、いいお返しを期待しているとか言うべきではないと思うのです。そしてお返しの品をいただくのならば、その行為・気持ちに着目すべきです。その品の値段とかブランドとかの話をするから、男性(や、その奥様)が面倒だと感じるのです。女性陣でお金を集めてみんなで渡すという行為も、みんなで少し良いものを買ってプレゼントしようというポジティブな考えならいいけれど、強制的にお金を徴収して全員にとりあえず配るという形式的な行事にするから、窮屈な思いをする人が生まれてしまうのだと思います。こういった義務感・強制されている感さえなければこの問題はもっとシンプルになるはず。
また、バレンタインを人間関係を円滑にするための方法のひとつだとまで考えている日本の習慣はおかしい、くらいのことが書いてある記事も読みました。趣旨は理解できます。でも、それがそんなに悪いことなのでしょうか?
私は、バレンタインを通して日頃なかなか伝えられない感謝の気持ちが表せるなら、それはそれでとても素晴らしいことだと思うのです。自分がしてもらったら単純に嬉しいなと思うことを相手にしたいと思います。どちらかと言えば、バレンタインに職場の男性にチョコを贈りたいと思う派です。それは、単純に日頃の感謝の気持ちを込めて、ということと、こんな美味しそうな(おもしろい)チョコありましたよ〜!みたいな、その時期のちょっとしたワサワサ感を楽しんでもらえたらと思うからなだけであって、決して誰かを困らせたり、面倒だなと思わせたいわけじゃないんです。ただ、喜んでもらえたら嬉しいだけ。
義理チョコ廃止でも、是非贈ろうでも、どっちでもいい。
けどみんな、何か大事なものを見落としてない?
そんなことをたくさん考えた、平成最後のバレンタイン。