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毒親に育てられた私が、毒親にならないように、子育てで日々気をつけている事①

私は毒親から虐待を受けて育ち、結果として16歳で摂食障害双極性障害になりました。しかし、今は摂食障害も双極性障害も回復し、健康に夫と息子と楽しく生きられるようになりました。

そんな私の毒親の話をnoteに色々と書いていますのでこちらもよろしければご覧下さい↓





悲しいことに、「虐待は連鎖していく」「毒親に育てられた親は毒親になってしまう」などと言われる事があります。
それは紛れもない事実ではあるかもしれません。実際に私の母親の親も毒親で、母親は虐待を受けて育ってきたようでした。
でも、虐待を受けてきた、毒親に育てられた人達が必ず虐待をしたり毒親になってしまうわけではありません。
虐待をせずに立派に子育てをされてきた方も沢山います。

私は、保育士や子育てアドバイザーの資格の勉強をしていく中で、虐待や子育てについて深く学んできました。
実際に保育士の仕事を13年してきた中でも実際に子供たちと関わりながら、沢山学んできました。

その中で、「虐待をしない」「毒親にならない」方法を自ら編み出して、現在虐待をせずに、毒親にならずに子育てができていると思っています。
保育士としてもしっかり仕事が出来てきたと思います。

その方法について一部ですが、子供に接する時に特に大切にしていることを今日はお話させていただきたいと思います。暴力をしたり、暴言は吐かないと言うのは第一前提の上でのお話になります。

小さなことでも良いので、褒める。特に努力したことを褒める。

毎日子供たちと生活する中で、注意しているのが、「褒めること」です。
私自身は、親からは褒められたことがありませんでした。
どんなに頑張っても頑張っても、褒めるどころか辛い言葉を投げつけられて、本当に傷ついてきました。
私は、褒められることに飢えていたと思います。
褒められた事がなかったので、自信もつかず、自己肯定感も生まれませんでした。
なので、「子供には絶対に沢山褒めてあげるんだ!」と物心ついた時からずっと思っていました。

日々の生活の中で、子育ては本当に大変なものだと思います。
「褒められる事なんて、そんなにない」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実際、私は児童養護施設や保育園で、沢山の障害のある子供たちの保育も行ってきました。
暴言や暴力をしてしまう子もいましたし、一日中逃げ回って走り回っている子、癇癪を起こしてしまう子、一日中泣いている子、常に喧嘩をしてしまう子・・・沢山の子供達を見てきました。
そんな様々な子供達と関わっていると、褒めるところが見つからないという言葉も理解できます。

でも、子供は心も身体もまだまだ未熟で、「一日生きて眠りにつけた」これだけでも、十分褒めてあげるべきことだと私は思うのです。
何も褒めることなく一日過ごしてしまった。そんな時は、寝かしつけの時、おやすみの時に「今日も一日よく頑張ったね!!すごい!!」そう声かけをしてあげるだけでも全然違うと思います。

どんな些細なことでも大丈夫です。ご飯が全部食べられなくても、一口でも食べられたものについて、「今日はこれを食べられたね!!頑張ったね」

お店で走り回ってしまった時に叱ってしまったとしても、家に帰ってから、
「今日はお店で走り回っちゃったけど、無事に帰ってこれたね!!すごい!!!」
など、どんなに叱ったり大声を出して怒ってしまったとしても、
最後には必ずプラスの言葉で締めくくると、「終わりよければすべてよし」
という言葉もあるように、色々あったけど、良かったんだ!!と思えることが多くなると思います。それが自己肯定感にも繋がると私は感じています。

寝る前には、スキンシップと今日良かったことを伝える

長男は7歳、次男は3歳ですが、現在も寝かしつけをしています。
寝る前の時間は一日で一番大切な時間だなと私は感じています。

というのも、この時間に安心出来ているか、幸せな時間を過ごす事ができたか、で次の日にまた幸せな気持ちが持続できるのではないか。
そして、最後に不安なく幸せな気持ちになる事ができたら、たとえ辛いことや嫌な事があっても「今日は良い日だった」とプラスな気持ちでその日を締めくくることができるのではないかと思うからです。

特に寝る前のスキンシップは、必ずするようにしています。
寝る前だけではなく、何か心配そうにしている時や、何か達成できた時、褒める時、色々な場面で私は子供達にハグをするように心がけています。

ハグだけではなく、ほっぺにキスをしたり頭を撫でてあげたりも日常的によくしています。
ハグすることで、幸福ホルモンのオキシトシンやドーパミンが分泌され、幸福感や満足感が高まると言われているので、子育ての中でのハグは特に、とても大事な事だと感じます。

ハグするタイミングがわからないという場合は、この時にハグをする、ということをあらかじめ決めておくと良いかもしれません。
我が家では、「おやすみ」という挨拶の時には、ハグをしてほっぺにキスをして、「大好きだよ〜!!!今日も一日頑張ったね」と必ず伝えるようにしています。
そうすると、少し照れながらニコニコしながら、子供達は嬉しそうな表情で眠りについてくれます。

「今日も一日頑張ったね」という言葉以外に具体的に今日の一日どうだったかという話をしたりもします。
「今日はこんなことが大変だったけど、けいちゃん(長男の名前)が頑張ったから乗り越えられたね。ママびっくりしちゃったな〜!!もうこんな事までけいちゃんができるようになったなんて嬉しくなっちゃったよ!!」
という具合に、頑張ったねという話以外にも私(ママ)が感じたことでプラスになることも加えて話します。

特に何もない日には、「ママはけいちゃんといっちゃん(次男の名前)が産まれてくれて本当に嬉しかったなぁ。本当に毎日幸せ。」や、
「今日もけいちゃんといっちゃんが可愛くて癒されたなぁ」
など、いつも同じ内容になってしまうこともありますが、あなたがいてくれて私は幸せということを伝えています。

逆に、勉強ができなかったり嫌な事があったりした日には、
「けいちゃんができない事があっても、試験に受からなくても、ママはそのままのけいちゃんが大好きだよ。勉強できなくても、いい子じゃなくても、お友達と喧嘩しちゃっても、関係ない。ありのままのけいちゃんが大好きだよ。」
と伝えたりもします。
「今日はうまくいかなかったとしても、今度はうまくいくかもしれないね。頑張ってるけいちゃんかっこよかったよ!!」
と次に繋げる言葉がけをする時もあります。

これは勉強するからいい子、勉強しないから悪い子などと、条件付きの愛情にならないようにとの工夫でもあります。

「可愛い」と「大好きだよ」を口癖にする

長男けいちゃんはかわいいものが大好き。
ジェンダーが迷子で男の子ですが、女の子っぽいところが多数あります。
何かかわいいものを見つけると「かわいい!!」というのが口癖です。
そして、私もしょっちゅう「かわいい」と言います。
特に子供たちに対して、かなり「かわいい」と言います。

子供たちと一緒に過ごしてる中で、ふと目が合った瞬間「かわいい〜!!大好きよ〜!!」
洋服に着替えた時に「かわいい〜!!その服もよく似合うね」
幼稚園、小学校に行く時に「いってらっしゃい!!大好きだよ。今日もかわいいね。」

この「かわいい」「大好きだよ」いう言葉。
これは私が親から言われてみたかった言葉のナンバー1、2です。
一度でいいから言われてみたかった、と思っていましたが、今は叶いません。
なので、自分が言われたかった言葉を、沢山沢山子供達には伝えてあげたいと思っています。子供達もそれを言われて、とても嬉しそうにニコニコ笑顔になるので、ずっと続けています。

お子さんの年齢的な問題や、男の子に「かわいい」というのがあまりしっくり来ない方は、「かっこいい」に変えても良いかと思います。

この「かわいい」「大好きだよ」という言葉は、親からは言われたことはなかったのですが、夫と出会ってから、私は毎日のように夫からこの言葉を浴びせてもらいました。
毎日何もしなくても、挨拶のように「かわいいね」「大好きだよ」といってくれた夫。
今でも本当に感謝していますし、お陰で私の自己肯定感は24歳から爆上がりしました。
それでも、まだ自己肯定感が低いと感じることはありますが、夫と出会う前と後では自分がまるで別人のように感じます。
「あぁ、私も生きてて良いんだなぁ」とひしひしと感じたのを覚えています。

そんな実体験もあったので、私はこの言葉を毎日欠かさず使っています。

イライラしてしまった時や、叱ってしまった時の後に大事にしていること


そうはいっても、子育てはそんな簡単にうまく行くものばかりではありません。
私はPMS、PMDD(月経前症候群)がかなり酷く、生理前や排卵の時期になると体調が悪くなります。腹痛や吐き気、倦怠感など身体的なものの他に、うつっぽくなったり、イライラしたりなど、精神的な症状も出たりします。

そういう時はやはりイライラしてしまったりもしますし、後からこれは叱らなくてもよかったのに・・・と思うところで叱ってしまったりもします。
そういう時、自分が悪いとほんの少しでも思った時、私は必ず謝るようにしています。

長男にはPMSのことも、簡潔にですが伝えています。
「1ヶ月の間に血が出る日があって、ママはその前くらいにいつも体調が悪くなってしまうんだ。そういう時は気をつけていてもどうしてもイライラしてしまう時があるの。
ママも気をつけているんだけど、もしけいちゃんに悲しい思いをさせてしまったらごめんね。ママももっと気をつけるからね。でもイライラしているのはけいちゃんの事が嫌いだからとかじゃなくて、体調が悪いからだからなんだ。けいちゃんのことはいつだって大好きだよ」
と。

一緒にお風呂に入ったりして、生理の存在は知っているので、具体的にはまだ説明していませんが、1ヶ月の間にママの身体にはこういう事が起きて、イライラしてしまう日がある。でもそれは、仕方のないことで、けいちゃんのせいじゃない。でもイライラしたらごめんねと、前もって伝えてあります。

そして、実際に今日はイライラしてしまったかもしれないな、と思ったり、叱り過ぎてしまったなと思った時にはその後や、1日の終わりに必ず、「今日はママイライラしていたかな?嫌だったよね。ごめんね。」と謝ります。
子供の気持ちにしっかり共感すること、ちゃんと悪いことをしたと思ったら、しっかりと謝ることは大事だなと思っています。

子供を他の大人と同じ1人の人間として見る。
ごめんねとありがとうを忘れない。

「ごめんね」と謝ることは大事というお話をしましたが、「ありがとう」とお礼を言うことも忘れないようにしています。

大人は、大人同士で何かをお願いする場合、
例えば「すみません、お手数をおかけして申し訳ないのですが、コンビニで牛乳を買ってきてもらっても良いですか?」こんなふうに話をしますよね。
それが、子供になると「牛乳買ってきて」で終わってしまう場合があります。
買ってきた後も大人同士だと「ありがとうございます。助かりました」などと言ったりすると思いますが、子供だと、買ってくるのが当たり前のような感覚になって、
「ありがとう」という声もかけられない場合もありますよね。
そうではない場合ももちろんありますが、大人はどうしても子供を下に見てしまう事があります。
子育てにはイライラがつきものですし、イライラしていると尚更ひどい扱いになってしまいがちです。

私は子供を妊娠した瞬間から、「全く自分とは違う1人の立派な人間である」と思って子供に接するようにしています。
母親の場合、十月十日ずっと一緒にお腹の中で過ごしてきているので、産んでからも子供を自分の分身だったり、自分の一部のように思ってしまう場合もあると思うのですが、子供はお腹の中に宿った瞬間から、母親とは全く別の一人の人間だと言うことを考えておくと良いのではないかなと思います。

そして、「子供だから」と思わずに、他の大人と同じ一人の人間として育てるようにすると、その子のことを尊重して、丁寧に愛情をかけて育てることにも繋がるのではないかと思います。

悪いことをしたら、大人同士なら、基本的には謝ります。
何かしてもらったら、お礼を言います。

それは子供でも全く同じことです。
子供も大人も何も変わりはないと思います。

大人が大人に暴力を振るったり、暴言を吐いたら、怒られますよね。
場合によっては警察に捕まりますよね。
それが子供になるとやって良いと言うのは絶対におかしいことです。

以上の事が、毒親に育てられた私が、毒親にならないように特に日々気をつけていることのご紹介でした。

あともう一つ重要だと思っているのが、これらの認識を夫とも共有して、夫にも同じように実践してもらう事だと思います。(夫だけでなく、祖父母など他の家族と同居している方はその方とも)

お母さんがいくら気をつけていても、夫や他の家族が全然違う接し方(特に子供にとって苦痛になるような接し方を)をしてしまっていると、子供は混乱してしまいます。
夫婦で子供への接し方について話し合って、協力して子育てをしていくということはとても大切なことだと感じています。

これらは私個人のやり方ですので、人それぞれ違うとは思いますが、何か参考になる事があれば嬉しいです。

私はココナラで相談と愚痴聞きのお仕事をしています。
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