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『耳をすませば』より、自己成長に必要な3つのメッセージ

「私はこれからの人生で、何を目指して生きていけばいいのだろう?」
「私はどんな自分になりたいんだろう?」
「私にこの夢を叶える力なんてあるのかな?」

こんなことを感じているあなたへ、この記事ではジブリ映画『耳をすませば』を紹介しお薦めします。

この映画を今までに「観たことあるよ」というあなたでも、

「え?『耳をすませば』って、子どもがみるような、単なる少女の淡い初恋ストーリーでしょ?」

と思っているとしたら…。

それはとんだ思い違いです!

誰もがもつ、少女時代の淡い初恋の想い出にどっぷり浸る。
もちろん、こういう目的で観るのでも十分楽しめます。


でも、それだけではもったいないですよ。

なぜなら、この映画には、人が成長するのに大切なメッセージが込められていて、「初恋ストーリー」以上の魅力があるからです。

しかもそのメッセージは、けして少女時代だけでなく、どんな年代の、どんな立場にある人の心にも響くパワーをもっているのです。

そういう私ですが、最近になってこの映画を偶然観なおす機会があり、これまで10回近く観てきた中では気づけなかった、新たな発見をすることができました。
※2019年当時のお話です。

この記事では、私が得たその新たな発見を

ーーーーーーーーーーーーーー
映画『耳をすませば』が伝える、
自己成長に必要な3つのこと
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としてお伝えします。

この3つのメッセージは、あなたが次のステップへ進むのを後押ししてくれるでしょう。

なので、、、

一体どんなメッセージなのか?

このまま読み進め、あなた自身で確認してみてくださいね。

『耳をすませば』のあらすじ

さいしょに、ネタバレにならない程度に、この作品のあらすじを紹介しますね。

主人公の月島雫(しずく)は、中学3年生で読書が大好きな女の子。
高校受験をひかえた最後の夏休みも、ひたすら図書館へ通い、大好きな読書を続けていた。

そんな雫には気にかかることが一つあった。
それは、雫が図書館で借りるすべての本の図書カードにはいつも、
「天沢聖司」という名前があること。

そんなある日、雫が通う中学校である少年と出会う。
実は彼こそが、図書カードでいつも見つけていた名前をもつ人物「天沢聖司」だったのだ。

バイオリン職人になるという夢を実現するため、イタリアに留学するという聖司。
そんな彼の影響を受け、「自分らしい生き方とは何か?」を探し求めるようになる雫。

やがて、自分もある挑戦をすることを決心する。

自分より前を進んでいく聖司に焦りを抱きながらも、
自分でやると決めた挑戦を諦めない雫。

はたして、雫はその挑戦をやり遂げることができるのか?
そして、雫と聖司の関係は?

・・・というのが大体のストーリーです。

『耳すま』が伝える自己成長に必要な3つのこと

この映画が伝えている「人が成長するのに必要なこと」とは、次の3つです。

  1. 自分の「原石」を見つけてみがく。

  2. 自ら行動し、コンフォートゾーンを超える。

  3. 自分が目標にできる人を見つける。

どういうことか?
一つずつ説明していきますね。

1.自分の「原石」を見つけてみがく

バイオリン職人を目指して頑張っている聖司から刺激を受けた雫は、ついに、一つのやりたいことを見つけます。

それは、物語を書くということ。

「こういう生き方が社会的に常識だから」
「みんなと同じ進路なら安全だから」
「進学校から有名大学に入って一流企業に就職すれば、幸せな人生が待っているから」

こんな風に、みんながそうだからと言う理由で、周りに流されて生きるのではない。

自分の心に「耳をすまし」、心の声を聴くことで見つかった「自分だけのやりたいこと」。
雫はその「自分だけのやりたいこと」からけして目を背けることなく、真っすぐに向き合っていきます。

「自分の中の原石を見つけて、それをみがく。焦らずに、時間をかけて。」

雫の物語に題材を与え、挑戦を通して成長していく雫をやさしく見守ってきたおじいさんが、物語を書き終えた雫に語りかけます。

「自分の中の原石」―。

それは、「自分はどう生きるべきか。何をしたいのか」という生き方に関わる信念や希望、目標や夢かもしれません。
「私はこれができる。私の強みはこれだ」という具体的な能力かもしれません。

それが何であるにしても、自分を見つめ直すきっかけを与えてくれる何か。
くじけそうなときや、自分を見失いそうになるときもあるかもしれない。

そんな時に、立ち戻って生きる目的を思い出させ、ふたたび頑張る自分に立ち直らせてくれるような、自分の中で絶対に揺らぐことのないような何か。

そんな何かを見つけ、生涯かけてずっと大事にしていくことの大切さを教えてくれています。

2.自ら行動し、コンフォートゾーンを超える

①コンフォートゾーンとは

あなたは、「コンフォートゾーン(comfort zone)」という言葉を知っていますか?

コンフォートゾーンとは、「居心地のいい場所」「快適な領域」のことを言います。

どういうことか、簡単に説明すると・・・。

ちょっと想像してもらってもいいですか?

あなたは、もう何年も同じ会社の同じ職場で働いています。

職場の同僚にも環境にもすっかり慣れ切っているし、分からないことは何1つない。それほど頭を使わなくても、いつもと変りない仕事を淡々とこなしていける。

もしあなたがこのような状況にあるとしたらどうでしょうか?
それほど大きな緊張やストレスを感じることなく、働くことができると思いませんか?

これが、あなたにとって居心地が良い状態。
つまり、あなたは、コンフォートゾーンにいると言えます。

②コンフォートゾーンを超える

このコンフォートゾーン。

一見、良さそうな感じがしますよね?
快適で、ストレスもあまりなくて。

実は、コンフォートゾーンにいる限り、人は成長することができません。

なぜなら、慣れ親しんだ環境では、あなたは現在もっている知識やスキルだけであらゆる仕事や状況に対応できます。

「何か新しいことを学びたい」
「新しいスキルを身につけよう」

という欲求をもつ必要がないばかりか、そのような欲求を引き起こす刺激さえ存在しないからです。

ここでもう一つ想像してみてください。
もし、あなたが突然、別の部署へ異動することを上司に命じられたら?

人間関係も、仕事の内容も、モノの配置も、前にいた部署とは全く違う。
今までもっていた知識やスキルだけでは通用できない。

そこで初めて、

「私には○○の知識が必要だ。○○のスキルも身につけたい」

と思い始め、新しいことを学ぶようになっていきます。

ちなみに、この状態を「ラーニングゾーン(learning zone)」と言います。

「ラーニングゾーン」では、ストレスや緊張が高まり、失敗もするかもしれません。
でも、新しいことを学ぶための行動や、ストレスや緊張の中で新しい環境に適応しようと努力することが、より上のレベルへあなたを導いてくれるのです。

もし、あなたが成長したいと望むなら、自分が今いるコンフォートゾーンを超えて、ラーニングゾーンに行かなければなりません。

③行動する
それでは、どうやったらコンフォートゾーンを超えられるのでしょうか?

それは、「行動すること」。

あなたは、何か新しいことに挑戦しようとする時、

「やってみたい気持ちはあるのに、できない…」

ということ、ありませんか?

そんな時、頭の中で考えているのは、次のような理由ではないでしょうか?
👇

「私にはまだ十分な能力がない」
「それをする準備がまだ足りていない」
「まだ適切なタイミングではない」
「それをするにはもう年を取りすぎている」

と。

だけど実際は、

「失敗するのが怖い」
「失敗を人に知られたら恥ずかしい」

というのが本当の理由だったりします💦。


なぜ私にこんな事が言えるのかと言うと…?

もう約30年も前の話になりますが、私自身、過去に実現したい夢があったのに、11年間も本格的にチャレンジすることができなかった過去があるからです。

しかし、驚くべきことに、映画の中の雫は、

「失敗したらどうしよう」
「物語を書くには、まだ本を読み足りていない」

なんて考えません。

「あたしも試してみる。決めた!あたし物語を書く!あいつ(=聖司のこと)がやるならあたしもやってみる。そうかー、簡単なことなんだ。あたしもやればいいんだ!」

こんな風に、親友に向けて決意表明することで自分を奮い立たせ、自分のやりたいことに果敢に挑戦していきます。

周囲の友達が受験勉強にはげんでいようが、学校の成績が悪くなって、雫の母親が担任教師に呼ばれようが、雫の進路を心配する彼女の姉から、口やかましく説教されようが、雫はまったく気にかけません。

ひとり部屋にこもり、食事も睡眠時間もけずって、ひたすら物語を書き続けます。

そして、挑戦をやり遂げたあとに学ぶのです。

「背伸びをして良かった。自分のことが分かったから。」
「挑戦してみて分かった。書きたいという想いだけじゃダメなんだって」

と。

行動を起こさなければ得られなかった学びです。

「やってみたい!」

考えているだけで行動しなければ何も見えてこないし、何かが変わることもないんですよね。

雫の挑戦は、人が成長するには、自らの行動でコンフォートゾーンを超えていくことがどれほど大切か、ということを伝えています。

④行動するのに完璧をめざす必要はない
そして、その行動によってもたらされた結果は、完璧でなくてもいいのです。

たとえば、映画の中で、こんなシーンがあります。

初めて書いた物語の出来栄えを「全然ダメ」と泣きじゃくる雫に対し、聖司のおじいさんがやさしくなぐさめる場面です。

「最初から完璧でなくたっていいんだ」と。

とにかく、まずは行動する。

行動し、何かを学び、それを次の行動につなげていく。
これを繰り返していけば、確実に何かが変わり、自分が目指すものに近づいていきます。

3.自分が目標にできる人を見つける

それでは、どうしたら、人はコンフォートゾーンを超えようとする気持ちになれるのか?
言いかえれば、何が、コンフォートゾーンを抜け出そうとするきっかけを与えてくれるのでしょうか?

その答えは、自分が目標とできる人との出会いです。

もちろん、自分で自分の状況を分析し、自分に不足している能力を見極めて自分の意志だけで「コンフォートゾーン」を抜け出せる人もいるでしょう。

でも、自分が目標とできる人を見つけることができれば、もっと早く、より適切な方法で結果を出すことができるのです。

映画では、バイオリン職人になるという夢を見つけ、その実現のためにすでに行動を起こしている聖司が、雫にとって目標とする人になりました。

聖司の存在がなければ、雫は自分自身を見つめ、やりたいことを見つけ、それを実現するために未知の世界へ一歩を踏み出すことはなかったでしょう。

雫と聖司の関係が示しているのは、人が成長するには、

  • 自分が求める生き方をすでにしている人

  • 自分と同じ目標や夢をもち自分より前を進んでいる人

  • 自分と同じ目標や夢の分野ですでに結果を出している人

つまり、自分を高みへ引き上げてくれる人の存在がどれほど大切か、ということなのです。

なりたい自分のために3つのメッセージを活用しよう

今回は、映画『耳をすませば』が教えてくれている、「人が成長するのに必要な3つのメッセージ」を、私が考える視点でお伝えしました。

これからの人生の節目節目で何度も観なおしたい、大切にしたい映画の一つとして、あなたのギャラリーに加えてみてはどうでしょうか?

観なおすときにはぜひ、あなたの心の声にじっと「耳をすまして」みてください。
求める生き方に向かってあなたを成長させてくれる何かを、きっと見つけられるはずです。

そしてあなたと私。
この3つのメッセージを活かしながら、お互いの「なりたい自分」に向かって進んでいきましょう!

それでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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