この本を読んで共感越えて共鳴した箇所が何度もあった。そして以下の2つのことが分かった。
「あ、俺って暇だったんだ」
「一般人が経験則から語る自分哲学が好きだ」
本の内容をザックリいうと、
仕事を辞めて2000連休という余暇の谷の中で一個人が思考を続けるとどう変化していくのか、軌跡を記した本。
先に伝えておくと、働いているし(大喜利を書く)、同居人と猫がいる。
僕たちが勝手に想像する実験的に閉じ込めてさあ、休めという話ではない。
ひたすら時間だけある人間が、実験的な行動をして得た知見や思考の変化を疑似体験できるだけで良書と感じた。
手が止まらず1日で読み切った。学者が書く難しい哲学書もいいけど、現代人の経験測から語られる自分哲学の方が共感しやすいし分かりやすい。
後、面白いな~と思ったのが学者が書く難しい哲学書と著者が経験から語っていることがかなりリンクしている点が多かったところ。
好きだったフレーズ集。
前半〜中盤に著者がやっている行動がまさに今自分がしていることで、いかに暇なのか分かった。
暇は人を堕落させるかもしれないし、
暇は人を陥れるかもしれない。
忙しさってある種の逃げの証でもあると感じる。
暇は時には自分を思い詰めることもあるが、
暇は時には自分を救うこともある。
読むと色んな枠組みが揺らいで崩れてまた築いてを繰り返す本だった。
休めば、人と成る。