良い政治家の例:房玄齢(『貞観政要』任賢第三)
今回は、『貞観政要』の任賢第三から学びます。任賢第三は、唐の太宗に使えた名臣を挙げて、その言行を示したものです。良い人物を選んでいく際の具体例として見ていきましょう。今回は、房玄齢(ぼうげんれい)です。
房玄齢という人物初めは隋に仕えていたが、ある事件の罪におちて左遷された。
太宗が隋を攻めた際、房玄齢から会いに行き、一度会っただけで意気投合し、その後太宗に尽くした。
敵を平定した際、多くの人は我先に金銀財宝を求めたが、房玄齢だけは敵の中からひとかどの人物を集めて、太