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イラストレーター、手芸作家向け「仕事とお金の授業」#1 それでも続ける理由
こんにちは大図まことです。1週間てあっという間ですね。もうすでにバタバタです。笑
今日がはじめての授業になります。どうぞよろしくお願いします!
ところで前回の課題は書けましたか?まだの人はゆっくりでいいので書けそうになったタイミングで書いてみてください。難しい場合は飛ばしてもらっても構いません。
今回の授業のテーマは「それでも続ける理由」です。
私たちはこれからお医者さんや弁護士になれない事はわかっています。でもなぜかイラストレーターや手芸作家にはなれると思っています。免許や試験がありません。名乗り始めた時からもう作家です。私も実際そう思った沢山いる中の1人でした。
もうずいぶんと昔の話になりますが大学卒業時に就職を決めることが出来なかった私は一人暮らしをしていた都内のアパートを引き払い実家に戻って就職活動を続けようと考えていました。
そのことを母親に相談した所、同じく都内で一人暮らしをしていた妹のアパートに下着泥棒が出てちょうど妹が実家に帰ることになったので代わりにそこへ私が住むという流れになりました。今思うと親からしたらもうちょっと東京でがんばりなさいという事だったのかもしれません。
下着泥棒のアパートへ引っ越しを終えた私は生活をしていくために近くにあった酒屋さんで配達のバイトを始めます。重たいビールケースを1日に何十箱も運ぶ肉体労働です。働いている時は忙しくて余計な事を考えなくて済むのですが夜になると自分の将来が不安でたまらなくなって押し潰されそうな毎日でした。
イラストを描き始めたのもちょうどその頃です。夕方仕事が終わってからの時間はたっぷりあったので昔好きだったイラストを描いては公募に出したり、自分でHPを作って作品を掲載したりしていました。少しでも褒めてもらえるのがとても嬉しく描き続けていました。
しかしこれと言った特徴も無くどこにでもあるイラストの1つだったので公募では箸にも棒にもかからず、調べていけばいくほど自分より絵が上手い人が沢山いてイラストレーターとして仕事をしていく事も就職するのと同じくらい難しいと感じはじめていました。
アルバイトの休憩時間に何かイラストのヒントが無いかと図書館へ行った時に運命の出会いがありました。それは「長崎訓子の刺繍本」というイラストレーター長崎訓子さんのイラストをベースに作られた刺繍の本です。手芸は女性がやるものと植え付けられて育ってきたのでこれまで全く興味が無かったのですがその本を見た瞬間衝撃が走りました。とてつもないものを見つけてしまったと思いました。自分の中で少しダサいイメージがあった手芸ですがこの本はおしゃれでかっこよくて自由なんだと思いました。こうしなくてはいけないという固定観念を壊してくれました。
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そこからの行動は早く、キンカ堂へ行って針と糸を買い自分のイラストをベースに作品を作り始めます。寝る間も惜しんで針を刺しまくりました。HPやブログ、当時流行ってたmixiで作品を発表し始めます。これまで可愛らしいデザインが主流の刺繍の世界に突然現れた謎の男が作る刺繍作品はすぐに話題になりハンドメイドイベントに誘われたり、デザインフェスタで作品を販売したりしました。そこにいるだけで目立ちました。作品もとても売れました。モテました。
しかしながらその収入だけで生活が出来るかというと程遠く、せっかく見つけたと思った自分の仕事がお金にならないジレンマと戦うことになるのです。
この時、下着泥棒のアパートに引っ越してきてから3年が過ぎようとしていました。アルバイトを続けながら刺繍を楽しむのでは無く私は刺繍を仕事にしようと酒屋を辞める事にしました。
つづく
今日の課題
自分のイラストが手芸作品が他の作家の作るものと何が違うのか、何が強みなのか考えてみましょう。
もし今活動を続けていて上手くいっていない場合はその技術を他のジャンルに流用できないか考えてみましょう。
一定の評価を得ていると思うのに収入に繋がっていない場合はその理由がなんなのか具体的に考えてみましょう。
それでも続ける理由はなんですか?