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06.本を“贈る”文化を流行らせたい

理子
建築は好きだけど(好きだからこそ)建築業界に疑問を持つ2001年生まれ魚座
転職を機にENFPからESTPに ✧︎ 日々変化するのが好きで、衝動的に動くこと多め ✧︎ 私生活はとにかく可愛い子と女の子のアイドルが好き
夏幸
人の幸せに関心があり、不要不急のものと教育に興味がある2000年生まれ乙女座。
ENFP-Tの関西人。カメラと音楽と餃子と節約旅行とビションフリーゼが好き。2024年はサカナクション、SEKAI NO OWARI、SUPER EIGHT、Aぇ! group、藤井風、フェス4回。

〜前回『05.本のSNSにはアーカイブ性も欲しいかも』より続く〜

夏幸:ここまでも十分な熱量で話したけど、過去Pick a Book関係で一番盛り上がったのは、“贈り合う”文化を作りたいっていう話が出た時な気がする。
理子:そうね。改めて、なんで本を贈り合うっていう文化がいいなって思ったのかを話したい!
夏幸:ぜひ。
理子:ちょうどスペインのバルセロナに旅行した時に男の人がバラ、女の人が古本をその人のために選んであげるっていうサンジョルディの日っていう祝日があって、それが激いいいなって思ったって話ですわ(笑)
夏幸:それ本当にいい。由来とかも知りたい。
理子:ざっくり言うと、ファンタジーなんやけど、ドラゴンが町を破壊しようとした時に、お姫様を王様が助けたみたいな話。だから、元々は贈り合うためのイベントとかじゃないの。
夏幸:それにまつわる本とかあれば今度調達してPick a Bookの陳列に忍ばせたいな(笑)
理子:確かに!その日ね、街中がバラだらけやったんよ。ホテルではバラもらったり、道には本とバラと竜のぬいぐるみがめっちゃ売ってた。

その昔、ドラゴンにさらわれそうになっていたある国のお姫様を、サン・ジョルディがひと突きで倒して救いました。そのとき、ドラゴンの血が地面に流れて赤いバラが咲いたと伝えられており、これにちなんで、サン・ジョルディの命日に花を贈るようになったと言われています。

https://forbesjapan.com/articles/detail/47103

夏幸:その絵を想像するだけでもう素敵。
理子:マドリードの出身のスペインの友達に話したら、知らんって言ってたから、バルセロナだけみたい。

夏幸:今のスペインの話も踏まえてここまでの話を一回整理したくて。
一番最初にZ世代の風潮に合わせたSNSの案が出てきたでしょ?サンジョルディの日が着想の贈り合う案は、先に出てたSNSと共存させるつもりでいたの?
理子:別軸だと思う。SNSもずっとそういうコミュニティがあればなってずっと思っとったけど、贈り合うっていう文化も衝撃的で、コレはコレ、ソレはソレって感じ。
夏幸:最初は連動させるつもりはなかったんね。
理子:そう!でも、急にすごい現実的な話をすると、日本って先に取り入れたもん勝ちみたいなとこあるやん。バレンタインやったもん勝ちとか。そういう文化として1個作れるんじゃないかな、と思ったのもある。
夏幸:あるね。今の時代、ムーブメント作るまでの時間とかも短くなってるしね。
理子:プレゼント業界ってさ、BIRTHDAY BARみたいなブランドが1個できるぐらい、絶えず毎日どこかで誰かに何かを贈るっていうことがされているわけやん。その中で、“本を贈る”っていうことが、選択肢の1個としてあってもいいんじゃないかなと思ってもいた。
夏幸:なるほどね、理解しました。
理子:ですはい、ありがとうございました。

夏幸:いや、でもね実は、本を人に贈るみたいなのって、私自然にやってたんよ。
理子:それがすごい。だからりこがやりたいことは、なっちゃんほぼやっとって(笑)他で言うと、ブックカバーを部屋の壁にバカ貼り付けとったり(笑)
夏幸:そうね。あとで写真入れとくわ(笑)
理子:「なんやこの人。りこがやりたいのこれこれ!」と思った。だから本を贈るっていうことをなっちゃんが自然にやっとったのは、めっちゃ珍しいことと思う。

夏幸:本を贈る時って、相手の何かが広がればいいなっていう感覚があるからやってるんやろうなと思う。
理子:それってすごくない?すごい相手のことを思っとるよね。
夏幸:めっちゃ考えて、人に喜んでもらえるようなプレゼントすんの好きやもん。
理子:いいね。感覚とか体験とか知見ってさ、その人の可能性を広げるけど、広げてその人の中に入ったらなんかもう無くならんものやんか。こういうことを考えて人にものを贈れるって、めっちゃいいと思う。
夏幸:確かに。でも単純に、他の人とプレゼントの中身とかそこに至る思考とかが被りたくなかったんやろね。
理子:被らんね。その発想がないもん。

夏幸:しかもさ、本って当たり前やけど、言葉にするプロが書いているわけやん。例えば、有名人が本出しましたみたいな時も、少なくとも編集さんとかは言葉のプロなわけやんか。ってことは、いい言葉が詰まってるし、伝わるように書かれている。
理子:うんうん、確かに。
夏幸:友達に私の言葉でいろいろ伝えることももちろん必要だし好き。だけど、本を渡すことでプロの人が言葉にしていたり、私より遥かに長く生きている人が人生で気づいた何かが書かれていいて、それが今のあなたに当てはまるから、って渡せたらいいなと思っている。自分が渡している言葉ではあるけど、自分が発するよりももっと洗練された言葉で伝えられるみたいな。
理子:それ、すごいいいと思う。その人に本をプレゼントするっていうことは、自分が考えてることを伝える手段として本があるっていうことなんかもね。
夏幸:そうそう。ちょっと話飛躍するけど、事業のアイデアも自分が初めて思いついたって思いがちやけど、絶対誰かは考えたことがあるっていうやん。それと同じで、絶対自分が思ったこととか感じたことって、今まで生きてきた人たちの中で同じことを感じてる人はいるはずだと思ってるのね。
理子:確かに絶対いる。
夏幸:それをドラマとか映画とかは遠回しに伝えてくれるけど、シラフでストレートに真面目なことを書いてるのって本しかないと思う。


Pick a Bookとは、「もしこの1冊と出会わなかったら?-What if I had never come across this one book?」をコンセプトに、理子と夏幸が選んだ詩集、絵本や小説など様々なジャンルの本を、シークレットブックとしてお届けするブランドです。中身が分からないように1冊ずつ包み込み、コピーとハッシュタグを添えています。今の自分にぴったりな本、大切な誰かに贈りたい本、偶然をきっかけに出会えますように。

ooとは、Pick a Bookを1つ目のブランドとして、ただのものの行き来やお金の行き来ではなく、背景にある想いやストーリーと共に、モノや機会や時間や人との出会いをプロデュースするチームです。B“oo”kに限らず、世の中には、“oo”が含まれる愛らしいもので溢れています。(『ooでやりたいこと〜ロゴ、コンセプトを言葉にしてみる〜』を参照)いろんな展開を妄想しながら、2人のg“oo”dを突き詰めていこうという想いを込めています。


次回、2024年8月22日(木)に『07.夏幸は言葉を図形で捉えてる?!|Pick a Bookしようと思った経緯』を投稿します💌

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