見出し画像

<読書>藍を継ぐ海

さあ、村井由佳先生のPRIZEを読んだ後は
本物の今期、直木賞に輝いた
「藍を継ぐ海」 伊予原 新著
伊予原先生、直木賞おめでとうございます!!

TVドラマで久々にはまった「宙わたる教室」
伊予原先生の原作を窪田正孝さんが演じました。
良いドラマでした。それしかない言葉が出ないほど
心がぐっときました。
ギャラクシー賞を受賞したのも、うなづけます。
今、アマプラでも視聴可能なのでぜひとも。
こちらはまだ原作を読んでいないのですが
テキストで読むとどんなかんじなのか?
とてもワクワクしております。
もちろん、読みたいリストに記入済みです。

そして、今回直木賞受賞作
「藍を継ぐ海」

5つのストーリーから成り立っているのですが、
科学を根底とし、そこから人間模様が、人間の心が
深く描かれています。
知らないことが満載だったのでなるほどと
思いながら読み進めました。
もちろん、受賞するのは
必然だったという作品だと感じました。

特に私が感動したのは
長崎原爆をテーマにした
”祈りの破片”の篇

実は、偶然にも浮かんできたことがありました。
以前作曲家の小関裕而氏をモデルとした
「エール」という朝ドラがあったこと。
このドラマもとても感動的だったのですが
演じたのは窪田正孝さん。
(窪田さん、演技すごいですよね。)
あの時、戦後の原爆が落ちた後の
長崎に行って、曲を作るのに本当に
苦労した場面が思い出されます。
そして、出来上がったのが「長崎の鐘」
その場面と今回の本の場面が
リンクして、知らない間に涙がこぼれていました。
戦争の悲惨さは時が流れても消すことはできません。
そして、もう二度と
広島や長崎のようなことが起きてはいけない。
それが、私たちが受け継いで行くことなのかもしれません。

今日も日本のどこかで 大切な何かを受け継ぐ人がいる

藍を継ぐ海  帯より

ITをはじめ日々進化している現代ですが、
忘れてはいけないもの、そして、消滅させてはいけないものは
国をあげて受け継がなければならないのだと
そんなことを考えさせられました。

澄み渡るほど こころ整う 全5篇

藍を継ぐ海 帯より

この引用の言葉が全部を表しています。
澄み渡ります。
もし機会があったら、読んでみてください。


~お読みいただきありがとうございました~

いいなと思ったら応援しよう!

山河恩子(onshi)
応援はエネルギー!となります。いただいたチップはクリエターとしての質を高めるためにありがたく使わせていただきます。

この記事が参加している募集