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#建築 記事まとめ

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建築系の記事を収集してまとめるマガジン。主にハッシュタグ #建築 のついた記事などをチェックしています。
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2019年7月の記事一覧

ナイジェル・コーツ作「ノアの箱舟」鑑賞する!

 札幌地下鉄南北線の中島公園駅の2番出口から徒歩1分ほどのところにあるちょっと変わった建築物を鑑賞しに来ました。  すすきの通りのはずれの創成川沿いに建っているので、札幌に住んでいる人は一度はみたことがある建築です。  正式作品名がかっこいい! 「Arca di Noe」  アルカ ディ ノエ、 イタリア語です。 日本語だと、そうなんです。 「ノアの箱舟」  今回観に来たのは、イギリスの鬼才建築家ナイジェル・コーツの作品「Arca di Noe」です。  変

「MUJI HOTEL」や「CLASKA」を手がけたUDS梶原会長は、どうやってクリエイティブとビジネスを両立するのか

ホテルプロデューサーの龍崎翔子が、第一線で活躍している経営者・クリエイターに会いに行く連載「ニューウェーブ ホテル学概論」。龍崎がモデレーターとして、毎回さまざまな“ゲスト講師”の方からホテルビジネスに関する学びを得るという企画です。 今回登場するのは、UDS会長の梶原文生さん。梶原会長は26歳で設計会社として都市デザインシステム(現UDS)を設立した後に、数々の新しいスタイルのホテルプロジェクトを手がけてきたホテル業界のカリスマ的存在。 「CLASKA」をはじめ、京都の

New York City - City Portrait

約3週間にわたり、初夏のニューヨーク/サンフランシスコへ。デザインやトレンド、カルチャー面で注目していた「ホテル」「レストラン」「リテールショップ」を中心に市街を巡りました。 その旅程の中で、現在の街の空気感を味わえる場所から、何度も訪れたい定番まで、素敵な体験ができたスポットを写真でご紹介します。今回はニューヨーク編。 以前から note を使ってシティガイドを作ってみたいと考えていたので、フォトアーカイブを兼ねて、旅の記録をまとめる試みです。 ・各スポット名にはウェ

San Francisco - City Portrait

約3週間にわたり、初夏のニューヨーク/サンフランシスコへ。デザインやトレンド、カルチャー面で注目していた「ホテル」「レストラン」「リテールショップ」を中心に市街を巡りました。 旅程の中から素敵な体験ができたスポットを、カテゴリー毎に写真でご紹介します。今回はサンフランシスコ市街を中心に、足をのばしてヨセミテ国立公園まで。 写真に収めきれなかった場所も多いので、記事の最後にレストランやショップなどをリストでまとめています。サンフランシスコへの旅行を考えている方は、ぜひ活用し

裏側まで見通せる真っ白な建築

神奈川県の横須賀市、観音崎公園内に「横須賀美術館」という美術館がある。東京からどうやっていくのか忘れたけれど、電車とバスを乗り継いで少し遠いところにあった。それほど大きくない美術館で、疲れない程度に見て回るにはちょうどいいサイズ。家族連れも多い。 設計は山本理顕。個人的には日本と欧米を掛け合わせたような控えめな建築が好きなんだけれど、無機質ながらも嘘のない山本理顕の建築はとても好きである。一番の特徴なのかわからないが、美術館の屋上がとにかく広くて開放的で(上の写真)、そこへ

住みたい街、をつくる建築の本質

念願の太田市美術館・図書館に行った。素晴らしかった。素晴らしいの一言だった。

¥500

深センの古いマンション最高って話。(後編)

 先日(中編)で書いた日の数日後、なんとか無事に作品が完成し、いよいよアートフェアのオープニングの日を迎えたのだが、その前に私はまた一人でひっそりと古いマンションの一画に向かうことにした。 それまで長らく天気が曇りか雨の二択だったが、その日は朝から晴れており、外に出るとどこからともなく一層甘い花の香りが強く漂ってきた。  前回ルルさんと訪れた時は雨が降っており全体的に暗い雰囲気だったマンションも、その日は木漏れ日が壁を明るく照らして全く違う趣である。 敷地内に生えているジャ

「まちの本屋」が変わります。 「まちの本屋リノベーションプロジェクト」のご挨拶

昭和24年に妙蓮寺で創業した石堂書店は、おかげさまで70周年を迎えることができました。日頃の皆様からのご支援ご愛顧に心より感謝申し上げます。 私たちは、暮らしのまち・妙蓮寺の「まちの本屋」として、地域の皆様が気軽に立ち寄れる店であることを心がけてきました。しかし近年、業界の急速な変化により、石堂書店を含めた「まちの本屋」の役割はますます小さくなりつつあります。 雑誌売上の低迷によって、お客さまが定期的に足を運んでくれる機会が減ったこと。Amazonに代表される、バラエティ

ハーバード大学デザイン大学院(GSD)のアーバニズム教育

はじめにハーバード大学デザイン大学院(以下GSD)は1936年の設立以来、理論と実践の有機的結合を目指すアーバニズム教育を行ってきた。なかでも実践が占める比重は大きく、「デザイン」というレンズを通して実社会の問題を発見し、解決策を提示していく原体験を通じ、次世代のアーバ二ストを育てるというのがGSDのDNAとなっている。それ故、アカデミアにあって実社会との関わりが強く、これがGSDが常に新陳代謝する有機体である所以であろう。 夕暮れに染まるハーバード大学デザイン大学院Gun

+9

日本の九龍城、最後の姿

誰に、何を、どの期間「届けるのか」という話

ご無沙汰しています。このノートパソコンのCPU/ディスク常に100%アクセス続いて困っています(苦笑)。中古のiPadでも買った方がましのような。でもおじさん的には、キーボードじゃないと何も書けないんですよね。 さて、今日も思いつくまま書いていきますが。 先日、いまもういない島田紳助の漫才の考え方を聞いていたのですが、昔のお笑いは、オールターゲットだったのを「20代男性」というターゲットの絞り込みを行って生き残ってきたという趣旨の話でした。 おそらく、当時のTVの考え方

なぜこの駅が好きなんだろう

昨日も書いたように、移動自体が目的になるような旅があれば面白いと思うのだけれど、その駅自体が楽しみで電車に乗るってのもの悪くない。その一つが日立駅だった。妹島和世による設計で、建築好きにも海好きにもたまらないであろうこの駅には、全面オーシャンビューのカフェもある。 僕は茨城へ行くついでに、足を伸ばして、日立駅まで行ったのだけど、疲れ果てていたことと帰りの電車が1時間に1本くらいしかなかったので、改札を出て、景色を眺めて、そのまま電車に戻った。往復数千円をかけて、この景色を数

深センの古いマンション最高って話(中編)

 6月〜7月頭まで何かとバタついており(7月前半はART OSAKAに出展していました)、すっかり間が空いてしまったがやっと前回の記事の続きの題名にもなっている古いマンションの話である。 前編後編を予定していたのだが、あまりにも長くなってしまったので今回は中編である。  深センで泊まっていたホテルの道を挟んだ向かい側に、日本の古い団地のような雰囲気のマンションが立ち並んでいる一画があった。その一画は表の道からは結構奥まっているので、少し意を決して入り込んで行かないと辿り着か

観光しない京都 2/2

観光しない京都、後編です。 ゆるゆるとした京都旅行の参考にどうぞ。 巨大な吊り引き戸。ファサードの作り方が巧い。 異素材を違和感なく納めている -による+ 夏 京都旅行、後編の最初は長坂常さん設計の ブルーボトルコーヒー京都カフェ です。 伝統に束縛されない京都という地域性の再解釈がなされており、あらゆる年齢・国籍等をスムーズに受け入れてくれる懐の広さを感じられるリノベーションの好例だと思います。 エントランス。心地よい内外の緩衝空間が広がる キッチンとを仕切る