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「まちの本屋」が変わります。 「まちの本屋リノベーションプロジェクト」のご挨拶


昭和24年に妙蓮寺で創業した石堂書店は、おかげさまで70周年を迎えることができました。日頃の皆様からのご支援ご愛顧に心より感謝申し上げます。


私たちは、暮らしのまち・妙蓮寺の「まちの本屋」として、地域の皆様が気軽に立ち寄れる店であることを心がけてきました。しかし近年、業界の急速な変化により、石堂書店を含めた「まちの本屋」の役割はますます小さくなりつつあります。

雑誌売上の低迷によって、お客さまが定期的に足を運んでくれる機会が減ったこと。Amazonに代表される、バラエティと利便性に優れたネット書店が台頭したこと。スマートフォンやタブレットが普及し、活字を読む手段が変わりつつあること。

今までと同じやり方で本屋を続けていくことは、すでに難しいものになりつつあります。よって、まちに必要とされる存在でありつづけるために、私たちは自分たちの役割を再定義しなければなりません。

そこで私たちは、これからの「まちの本屋」の役割を見直し、新しい店へと生まれ変わるためのプロジェクトとして、「まちの本屋リノベーションプロジェクト」を起ち上げることにしました。

コアメンバーは石堂書店に加え、妙蓮寺のまちづくりに深く関わっている不動産建築の「住まいの松栄」さんと、暮らし視点の本づくりをしている菊名の出版社「三輪舎」さんに加わってもらいました。
プロジェクトの最初の一歩として、石堂書店の二階に、本にかかわる事業者が入居するシェアオフィス「ホンヤノニカイ」と、石堂書店の向かいに、本を中心にしたフリースペース「こいしどう書店」をオープンさせる予定です。また、従来のお客さまを大事にしながら、本店の品揃えやサービスを見直し、新しいお客様にも開かれたお店にしようと準備しています。

どの企画もまだまだ手探りで、プロジェクトは走り出したばかりです。また、メンバーだけでは実行できないことがたくさんあります。

地域の皆さま、そして本と本屋を愛する皆様に、自由にかかわっていただけるように、オープンなプロジェクトとして進めていきたいと思っています。

ご協力を何卒よろしくおねがい致します。

2019年6月1日
石堂書店 店長 石堂智之


まちの本屋リノベーションプロジェクトは、2019年8月よりクラウドファンディング、ブックファンディングを開始いたします。 サポートは当プロジェクトの活動費に充てさせていただきます。