【#本屋めぐり】三省堂本店移転後の神保町へ
6月に入った。梅雨入りはまだなのに天候が荒れやすい。カミナリにひょう、あられのニュースが流れる。
そんななか週末の天気は快晴。先週の疲れもありたっぷりと寝て起きる。家でダラダラして過ごすのもよかったが夫も私も空腹だったので外食へ。その足で神保町へと向かった。
ランチの思い出
まずは神田駅前の「塩生姜ラーメン マニッシュ」に立ち寄って腹ごしらえした。
「塩生姜ラーメン」は私にとって心の平穏を与えてくれるラーメンで「癒しの象徴」そのもの。神田で以前サラリーマンをしていた経験も大いに関係していると思うのだが、いまも大好きな女性の先輩(告白)に誘われて食べたとき、スープを一口飲んだ瞬間に「ほっ!」と心ほどけるような感覚を味わった。もちろん最初は、生姜のあったかさに美味いラーメン屋だ~!というレベルでしかなかったのだけど、なぜか中毒性があり、会社のない週末にもわざわざ食べに出かけた。投稿した写真に先輩は「行ったの~(笑)」と笑ってくれ、余計に愛着が増してしまったようだ。
疲れを癒す”一杯”、とスープも飲み干した。ここ最近マニッシュは4店舗に増殖していて、近所にもつくってもらえないかと切実におもう。しかし毎日通ってしまうので財布的には距離が離れているほうが有難い面もある。麵だけに。ふふ。
夫は「巣鴨のとはちがうね~」ともぐもぐ。なお、巣鴨や大塚にも別の店で出す「塩生姜ラーメン」はあるのだけど、やはり思い出の部分で勝るせいもあり神田で食べるほうがおいしいと感じている。
店を出るときにわざと「行かない道をじっと見てから反対に歩き出す」ごっこをした。徒歩20分かけて神保町へ向かう。神保町へ向かう道のりも快晴で、気分爽快だった。日差しが強くて帽子を道すがら購入。
タリーズにも立ち寄ってから、気になっていた三省堂書店仮店舗や、PASSEGE、無用の用、虔十書林、東京堂書店と本屋めぐりをする。三省堂本店がなくなったとたん神保町・すずらん通りでほぼ完了するのはなにか。思いのほか時間が経ち、夕方18時を過ぎていた。ふたたび小諸そばでかるめの夕飯。これら目と鼻と先の半径500mにも満たない距離で数時間過ごしていたわけだ。
小諸そば。この店舗ではないが、会社から数メートルだった小諸そばもサラリーマン時代よく通った。おかげで富士そばには競合店の意識が働いてファン意識?から未だ入ったことがない。すずらん通りでは、かなりレトロな建物にテナント入りしていて、おしゃれで店内広々でまったりできる、いい食事どころだった。そば湯飲み放題ではなくて、あとから持ってきてくれるスタイルだった。
食べながらふと神田でのサラリーマン時代は「ランチ食べに会社行ってた」といっても過言じゃないなとホンキで思い直す。それくらい美味しいお店が多かった。3月に出たばかりの原田ひ香の小説『古本食堂』が気になる。本当にそんな店があったら、いつも常連ムードが充満してて、覗きはするんだけど、昼ビールしてる客もいて、あ~、って暖簾をくぐれなくなるやつかなって勝手な想像をする。いや、おしゃれランチ1500円代ならそんなわけもなく結局入らずスルーのルート。さてはて。
購入した本
購入した本はこちら。左から「ショーン・タンの世界」図録、井上正彦「ギフト」佐久間信行「佐久間信行のずるい仕事術」工藤美代子「凡人の怪談」漫画「まんが シャーロック・ホームズ全集」((漫画:小林たつよし、監修:小林司・東山あかね)1~6※4巻ぬけ
めぐった本屋
まずは三省堂本店仮店舗。靖国通りを小川町駅沿いへ。いちど反対側を歩いて見逃した。店内は6階フロアあり、各フロアごとにジャンル分けされている。地上1階の作家が選ぶフェアはみどころ抜群。選書した著者本も並ぶ。伊坂幸太郎がすすめていた長嶋有の「ルーティンズ」気になる。そして浦沢直樹の推し本はぜんぶ絶版だった。神保町を巡れということか?
本店と比べるとだいぶこじんまりとして買いやすいのだが長居はしにくくなっていた。とくに地下1階のコミックコーナーが縮小していて夫は残念がっていた。やや書泉にいくことになるやも。
どこにあるんだろうか、とキョロキョロしていたPASSAFE。
店内は賑わい。棚主による店番スタイルのようすも。店奥には秘密の本棚があり、本棚を”あける”ことができる光景に出くわした。スタッフルームにもつながっているようだ。大人だから我慢できたが……まったくとんでもないことを考える人がいる。
「まんが シャーロック・ホームズ全集」はぼんやりだけど、長い間探し続けていたので、きれいな状態かつ手ごろな価格で見つけられて興奮。さすが神保町とうなる。抜け4巻のみで探すと日本の古本屋で、1冊3300円と!まんが文庫で再販してくれないものか。
無用之用も初来店。神保町らしからぬ?おしゃれで本の密度が低めの店内。リフレッシュ。カフェもいけるらしい。次はゆっくりするか、とHPをみてみたら、移転で6月末までの営業という。
神保町、まだまだ変化し続ける。