初出版した本から『冷え性改善』のヒントを伝授します!
この記事は私の初の著書
『田舎の鍼灸師が教える健康習慣 カラダとココロの不調を改善し健康を手に入れるためのアドバイス』から
第2章をまるごと転載いたします。
冷えは万病のもと
1 あなたの体温は何度ですか?
コロナウイルス騒動(あえて騒動と表現します)、いわゆるコロナ禍において体温を測る機会が社会的に増えました。
お店に入るにも体温測定、なにかイベントでも体温を記録しなければならなくなりました。
今までは病気だったり体調を崩した時だけ測っていたのが日常的になりました。
体温が低いと一安心という方も多いのではないでしょうか?
しかし、低体温であることは実は不健康であり、さまざまな不調の原因となりうるのです。
低体温であるということは血流が滞っている、または血液をうまく循環させる機能が弱っているというように東洋医学では考えます。
ですから、低体温、からだが冷えていることはすでに病気のはじまりであると捉えます。
これは東洋医学では未病(みびょう)といい、発病には至らずとも軽い症状があるという状態です。
では、理想的な体温は何度くらいでしょうか?
・36.5℃ 理想的な体温で免疫力が高い状態
・35.5℃ いつもこのような体温だと自律神経の不具合やアレルギー症状が出やすい
・35℃以下 ガン細胞が最も増える温度
と言われています。いわゆる、平熱がいつも36.5℃の状態を目指しましょう。
2 体温を上げる生活習慣
では、平熱が36.5℃以下の方は体温を上げるにはどのようにしたらよいでしょうか?
体温を上げるには『この食べ物を食べれば』『この運動をすれば』というようにそれ単体で上げるのではなく日常的な生活習慣すべてのアプローチが必要です。
それは、食事、睡眠、入浴法、運動、精神状態などの習慣まるごとです。
くわしくは後述していますのでぜひ、読み進めてください。
3 温活養生のススメ
私が開業1年目に施術させていただいた19歳女性のエピソードをここでお伝えしたいと思います。
主訴(施術の依頼)は生理不順とのことでしたが、生理不順どころか生理が止まってしまいお母さんと来院されました。
毎月クリニックで注射をして半ば強制的に生理を起こしている状態でした。
問診やおからだを拝見すると、とにかくからだが冷えてしようがないとのこと。
平熱も35℃台前半で春先で気温が上がってきても『寒い、寒い』という感じでした。
その患者さんにやったことはとにかくからだを温める施術を行いました。
具体的にはお灸を中心に、また生活指導も併せて行いました。
日常生活では、シャワーで済ますのでなくしっかりと湯船につかること、少しずつでもよいので運動を行い汗をかけれるような体質にしていくこと、カラダを冷やす食べ物をなるべく摂らないこと、などです。
ちなみに毎月通院していたクリニックではからだの冷えや低体温と生理不順は全く関係ないと笑われたそうです。
施術を続け約半年後から体温が36℃台になり1年後には36.5℃まで到達しました。
さらに、生理も自然に定期的にくるようになりクリニックも卒業することができました。
この患者さんに対する試行錯誤した施術経験があることで、今の私の冷え性を改善することで他の疾患の改善ができるという原点になりました。
ほかにも肩の痛みで来院されていた方が気付けば冷え性が改善していたり、冬にホッカイロが手放せなかった方が、寒さ厳しい新潟の冬を乗り切れたなど、生活習慣の改善と鍼灸施術で冷え性の改善例をたくさん診ることができました。
また、女性特有のお悩みや妊活をされている方も基本的には冷えがベースにあることがほとんどです。
冷え症を改善したのちにその症状の改善が多くみられます。
その考え方をベースに冷え性に悩む方に『冷え性撃退!温活養生講座』というものを立ち上げました。ご興味のある方はサイトをご覧ください。
https://onkatsu.hp.peraichi.com
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