久々に、おいマジかよって思った話。
21時半過ぎ、駅のホームは仕事帰りの人たちで長蛇の列をなしていた。
そこは始発駅のため乗客が一旦リセットされる。
電車が来る前に並んでいた人は、まあ大体がシートに座れるのだが、その前に4列シートの向きを乗客自ら手動で変える必要があった。
だから、シートの向きを変える際は乗客同士
「あ…ども」「アザス」程度の目配せをして
ゾロゾロと席についていく。こんなの言うまでもない、当たり前のことである。人の心を持っていればね。
私も1日頑張った皆さんと同じく、「ささ、今日もゆっくり座ってウトウトしながら帰ろうかな〜」と、30分間の居眠りタイムを満喫しようとしていたその時、
ハゲ散らかした小太りのサラリーマンが、座席の向きを変えている最中の人を押し退け、我先にと席に飛び込んできた。
「いやハゲ散らかしとるやないかい」
そのおっさんはあたかも「俺が1番疲れているんだ!!!!」みたいな顔でドッカンと席に座った。
瞬間、周りは「やば〜…」という感じでそのオッサンから離れていったのだが、席を奪われた被害者のギャルの姉ちゃんは「地獄の果てまでお前を追い回すからな」とでも言うように隣をマークしていた。かっこよかった。
私は直接的に手を下された(言い方)訳ではなかったので
やべぇ人の斜めに座っちまった〜くらいのテンションで、自分の後頭部についた第三の目で様子を伺うことにした。
満員にもかかわらず夕刊を大胆に広げるわ、口元も覆わずくしゃみ3連発をかますわで、私のせっかくのウトウトタイムは台無し。スーツを着て毎日頑張っているのに、どうしてあなたはこんな風になってしまったの?
あなたにも家庭があって、楽しみにしている休日の予定があって、今日も帰ったら奥さんの手料理で晩酌をするんじゃないの?私のウトウトタイムは台無しになっても構わないけど、あなたの人間性は、こんな事で台無しにしてはいけない。そんな事を考える30分になってしまった。
私はB型の中でも人一倍自己中心的な性格だから
誰よりも慎重に行動しなくちゃいけない。それでも毎日のように「あの時の私の発言であの人を嫌な気持ちにさせてしまったかも」と考え込んでしまう。実際に私のことをデリカシーの無い人だと思っている人もたくさんいると、自覚している。
いっその事、あのオッサンのように、本能のままに生きられたら人生楽ちんなのかもしれない。だけど、私は、私なんかに構っていくれる大事な人たちを失いたくない。誰にも嫌われたくないし、みんなを大好きでいたい。というか、そんな心を失ってしまったら自分が暴君になりそうで怖くね?汗汗
まあとにかく、先日の電車の一件はオッサンがどうとか、こうとかではなく「人のふり見て我がふり直せ」を考える良いきっかけになった。
偉そうに人の行動に文句を言うなら自分が座席を譲るくらいの勇気を見せればいいだけ。
「私は自分を投げうって助けたのさ」なんて思わないくらい自然に、そういう風に生きていきたい。
って、終電に乗りながら考える夜。
明日は何を着ようかな〜。なんて事ない1日だけど楽しみだな。
P.S でも、よくよく考えたら人それぞれの常識があって、正解がある訳じゃないですか。そのおじさんも、本当に乗客イチ疲れていたのかもしれないし体調が絶不調だった可能性もある。わかんない、何が正しいのか分からないけど、目の前で起きたことを放棄しないで、ちゃんと考えていることだけで、えらい。と思うことにするサ。ƪ(˘⌣˘)ʃ
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