野菜を洗ってプチSDGs!①~野菜と農薬のちょっと怖い話~
1.野菜の洗い、どうしていますか?
今日は、クリーニング・・・の話からちょっと飛躍して、”暮らしにある洗い”の一つとして、野菜洗いの話をしたいと思います。
皆さんは、野菜を洗う時どうしていますか?
大半の方が流水で洗っているかと思いますし、私もそうでした。
え、他にどうやって洗うの?
という方は今日の記事をお読み頂けると野菜の洗い方、そして洗った方がいい理由がお分かり頂けると思います!
この記事は、実は農学部出身!クリーニング師の久保がお送りします!
2.野菜を洗った方がいい理由~残留農薬について~
先述のように、私も以前はただ流水で洗っていました。ですが、残留農薬について知ってからは必ず違う洗い方をするようになりました。
残留農薬、つまり私達の手元に届く野菜には農薬がまだついているのです。
例えばスーパーで買ってきたトマトをある洗い方で洗うと(洗い方は次回)こんな風に黄色い液体が出てきます。
いやでも、これ色素でしょ?と思う方もいらっしゃいますが
もし、トマトの色素であれば、トマトが赤い以上出続けるはずです。
しかし、この色を綺麗にふき取ってから再度同じ洗い方で洗うと、色が出なくなります。また、洗う前と洗った後のトマトの色は少しも変わりません。
つまり、”トマトの表面に付着した何か”であることが分かるのです。
また、日本の農薬使用量は、中国・韓国と共に高い水準にあります。
①農薬は水では落ちない!
先ほどのトマトの黄色い色ですが、念入りに水で洗った後に同じことをしても若干薄くなりますが、やっぱり黄色い液体が出てきます。つまり、水では落ちないということです。
それもそのはず。日本のように雨が多い国で、水で流れ落ちてしまっては農薬のを撒く意味がありません。
その為、農薬には展着剤(てんちゃくざい)と呼ばれる「水で農薬が流れないようにするための薬」を同時に散布するんです。
なので、農薬は水で洗っただけでは落ちません。
②国の基準=絶対安全!は本当?
この話をすると、いや、国が定めた農薬や残留値をクリアしてるんだから大丈夫でしょ!という方もいらっしゃいます。
確かに、農林水産省などで、農薬の基準についてはかなり厳しく検査して定めてくれています。
しかし、それでも毎年の調査を続けるうちに「あれ、実はこれって危険じゃない?」という物も出てきています。
最近は、「ネオニコチノイド」と呼ばれる農薬について安全上の疑義が生じ、調査が始まっていますし、報道もされています。
なので、国の基準はことあるごとに見直されていますし、今が絶対安全ということは農林水産省も言っておりません。(補償できないから)
そもそも、果物・野菜1個1個調査しているわけではないので、国で定めた基準の農薬を本当に入れているかというのは誰にもわかりません。
農家さんも人間なので、あ、今日入れすぎちゃった!という日もあるかもしれません。
3.農薬がなくならない理由
そんな危険ならなんで農薬をやめないんだ!というお話もありますが、農家さんの平均年齢は65歳以上。会社で定年した方が入ると若手扱いです。
しかも、雑草とったり、虫を駆除したりって本当に大変。。。
無農薬がいい!という方は自分でやってみろ!という農家さんの言い分も至極ごもっともです(汗
ですので、私達消費者が、できる対策をした方がいいのではないか。と思います。
しかも、農薬を落とすと、身体にも、環境にもいいことがたくさん。
次回は農薬の落とし方とそれがなぜSDGsに繋がるのかをお伝えします!!
ここまでお読み頂き、ありがとうございました!
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