新築マンション今が買い時?
新築マンション価格高騰に関しての記事です。
今は「買い時で売り時」とのこと。
マンション建設をとりまく『今』を考えてみます。
■ マンション価格高騰の要因
マンションが価格が高騰している最大の要因は建築費の上昇です。
一時は「東京オリンピックが終わったら不動産価格は暴落する!」などと言われていましたが、実際には価格が落ちることはなく、今なお継続的に上昇傾向にあります。
そして今後の価格に関しては、今のところ下がる要因が無いため引き続き上昇が予想されます。
■ 建築資材などの価格上昇要因
建築資材の価格を押し上げる要因として以下が考えられます。
① 新型コロナウイルス
② 円安
③ 原油高
④ ロシアによるウクライナ侵攻
⑤ 半導体需要増大
⑥ 生産拠点の被災
⑦ コンテナ不足・物流の逼迫
⑧ カーボンニュートラル対応による設備費増
この他にも世界の政治的・経済的な情勢に大きく影響を受けます。
■ 需要はある
価格は上がっているものの、現在は超低金利時代。
10年前と比較したら住宅ローンは借りやすくなっています。
借入金利は低く、補償も厚い。
その他にも価格が上がり続ける不安感、住宅ローン控除などの税制優遇に加え、パワーカップルの増加(=世帯年収の上昇)も手伝い、価格が高騰しているにも関わらずマンション購入の需要は盤石です。
■ 建築費上昇→マンション価格高騰
一般財団法人建物物価調査会によると、マンション価格は10年前と比較して20%以上上昇しています。
明らかに資材の価格上昇が影響を与えています。
価格上昇や外国における諸問題により納期の遅れ、工期の遅れも出てきています。
また総務省「年齢階層別の建設業就業者数」を参照すると、今後60歳以上の働き手の大量退職に伴う労働者数急減が予想されます。
日本の若年層においては建設業への就業者数が減っているといわれます。
外国人労働者が建設業界に流入しているので、決定的な人手不足とまではいえないにしても、熟練の職人が退職してしまう業界への悪影響は想像に難くありません。
■ 新築マンション今が買い時の理由
① 価格はまだまだ上がり続ける
価格を下げる要因が無く、いわゆる不動産バブルとは異なる状況にあります。
② 超低金利
現在、住宅ローンは超低金利であるといえます。
長期固定金利は多少上昇傾向にありますが、変動金利はまだまだ低水準。
金融機関同士の競争も激化しており、借りる側にとっては良いことが重なっています。
しかしいつまで低金利が続くかはわかりません。
日銀の総裁が変わることで大きな方向転換を迎えるかもしれません。
③ マンションのグレードが落ちる?
資材の高騰によりマンションの価格が上がります。
建築費に合わせてマンション価格を上げていっても買える人は限られてしまいます。
ではマンションの価格を上げすぎないようにするためには?
設備や仕様のグレードを落とす必要があります。
例えば床暖房、ディスポーザー、ミストサウナ、食洗機などといったあったらうれしいプラスアルファの設備はコストカットの対象です。
他にも浴室内の照明やトイレのペーパーホルダー、キッチンのレンジフード、洗面台などはグレードが下がり、チープな印象になる可能性が高いです。
技術の進歩によって低コストで良いモノを作ることができています。
不動産は「欲しいと思った時が買い時」と言われますが、人によっては「欲しいと思う前が買い時」かもしれませんね。
今日もありがとうございました。