雑記56 サッカー : ボールではなく一人の選手を追うカメラ。釜本氏はエウゼビオの映像で開眼したらしい。
雑記 サッカー : ボールではなく一人の選手を追うカメラ。釜本氏はエウゼビオの映像で開眼したらしい。
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文字数2200 ほど
(以下、筆の勢いで書いています。注意していますが、誤った記述などもあるかもしれません。)
2022年ワールドカップをインターネット配信で鑑賞しているときに、マルチアングル機能で、片方のチームの選手に焦点を当てて試合を見ることができる機能があることを知った。
(Abemaにて。
以下のいろいろな説明は、自分は詳しく把握していないが、2024年11月現在でも、Abemaの 有料会員になると、そのいずれもを閲覧できるのではないかと自分は思っている。)
マルチアングル機能と言われるものの一部だと思うが、自分が見た限りでは、例えば前半45分を3分割して、
15分は選手A、次の15分は選手B、その次の15分は選手C、 をひたすらカメラの中心に収め続ける、と言う機能があった。
その機能が面白く感じて、「結果を知っていて、その後 見返したような試合」でも、その機能を使って、ボールそっちのけで一人の選手を追い続けるカメラの映像を見ることにしばらく熱中して追っていた。
普通の試合のカメラはボールを主人公として映像が映る。
このマルチアングル機能だと選手が主人公になっている。
ボールがその選手から遠く離れている時、その選手がどのように振る舞っているのかを15分の間、見ることができる。
(この機能の管理は未成熟なのか、試合によっては、一人の選手を45分追いかけていたり、機能の統制が取れていないのだろうか、と感じさせる面もあった。
大会の中で興味深い一戦となった日本対ドイツなど、謎にすごく低いアングルからの映像になっていたり、時々はてなマークが出てくるようなところもあった。しかし、そういうところも含めて何か面白く感じた。)
例えば、フランスのグリーズマン、クロアチアのモドリッチや ペリシッチ、などの映像を見た記憶が自分の中に印象深く残っている。
面白く思ったのは、ゴールキーパーにずっと焦点を当てているケースであった。
名物キーパーと言っていいような、ゴールキーパーがチームの顔になっているようなチームのケースでは、自分が予想した通り、ゴールキーパーが固定カメラの対象になっていた。
コスタリカの ナバス
メキシコの オチョア
モロッコの キーパー の ボノ
これらのチームは、固定カメラの対象がゴールキーパーであった。
大抵の試合の放送では、自分のチームが攻撃していて、相手ゴールの近くにボールがあると、自分のチームのゴールキーパーは全く映像に映らなくなる。
このマルチアングル機能で、ゴールキーパーに焦点が当てられていると、ボールが相手ゴールの近くに行っているときに、自分のゴールの近くに滞在しているゴールキーパーがどのような振る舞いをしているかということが観察できる。
どのような仕草をしているかなどということが観察できる。
話は変わる。
釜本氏は、昔取材を受けているときにこういうことを話していて印象に残った。
①②、共に、自分の記憶による作文で、正確な引用ではない。元の発言の本意に沿ったものと自分としては考えている。
①「エウゼビオというポルトガルの素晴らしいストライカーがいて、私がドイツに滞在していた時に、ボールをカメラが追わず、ひたすら彼の姿だけを90分間撮影し続けた映像がたくさん貯蔵されている資料館に出会った。」
②「私は彼の姿だけを90分間追い続けた映像を熱心に鑑賞することによって、自分が試合の中で、ボールから離れているときにどのように振る舞えば良いか、ということが実によくわかった。それによって、私はストライカーとして開眼した。」
釜本氏は、エウゼビオの姿から、ある感覚をつかむようになって、そのすぐ後のメキシコオリンピック 1968年において大きなブレイクを果たすこととなったようであった。
また、話は変わるようだが、
岡田武史さんは、
「日本のサッカー中継は、選手のアップが多く、監督業を務める上でのヒントを得る素材として適していない、
常にピッチ全体が丸ごと映し出されている映像が自分の監督業の助けになるが、それを得るには結局実際の競技場に人が行かないといけない。
ヨーロッパなどの中継は、
"日本よりも選手のアップが少なく、より広くピッチが映し出されている映像"にもっと触れやすい環境がある。」
という趣旨のことを話していた。
(棋士の羽生善治さんとの対談、「勝負哲学」の内容から。)
選手のアップなどが多い映像も、自分としては、身近な友人などと一緒に見て、「この人は初めて見た」とか、「この人は誰々に似ている」など、他愛もないことを話し合って楽しみやすく、魅力があるように感じる。
その上で、選手一人を追ったカメラや、ピッチ全体を広く写し続けるカメラなどの映像が、より多くの試合で容易に見られるようになっていったら嬉しいと感じている。
(といっても、サッカー観戦において、最大手の一つのDAZNについて、自分はほとんど利用歴がないので、もしかすると、DAZNにおいて、こうしたカメラアングルの豊富さなどは既に実現して充実しているのかもしれない。DAZN加入の友人を持たないため、そうしたことについて、手近な確認方法がない状態にある。)
以上、サッカーについて、思いついたことを筆の勢いであこれ書いた。
サッカーについて書きたいことはまだまだ多く、未消化の材料が多くあるが、今回はここまでとする。
ここまで、お付き合いいただき、ありがとうございました。