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【乳酸菌おもしろ解説】第4回:LGG(帝人・タカナシ乳業)

第4回目は、おなかラクトにも配合しているLGGです。

LGGは世界で最も有名な乳酸菌ですが、国産の製品は、帝人さんとタカナシ乳業さん(と弊社)だけですので、今回はタカナシ乳業さんの製品をピックアップしてきます。

また、これまで3回の解説がマニアックすぎて難しいというご指摘も頂戴したので、もっとわかりやすく解説してきます!ついつい熱が入ってごめんなさい!(笑)

菌の基本情報

  • 通称:LGG *

  • 菌株名:Lactobacillus rhamnosus GG(ATCC 53103)
    新学名:Lacticaseibacillus rhamnosus GG(ATCC 53103)

  • 生死:生菌

  • 有効菌数:10億個~200億個

  • 主な効果:整腸作用、腸炎の改善、過敏性腸症候群(IBS)の改善、夜泣きの軽減、免疫賦活、アトピー性皮膚炎の発症の低下、花粉症の症状の緩和、肌のうるおい

* LGG乳酸菌(-にゅうさんきん)は、1983年に健康な人間の腸管から分離されたLacticaseibacillus rhamnosus(ラクチカゼイバチルス ラムノサス)(旧学名:Lactobacillus rhamnosus(ラクトバチルス ラムノサス))の菌株Lactobacillus rhamnosus GG(ATCC 53103)のことで、クリスチャンハンセン社の商標。
シャーウッド・ゴルバッハとバリー・ゴールディンによって1985年4月17日に特許を申請された。「GG」は彼らの姓の最初の文字に由来する。

https://ja.wikipedia.org/wiki/LGG乳酸菌

日本ではあまり有名ではないですが、世界では最も有名な乳酸菌であり、某国ではLGGのニセモノまで出回る人気です(笑)

世界一の乳酸菌

LGGが世界一と言われる理由は、その論文数の多さです。

後述にも記載いたしますが、1,508報(2022年9月現在)にも及ぶ研究論文が公開されています。

前回ヤクルトシロタ株の論文が398報で、日本一&世界でもトップクラスとお伝えしておりましたが、LGGはその3倍以上もの論文数があります。

あの有名な乳酸菌R-1は20報強ですので、LGGの論文数がとんでもなく多い!ということは伝わるでしょうか。

論文の数がすべてを決めるわけではありませんが、論文が多いということは、それだけお医者さんや研究者さんに認められているものということですので、論文数は一つの評価軸と言えると思います。

LGG最大の特徴は「毛がボーボー」

LGGには「ピリ」と呼ばれる毛が付いています。

乳酸菌には通常、毛は生えていないのですが、世界で唯一LGGだけに毛が生えていると言われています。

この「ピリ」のおかげで、腸内に長くくっつくことが出来ると言われており、その力は通常の乳酸菌の8倍と言われています。

LGGの特別な特徴があるからこそ、世界中の研究者がこぞって研究するのだと思います。

出典:Appl Environ Microbiol . 2014 Nov;80(22):7001-9.

論文評価

  • 論文数 :1508報 *

  • 主な効果:「整腸作用」、過敏性腸症候群(IBS)の改善」、「アトピー性皮膚炎の発症の低下」、「免疫賦活」、「肌のうるおい」

  • 代替性 :無し

  • 総合評価:★★★★★

    *PubMedにて「Lactobacillus rhamnosus GG」「ATCC 53103」「Lacticaseibacillus rhamnosus GG」「rhamnosus GG」等を含む検索に基づく(おなかラクト調べ、検索日:2022年9月27日)

論文数は、ぶっちぎり世界一です。

LGGは、お腹の調子を整える効果はもちろん、アトピーや花粉症、免疫賦活、肌のうるおいなど、様々な方向の研究報告がなされている乳酸菌で、「ユーティリティー(万能型)乳酸菌」と言われています。

何でもできる乳酸菌なので、逆に何も伝わらないのはこの乳酸菌の欠点です。

でも、本当に強いのです。

テストに例えるなら、全教科90点取っちゃうやつです。

出木杉君みたいなやつです。

乳酸菌に迷ったら、とりあえず、LGG摂取してください!って全力でお勧めします。

おなかへGGヨーグルトを食べてみました

今回は、タカナシ乳業さんの「おなかへGG!」のヨーグルトタイプを食べてみました。まずは商品のスペックから。

商品概要

種類別名称:発酵乳
内容量:100g
無脂乳固形分:9.0%
乳脂肪分:2.0%
原材料名:生乳(国産)、砂糖、脱脂粉乳、クリーム、果糖、ゼラチン、寒天/安定剤(ペクチン)、香料
保存方法要:冷蔵(10℃以下)
アレルギー物質:乳成分・ゼラチン
小売り希望価格:ー

配合菌数

140億個

健康機能表示

特保(特定保健用食品)

生きたまま腸に届く乳酸菌ラクトバチルスGG株の働きにより、おなかの中の良い菌を増やし悪い菌を減らして、腸内の環境を良好にするよう工夫したおなかの調子を整える食品です。

※乳酸菌を関与成分とする特定保健用食品として、1996年に日本で初めて許可を受けた発酵乳です。

栄養成分表示1個(100g)あたり

エネルギー:91kcal
たんぱく質:3.5g
脂質   :2.0g
炭水化物 :14.8g
食塩相当量:0.1g
カルシウム:110mg

味わい・食べやすさ(主観)

総合評価:★★★☆☆
甘み  :★★★★☆
酸味  :☆☆☆☆☆
甘味料感:☆☆☆☆☆
堅さ  :★★★★☆
量   :★★★☆☆
続け易さ:★★★☆☆

食べてみての感想

こちらも、小学校の時に食べた懐かしいヨーグルトの味とプルプルした堅さです。LG21に近い味わいだと思います。こちらも砂糖と果糖で味付けされているので、甘みが結構強めです。

合成甘味料を使っていない点は個人的には好きだなと思います。

値段は、なんとセールで税込84円でした。。人のこと言えませんが、ちょっと安すぎですね(笑)

帝人さんの「melito 乳酸菌LGG」

帝人さんからもLGG含有サプリメントが販売されております。

こちらのご紹介は、次回以降別途させていただきます!

まとめ

お世辞抜きにして、ヨーグルトに迷ったら、絶対に「おなかへGG!」をお勧めします!!!!

特にこんな方におすすめです!!
「実は、ヨーグルトごとの違いって知らないんだよね」
「おなかの調子と免疫の両方に効くのがほしい」
「子どもでも安心して食べれるものがいい」

ここだけの話、免疫機能だけでも、良く知られているヨーグルトより全然強いですからね。全然伝わってないですね~~。


おなかラクトの記事では、日々皆さんに有益な情報を、腸活・菌活の観点から発信していきます。

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