手作りピザの長かった道のり(続編)
薄力粉で無理矢理もっちりピザ生地を作ろうとしていた僕
やがてそれは化学的にも無謀であったと知るわけなのだけど(グルテンとかね)、強力粉ってすごい抵抗感があったんですよ
だってなんか強力粉であれこれ手作りするのって「ていねいな暮らし」っぽくないですか? そのたったの一歩がやがて全粒粉パンの手作り、プランターでハーブ栽培、ミニトマトつまみながらいつでもどこでもスイートバジル、そして朝食はスムージーみたいな生活、などなど
別にそういうライフスタイルを否定はしないし憧れもするのだけど、そういうのお金かかるし、そもそもきらきらしてるし(僕ふつうのおじいさんだよ?)、倹約を愛する僕が踏み入ってはいけない領域であるとずっと思ってた。だけどうっかりとても軽く気持ちでピザ生地を手作りし始めて、要はフラワートルティーヤと大差ないだろと高をくくったのが運の尽き。薄力粉の限界と小麦粉の奥深さを知ってしまったんですね、そう、切っ掛けはとてもうっかり
これはそういうわけで60過ぎてはまったしまった沼の、ある種の警告。同世代のみんな、定年間近にこの沼は、やばいよ
しかし!
見た目じゃわからんでしょうが驚きのもちもち感、薄力粉と全然違う、同じ小麦粉なのに
これが強力粉とドライイーストの力、例えるなら誰も抜けなかった剣。僕はそれを手にしてしまったと(レオパレスの狭小キッチンで)
とにかく真面目に語ると強力粉とドライイーストの可能性って、たぶん想像以上にすごい
でもパンは焼かない、絶対に2次発酵とかしない、そう宣言するけどたぶんそのうち焼く
ああいっそ全部やっちゃうか
ザワークラウトとか味噌とかも作っちゃおうか
単身赴任明けて自宅戻ったらベランダー菜園やりますよ
ハーブ育ててミニトマトつまみながらスムージー作りますよ(作らない)
ああ、望んだもちもちピザ生地はできたけど、僕はここに留まれるのだろうか、この恐ろしき強力粉とドライイーストの楽しそうな沼を前にして
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