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僕が「磨き人」になるまで ③

そして、鬱になる

人生をかけてやりたいと思った教育の仕事は
リサイクルショップへの左遷と
8ヶ月の無給とともに終止符をうつことになり

僕には数百万円の借金が残りました。

妻も子供もいるし
借金を返さないといけないし
やりたかった教育の仕事もできなくなったし。。。

次の仕事を探す中で
ご縁をいただいた仕事が販売促進媒体の営業でした。

表向きは、営業の仕事
そして裏の本当の役割は「組織変革」でした。

採用面接のときに
・管理職が交代したばかりなこと
・組織が崩壊しているので立て直しすること
・その組織変革の右腕を探していること

を聞かせてもらって
力になりたいと思って働くことを決めました。

思いがけずに再び巡ってきた教育の仕事
僕は水を得た魚のように働きました。

メンタルトレーニングの社長と比べて
今の上司は人間的に素敵な方で

スタッフのために休日でも出てくるほど
人徳の高い人でした。

人としても、上司として惚れ込んだ僕は
上司と二人三脚で組織変革を進めました。

組織変革といっても
テクニックなどは一切使いません。

ただただ、スタッフ一人ひとりと向き合って
その人の中に眠っている可能性や前向きな気持ちを
引き出していくことを続けるだけでした。

上司と一緒に様々な取り組みを続ける中で
2年後には、全員が仕事に対して前向きで責任感あふれる
素晴らしい組織に生まれ変わることができました。

毎週の朝礼には
全国から管理職が視察に来て
組織活性のヒントを学びにくるほどになりました。

大きな達成感と充実感に満たされていた、ある日

僕は些細な小さな失敗をきっかけに
心の中に不安が溢れて止まらなくなる
不思議な心の状態に悩みだすようになりました。

朝起きても、やる気がでない
心が喜びそうな楽しいことをやってみても、心が晴れない

特に傷ついた出来事があったわけではなく
何かのトラブルが起きたわけでもなく

理由や原因は分からないのに
とにかく全てが嫌で、やる気が湧かないんです。

自分の心が怠けだしたのか?と不安になって
歯を食いしばって仕事や役割をこなすのですが

無理して頑張った分だけ、翌日の朝は
逆に不安は増して、ますますやる気がなくなってしまう。

とうとう、僕は会社に出勤しようとすると
もの凄い嫌悪感と倦怠感に襲われるようになり
会社に出社できなくなってしまいました。

自宅の布団の中で横になりながら
色んなことを思い、葛藤する毎日が続きました。

「自分はどうしてしまったんだろう?」
「自分はこのまま廃人になってしまうのか?」
「妻も子どももいるのに、しっかりしろよ!」

でも、どうしても心がついてこない。
全くやる気が起きなくて
まるで糸が切れた操り人形のようでした。

そして、僕は今の自分の状況を悟りました。

『僕は、鬱になってる』

メンタルトレーニングの参加者にも
鬱になった経験を話してくれた人がいました。

その人の鬱の話と
今僕の心に起こっている状況は
怖いほど似ていたのです!

今思うと、
僕はずっと無理をして生きてきました。

小学生の頃から深呼吸できないほどのストレスの中
この地獄から抜け出したいと歯を食いしばって

青春を謳歌する暇もなく
必死に勉強して社会人になり
必死に働いてここまでやってきました。

自分の心を休めたり労わる余裕もなく
とにかくいつも全力でぶつかりながら
常に自分を追い込み、頑張ってきました。

まるで、小学生の頃から
ずっと背伸びしながら生きてきた感じです。

そんな背伸びし続けてきた
心のアキレス腱が「ブチッ」と切れた感じでした。


鬱の治し方は、正直分かりませんでした。

でも、心療内科や精神科にだけは
絶対に行ったらダメなことは分かっていました。

本当は病気でもなんでもない人が
「最近、元気がないからなぁ」と
心療内科や精神科に行って診察してもらうと

必ず病名がついて薬が処方されるという現実を
知っていたからです。

そして、病院に行った人は
自分は〇〇病という病気なんだという
大義名分を手に入れ

処方された薬を飲むことによって
少しずつ薬漬けになり
薬がなければ精神を安定させることが
できなくなっていって

いつしか本当に病人になってしまう現実を
メンタルトレーニングの参加者の
たくさんの実話から知っていました。


会社に行けなくなった僕を
上司は全く責めませんでした。

「今はゆっくり休め、来れるようになったら来たらいい」

電話の向こうで、そう言いながら
役立たずになった僕を
そのまま受け止めてくれました。

それから数ヶ月後
僕はこれ以上迷惑はかけられないと思い
辞表を上司に渡しました。

僕の辞表を受け取りながら、
上司が僕に言いました。

「俺に顔をたてると思って3人だけ会ってみてくれないか?」

鬱になった自分が、これからの仕事人生で
成長したり活躍したりするイメージは
全くできなかったので

正直、お断りしようと思いましたが
上司の「俺の顔をたてると思って」の一言に

お世話になった上司のために
会うだけ会わせていただこうという気持ちになり
3人に会わせていただきました。

その、お会いした3人の中の1つの会社が
組織人事コンサルティングの会社で

なぜか不思議と僕の心の中に
「この会社でもう一度ゼロからやり直したい」
という思いが沸き上がってきたのです。

その組織人事コンサルティングの会社に
転職することが決まり

初出社するまでに
なんとか、この鬱状態を治さないと!

僕は、
メンタルトレーニング時代の知人に聞いたり
鬱に関する本を読み漁ったり
ネットで調べまくったりしながら

なんとか鬱を克服する方法を模索しました。
そして、様々な取り組みを実践しました。

・裸足で土の上を走ったり歩いたりしてみる
・1週間、北アルプスに行って時計を外して自然と共に生活してみる
・メンタル系のワークショップや心理セラピーに通ってみる
・生活の中の「無理した自分」を1つ1つやめてみる

いろんな取り組みを試みてみましたが
正直、これがとても効果的だったと言えるものはありませんでした。

ただ、今思うと、
こうしてなんとか「鬱を克服しよう」と思いながら
1つ1つ実践した行為そのものが
鬱症状を消してくれたような気がしています。

気が付いたら
僕の心の中に少しずつ
やる気が湧いてくるようになりました。

「もう背伸びするのはやめよう」
「等身大の自分で生きていこう」

改めて、心に誓って再出発した
33歳の春でした。

僕が「磨き人」になるまで ④
『自分らしさを見失って、手に入れようとしたもの』へ つづく...



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