僕が「磨き人」になるまで ④
自分らしさを見失って、手に入れようとしたもの
組織人事コンサルティングの会社で
再出発した僕は
東京銀座のエリート集団に囲まれながら
どん臭く仕事をしていました。
ほとんどの人は自分よりも年下
高学歴で頭の良さもずば抜けている
そんな年下の人たちから
「小名さんは本当に頭が悪いですね~」
と冗談を言われながら仕事をしていました。
その会社の仕事では
多くのことを学びました。
・組織を活性化する方法
・人のやる気を引き出す方法
・論理的思考力の活かし方
様々な手法やテクニックを学びながら
コンサルティング営業や
企業研修講師の仕事をしながら
会社が求める結果も出せるようになりました。
しかし
なぜか自分の心が喜んでいないのです。
メンタルトレーニングの会社で
参加者の人生を本気でサポートしていた時や
尊敬する上司と一緒に
組織変革に取り組んでいた時の充実感がないのです。
こんなに仕事で結果を出しているのに
こんなに会社からも認められているのに
なんでこんなに空虚感を感じるんだろう?
背伸びした生き方もやめて
等身大の自分でいられている
でも、何かが足りない。。。
仕事中、ずっと
その足りない「何か」を探す日々が続きました。
仕事で結果を出しても喜べない
モヤモヤした気持ちが続く中で
ある日、僕は気づいたんです。
僕は自分らしさを見失って
エリートになろうとしていたんだと!
優秀な年下の先輩たちに囲まれて
みんながライバルで競争しながら
我先に仕事で結果を出そうとする風土
僕はいつしか、その風土に染まりかけていたのです。
仕事で顧客に本当に喜んでもらうことよりも
会社や同僚が褒めてくれるか?認めてくれるか?
そんな他人からの承認を求めながら
いつしか目の前のお客様や仕事よりも
評価されることだけを重要視して
仕事をしてしまっている自分がいました。
この会社は凄い人たちがいる職場だけど
自分が大切にしていきたいものとは違う
そう思った時、様々なきっかけが重なって
会社を辞めて、個人事業主として活躍する
チャンスがやってきました。
会社員として働くことを卒業し
会社や上司の評価を気にしないで仕事ができる人生
でも、それは自由を手に入れながらも
もう誰も守ってくれない
厳しい仕事人生の始まりでもありました。
息子から恨まれるのが怖くて
34歳の春、僕は会社を辞めて独立しました。
そして、どうせなら勉強のつもりでと
本屋さんで会社設立の本を買って
自分一人で会社設立の手続きを行って
代表取締役になりました。
会社の事業内容は、以下の2つに決めました。
・企業向けのコンサルティング、企業研修
・個人向けのメンタルトレーニング
そして、
僕は自分自身と一つの誓いをしました。
それは、
「生活費は企業向けのコンサルと研修のみで稼ぐこと」
でした。
僕にとって、個人向けのメンタルトレーニングは
参加者の人生に影響を与える、とても大切で尊い仕事でした。
でも、メンタルトレーニングの会社に勤めてみて
この業界の闇を嫌というほど見てきました。
参加者の成長よりも会社の売上を優先する事実
でも、それは会社を経営する者からすると
会社を存続させていくために
背に腹は代えられない悲しい現実でもあることも
分かってきた自分もいました。
ならば、生活費はコンサルや研修でしっかり稼いで
個人向けのメンタルトレーニングは
どんなに売上がゼロになろうとも
参加者の人生を最優先して関われる事業をやろう!
これが自分なりの答えでした。
ありがたいことに、色々な人に支えられて
独立してからも仕事に恵まれて
どうにか生活していける状況でした。
忙しいながらも順調に仕事人生を謳歌する一方で
妻との夫婦の関係は既に末期状態でした。
原因はほとんど僕の弱さにありました。
・8ヶ月間も無給で借金だらけの僕を支えてくれた妻
・鬱になっても見守り続けてくれた妻
幾たびの苦労を一緒に乗り越えてくれた妻には
感謝しかありませんでした。
でも、いつの間にか大切な人だからこそ
関係を壊したくないからこそ
本音が言えなくなって
素直な自分で向き合えなくなって
仮面夫婦を演じる表面的な関係になってしまったのです。
いつしか、僕は
本当に困った悩みや相談は
妻には話せなくなっていました。
そして、妻に対する日頃の不満や愚痴も
本人に素直に伝える勇気もないまま
僕と妻との間には
目に見えない溝ができていきました。
仕事の忙しさで誤魔化しながら
僕は妻と向き合うことから逃げ続けていました。
もう女性として見ることができなくなり
一緒に生きていきたいと正直思えなくなっても
僕はこのまま自分の本心を隠して
仮面夫婦を続けようと思っていました。
なぜか?
それは、息子から恨まれるのを恐れていたからです。
僕は、20年以上の間、
父を恨み続けて生きてきました。
・自分を愛してくれなかった父
・浮気して母を傷つけた父
・僕を殺そうとした父
・離婚して経済的に僕を苦しめた父
そんな父を僕は「絶対に許さない!」と
恨んで生きてきました。
そして、今、僕は息子の父になり
息子の母をもう愛せなくなってしまった。
知らず知らずの間に出来てしまった
夫婦の溝に気づいた時は手遅れで
もう冷めてしまった自分がいて
もし妻と向き合って素直な気持ちを伝えて
離婚することになったとしたら
「僕はきっと息子に恨まれるだろう」
僕が恨み続けてきた父と同じように
今度は、僕が息子から恨まれる父になる
それは想像しただけでも
とても耐えられるものではありませんでした。
息子に恨まれるぐらいなら
一生、このまま仮面夫婦でいよう。
そう決めました。
自分の本当の気持ちを偽って
円満な夫婦や家族を演じながら
僕の心はいつも満たされない日々が続きました。
家族は大切だけど
家族に本当の自分は出せない
家族と一緒にいても
心は休まらないし、癒されない
ただただ円満家族を演じるだけで
心を通い合わせることができず
疲れるだけの時間
僕は、次第に
仕事の忙しさを理由に
妻と息子が待つ家に帰らない日が増えていきました。
「こんなはずじゃなかった。。。」
心の中で、
いつもこの言葉が浮かんでいました。
自分に嘘をついて
どこにいても休まらなくて
誰といても満たされなくて
そんな虚しさを紛らわすかのように
仕事の没頭する日々が過ぎていきました。
そんな、
妻や家族と向き合うことから逃げ続けていた
僕を変えてくれたのは
ある一人の人との出会いでした。
僕が「磨き人」になるまで ⑤
『父を許したときに、初めて見えたもの』へ つづく...
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