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CLリーグフェーズ最終週を前に遠藤以上に心配になる日本代表の中心選手
(写真:岸本勉/PICSPORT)
北中米W杯本大会まで500日。1年半弱に迫ったわけだが、もしW杯が1年早く行われるなら、日本代表はよい成績が残せないのではないかと考える。その9割を占める欧州組でいま現在、調子がよさそうな選手が少ないからだ。
今季開始前、欧州のトップ10クラブに所属する選手が3人に増えたことを喜んだ。遠藤航(リバプール)、冨安健洋(アーセナル)に加え、伊藤洋輝がバイエル
CLリーグフェーズで苦戦するマンC、レアルマドリードから森保Jが学びたいサッカー的思考法
チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第7週、一昨季の覇者マンチェスター・シティはパリ・サンジェルマンに敗れ、プレーオフ進出(24位以内)を確定できなかった。最終週を前にした現在の順位は25位。ひとつでも順位を上げないと敗退が決まる。
最終戦の相手はクラブ・ブリュージュ。ホーム戦でもあるので、番狂わせを食う可能性は低そうである。しかし、2-0とリードしながら4連続ゴールを許し、2-4で大逆
日本に問われる、華々しく巨大化したCLと日本代表との向き合い方。選手はアジア予選では上達しない
チャンピオンズリーグ(CL)に出場できるか否か。日本代表クラスの選手にとって、このことはますます大きな問題になってきた。
8月29日。中国戦(9月5日)、バーレーン戦(9月10日)に臨む日本代表メンバー発表会見が行われたその夜、日本時間で日付が変わった未明、CL2024-25シーズンのリーグフェーズ抽選会が行われた。
ご承知のようにCLは今季から大会方式が大改革された。一言でいえばさらに
オーバーエイジ問題。W杯に続く大会は五輪ではなく本日決勝を迎えるCLだとの認識に立てるか
五輪本大会に臨むU-23日本代表。メダルの可能性はオーバーエイジの顔ぶれ次第できまるといっても過言ではないが、顔ぶれは明らかになっていない。先日のメンバー発表(6月に行われるアメリカ遠征)の会見でも、所属クラブとの交渉役である山本昌邦ナショナルチームダイレクターの口から、前向きな言葉は出てこなかった。
オーバーエイジとして五輪出場を積極的に希望している選手が、そもそもどれほどいるか、だ。招集
レアル・ソシエダがサッカー的にブライトンに劣る理由。ラ・リーガがプレミアに抜かれた理由
チャンピオンズリーグ(CL)開幕週。久保建英が所属するレアル・ソシエダはホーム「アノエタ」で、インテルと対戦した。開始4分、インテルDFアレッサンドロ・バストーニのミスを突き、左ウイングのアンデル・バレネチェアが先制。昨季のスペインリーグ4位チームは以降、終盤まで昨季のCL準優勝チームを向こうに回し、試合をいい感じで進めた。
インテルが同点に追いついたのは後半42分。それはレアル・ソシエダが
リバプールに2-5で先勝したレアル・マドリードの非・銀河系軍団的サッカーに学べ
レアル・マドリードが通算14度目の優勝した昨シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)は、史上例を見ない珍しい大会だった。レアル・マドリードは決勝トーナメント1回戦から決勝までの4試合、下馬評で相手にすべて劣っていた。パリ・サンジェルマン(決勝トーナメント1回戦)、チェルシー(準々決勝)、マンチェスター・シティ(準決勝)、リバプール(決勝)がその相手になるが、番狂わせ発生と騒がれなかった理由は、レア
もっとみる30年目を迎えたJリーグのレベル。UEFAランキングに落とし込めば何番目か
チャンピオンズリーグ(CL)は、有力選手が代表からクラブに場所を変えて臨むW杯の組替え戦だ。同様に世界一決定戦といっても言い過ぎではない。カタールW杯を間に挟んで行われる今季(2022-23シーズン)のCLは、特にその色が強い。異なるユニフォームを着て、異なる環境下でプレーする選手に対して、親近感や興味をより抱かせる。
たとえば、先の決勝トーナメント1回戦ドルトムント対チェルシー戦で、前者の
大外で構えるサイドアタッカーが1人で頑張るサッカー。CLバイエルンに見る危うさ
決勝トーナメント1回戦が始まったチャンピオンズリーグ(CL)。マンチェスター・シティ、バイエルン、リバプール、パリ・サンジェルマン……英国のブックメーカー各社が、4強と予想する上記チームの中で、バイエルンだけが、初戦を勝利で飾ることができなかった。
ザルツブルクに1-1。先制を許し、後半45分まで0-1のスコアで推移するドロー試合を演じた。なぜバイエルンは格下に大苦戦を強いられたのか。バイエ
バルサの敗戦に見る自前の組織で一流選手を育て上げる限界
チャンピオンズリーグ(CL)グループリーグ最終第6週で、バイエルンに0-3で敗れたバルセロナは、あえなくグループステージで脱落した。本大会に出場しながらベスト16入りを逃したのは1998-99シーズン以来になる。
それは、クラブの創立100周年にあたる年の出来事だった。その時、競り合った相手はバイエルンとマンチェスター・ユナイテッドで、この三つ巴の対戦は、実力伯仲のまさにスペクタクルな好ゲー
欧州に蔓延し始めた守備的サッカーの波。日本はこれを歓迎すべき事象にできるか
昨季のチャンピオンズリーグ(CL)で、あれよあれよという間に優勝を遂げたチェルシーは、3バックを敷くチームだった。一口に3バックと言っても、5バックになりやすい3バックもあれば、簡単になりにくい3バックもある。後方に人が多い、後ろで守る守備的な3バックもあれば、高い位置からプレスを効率よく掛ける、かつてのアヤックスやバルセロナが敷いていた、より強気な3バックもある。とはいえ3バックの大半は、4-
もっとみる「本田のFK」から11年。欧州組は増えたけれど、今季はCL決勝T出場者ゼロ。日本人選手の悲しい現実
決勝トーナメント1回戦。チャンピオンズリーグ(CL)はここからが本番だ。競技力が恒常的に改善、改良されているサッカーにおいて、CLはW杯以上に見逃すことができない、まさに世界最高峰の戦いになる。サッカーについて語ろうとすれば、あるいは自らの立ち位置を知ろうとすれば、国内で間もなく開幕するJリーグ、あるいは日本代表戦を見ておけば、それで十分というわけにはいかないのだ。
だが今回、決勝トーナメン
CL準決勝。バルサ、メッシではなくリバプールによって最大値が更新されたサッカーの魅力
バルセロナがリバプールに3-0で先勝したチャンピオンズリーグ(CL)準決勝第1戦を見て一番に何を思うか。リオネル・メッシは確かに凄かった。現在31歳。サッカー選手として下り坂にさしかかる年齢である。アタッカーにとってはなおさらだが、俊敏さと巧緻性はそのままに円熟味が増している印象だ。この試合の3点目のFKシーンでは、弾道のあまりの鋭さに震えが来たほどだった。まさにマンオブザマッチ級の活躍をしたメ
もっとみるサッカーの競技性向上に一役買う第三者の視点とは
これまで幾度も述べてきたことだが、サッカーは常に右肩上がりを続けるスポーツだ。競技のレベルは、いまがいつでも一番高い。そのことを実感させられるのがチャンピオンズリーグ(CL)だ。ほぼ毎シーズン最高値を更新する試合に出くわすことができる。
その可能性は決勝トーナメントに入ると一気に上昇する。決勝トーナメント1回戦の第2戦を間もなく迎える今季も例外ではない。たとえば、そのリバプール対バイエルンの
勝つサッカーが勝てなくなったとき。モウリーニョに見るサッカーの本質
チャンピオンズリーグ(CL)2018-19シーズン。その再開緒戦となった決勝トーナメント1回戦、マンチェスターU対パリサンジェルマン(PSG)は、後者がアウェーながら2-0で勝利を飾った。マンUはそれなりに健闘した。しかしPSGとの間にはスコア通りの差があった。
マンUはプレミアリーグで、スールシャール新監督就任後、白星を重ね、4位まで順位を回復したが、首位マンCとの間には、依然14ポイント