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大外で構えるサイドアタッカーが1人で頑張るサッカー。CLバイエルンに見る危うさ
決勝トーナメント1回戦が始まったチャンピオンズリーグ(CL)。マンチェスター・シティ、バイエルン、リバプール、パリ・サンジェルマン……英国のブックメーカー各社が、4強と予想する上記チームの中で、バイエルンだけが、初戦を勝利で飾ることができなかった。
ザルツブルクに1-1。先制を許し、後半45分まで0-1のスコアで推移するドロー試合を演じた。なぜバイエルンは格下に大苦戦を強いられたのか。バイエルンがいつも絶対王者に君臨するブンデスリーガの1強体質が、理由としてまず挙げられる。
ドルトムントが常時、追走するものの、国内では向かうところ敵なし。ブンデスリーガはバイエルン王国の時代が続いている。事実上の無風区だ。そうしたヒエラルキをベースにしたお約束が、CLには働いていない。
一発勝負のトーナメントになると、ブンデスリーガとの勝手の違いは、より鮮明になる。バイエルンはここ10年、20年の間、無遠慮に向かってくる格下の挑戦に、間の悪さを露呈させ、たびたび屈してきた。
ザルツブルク戦になぜバイエルンのユリアン・ナーゲルスマン監督が、3-4-2-1なる布陣で臨んだのか定かではない。ブンデスリーガでこそ最近の2試合で使用していたが、今季のCLでは初めての試みだった。両ウイングバック、キングズレイ・コマン(左)とセルジ・ニャブリ(右)が、より高い位置を取ることができた終盤は3-2-4-1にも見えたが、一歩誤れば5バックになる攻撃的とは言えない布陣だ。
サイドアタッカーが両サイド各1枚でも、ザルツブルク相手なら後手を踏まず、十分対抗できると踏んだのだろう。
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