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CLリーグフェーズ最終週を前に遠藤以上に心配になる日本代表の中心選手

割引あり

(写真:岸本勉/PICSPORT)

 北中米W杯本大会まで500日。1年半弱に迫ったわけだが、もしW杯が1年早く行われるなら、日本代表はよい成績が残せないのではないかと考える。その9割を占める欧州組でいま現在、調子がよさそうな選手が少ないからだ。


 今季開始前、欧州のトップ10クラブに所属する選手が3人に増えたことを喜んだ。遠藤航(リバプール)、冨安健洋(アーセナル)に加え、伊藤洋輝がバイエルンに加わった。チャンピオンズリーグ(CL)に出場する可能性を秘めた選手も12人を数えた。史上最高の期待値を抱かせたものだ。


 しかし、冨安と伊藤は怪我に見舞われる。冨安は一度、数分間だけ復帰を果たしたが再び故障者リスト入りする。伊藤はいまだにピッチに立てていない。遠藤も出場時間は昨季に比べ大幅に減少した。国内リーグで先発は1度もなし。交代で9度ピッチに立っているが、出場時間の合計はわずか78分に限られる(追加タイム含まず)。「クローザー」なる野球用語を遠藤に無理矢理当てはめ、事態を軽く見ようとする人がいるが、少なくとも日本代表にとって痛手であることは疑いようのない事実である。


 世界的に名の知られた選手が何人いるか。代表チームの強弱を語る時、これは大きな要素になる。CLの上位チームに何人送り込めているか。代表チームへの期待値はそれに比例する。


 プレーオフ進出(24位以内)の可能性を残しているセルティックの3人組、前田大然、旗手怜央、そしてこのほどレンヌ(フランス1部)への移籍が決まった古橋亨梧は及第点。南野拓実(モナコ)もチームに上手くハマっている。先のCL対バイエルン戦で終盤、投入されるや追加点を叩き出した上田綺世(フェイエノールト)の戦列復帰も明るい材料になる。


 心配なのはCLでプレーオフ出場の可能性を残すもう一人の選手、守田英正(スポルティング)だ。

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