見出し画像

休職について(躁鬱と診断されるまで)


「つぶやき」で休職日記を綴っていますが、
経緯を書いてないので、ここに書こうと思います。

10月の下旬のある日、突然、起き上がれなくなりました。
自律神経が弱いので、急に起きあがろうとすると血圧が下がることは
ありますが、全く血圧が上がる感じがしなくて、
脳貧血状態で、起き上がれないのです。
その日は、手元にあったスマホから上司に連絡をして、お休みをもらいました。

翌週、起き上がれて、仕事に行く支度までしたのに、
そこから動けなくなり、倒れ込んでしまいました。
その日は、旦那がたまたま在宅勤務の日だったので、
職場に連絡をしてくれて、そのまま病院に予約も入れてくれました。

かかりつけの医師からはすぐに「休職」の診断がおりました。


時を遡ると、半年前。
この春、子供が希望した大学に進学し巣立ち、
時を同じくして、孫の巣立ちを見送るかのように同居の義父も長い在宅での闘病生活を経てこの世を旅立ちました。
最期まで看取ることができたのは家族の協力あってのことでした。
「家」が大好きな義父だったので、本当に穏やかな最期でした。

GW明け、仕事も職場の周りでコロナの「濃厚接触者」「感染者」が多くなり、
多忙を極めました。
そんな中、いきなり声がでなくなり、耳鼻咽喉科にかかっても異常なく、
精神科で、「失声症」と診断され、一ヶ月休職しました。
復帰しても職場内では、コロナの波は治ってはおらず、誰かの穴を埋めるために
目が回る勢いでした。

日々の疲れが溜まる中、職場の環境が少しずつ変化していきます。
この春をもって定年退職をした人の穴が大きく綻びが出てきていました。
みんなの忙しさの不満が溜まってきて、
職場に愚痴が溢れ始めて来ました。

「失声症」の前から精神科にはうつ症状があり受診していましたが、
これを境に、うつが悪化していきました。
調子のいい日はなんでもこなせるけど、悪いとどんなこともだめでした。

失声症で声は出ない時期に、やたら買い物をしました。
自己破産するまでとは言いませんが、貯金を使い果たす勢いで買い物をしていました。

私自身、病識が全く湧かなくて「調子がいい」「具合が悪い」
ただそれだけだと思っていました。
それが極端だったということに全く気づいていなかったんです。

声が戻り体調も良くなり復職したものの気分の落差は次第に私の身体を蝕んで行っていたのかもしれません。


まず私自身に「病識」が乏しかったこと。
私は自分が「うつ病」だと思っていたことが大きかったです。
「調子がいい日」と「調子が悪い日」という区分のみで過ごしていました。

調子がいい日には調子が悪い日を取り戻すかのように
仕事をし、家事をし、趣味に打ち込んでいました。
疲れると何もできない調子の悪い日がやってくる、それの繰り返しでした。

そして「起き上がれない日」がやってきたのでした。

そこで主治医にもはっきりと「躁うつ病」という診断(双極性障害)と言われました。
主治医は双極性障害を前から疑っていた様子でした。

「うつ」と「躁うつ」は全く違う病気だとここでやっと認識したのですが、
自分ではなかなか受け入れられませんでした。

「うつ」ならいつか治って(寛解して)薬がなくなる日が来るかもしれないけど、
「躁うつ」は安定させることはあっても、ずっと付き合わなくてはなりません。

色々調べるたびに、どんなに否定したくても、
今まのパズルのピースがどんどん嵌っていく感覚がしました。

どう過ごせはいいのかわからなくて、調子のいい日には、ついつい自己研鑽という名目で自宅でできる仕事もしました。
でも、仕事をすればぐったりとしてしまいました。
「調子のいい日」「調子の悪い日」発想はなかなか消せませんでした。

「調子のいい日」は抑えめに…と、なかなかできずに今に至ります。
それ以前に「調子の悪い日」の方が多くて、すっかりお布団の住人になっています。


当初の休職期間は一ヶ月で、本来なら来週から復職の予定でした。
当然、こんな状態で、復職の許可が出るわけもなく、
一ヶ月半休職を延長する診断になりました。

それを伝えに本日、職場に行き、上司に
ありのままの状態を伝えました。
上司は理解をしてくれて(表面上かもしれませんが)
休職の許可と待ってるからと言ってもらえました。
それだけで嬉しかったです。

職場ではヒソヒソっという感じの光景も視界には入ってはきましたが、
私も誤魔化しながも体調が悪くて申し訳ない旨の説明をしてまわりました。

退職を勧告されるかなとも覚悟しましたし、
実際にそうやって遠回しにいう同僚もいました。

仕事とは関係ない話題で和ませてもらえたり、
今後、本当に復職できるかどうか私自身が本当に不安です。
働き方(働く時間)なども細かな調整が必要になるかもしれません。

でも、noteでも、職場の上司にも、
こうしてはっきり明かすことができて
やっと自分でも「病識」が生まれてきたのかもしれないな、と思います。

自分1人ではどうしようもないし、
周囲の理解も必要になります。
どうしても仕事がダメなら、退職も考えないとならなくなりますが、
今の仕事は大好きです。

病識をもって、正しく治療する、今日がその第一歩の日だと思いました。




いいなと思ったら応援しよう!

あっち
これからもよろしくお願い致します。