O-mitsu

22年間勤めたマスメディアを辞め、日本海側の地方都市へ移住。現在は教育関連の仕事に従事…

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22年間勤めたマスメディアを辞め、日本海側の地方都市へ移住。現在は教育関連の仕事に従事。ライフシフト・移住・ジャーナリズムについて、つれづれなるままに。

マガジン

  • ライフシフトの道連れブックガイド

    メディアの仕事を辞めて日本海側の地方都市に移住&転職した40代女子の読書記録です。ライフシフトやキャリアチェンジについて、徒然なるままに。

最近の記事

「風」と「土」のあいだで想う

こんにちは。 22年勤めたマスメディア業界を辞め、地方の教育機関で働き始めて1年が経ちました。 前職からの習慣で毎朝新聞を読み、テレビでニュースを見ていますが、全国紙の地域面やNHKのローカル番組が縮小しているのを実感します。日曜日の昼に放送したニュースが月曜日の夕方ローカルニュースで再放送されていたり、以前なら各県ごとにあった全国紙の地域面が複数県の広域版になったり。マスメディア離れ、働き方改革、転勤をめぐる問題等々、様々な課題があるなかで全国ネットワークのメディアはその体

    • アジサイに水をやりながら言い聞かせることは

      こんにちは。 この夏、いただいたアジサイの鉢植えに毎朝水やりをするのが日課になっていました。9月の半ばを過ぎても、色とりどりの花が咲いてくれるのが嬉しい。 このアジサイをくれたのは、前職の大先輩。7月末の東京出張の帰り際に久しぶりにお会いした際、お土産としていただきました。大きな鉢植えを抱えて新幹線に乗ることになるとは思いもよらず…。 アジサイを育てるのは小学生以来。毎朝、どんな色の花が咲いているのか、わくわくしながら庭に行くのが楽しみになっています。 *** その

      • ライフシフトと畑とお金と

        移住&転職からまもなく1年。週末は昔からの知り合いの畑で収穫のお手伝いをしています(教わるばかりでほとんど手伝いになってないけど)。行くたびにどっさり野菜をいただき、まさかこんなに絵に描いたような移住ライフが待っていようとは・・・1年前の自分に教えてあげたかった。 ライフシフトにあたって最も心配だったことの一つは、お金のことでした。 転職で給料がほぼ半減することが分かっていたので、想定の手取りと貯蓄で今の生活を維持できるのか試算を繰り返し、FPにオンライン相談したら「今のま

        • タイトルに怖気付いて読まないのはもったいない『ハーバード流キャリアチェンジ術』 #地方移住した私が読んできた本③

          こんにちは。 気が付けばもう梅雨入り間近(私の住んでいる地方はまだなのです)。新しい職場で最近、全く予想していなかった業務を担うことになり、でも意外と適応できて、人生どう転がっていくかわからないものだなあとどこか引いた目線で面白がっている自分がいます。この先はどこに向かうのだろう。 さて久しぶりのシリーズ企画(と、勝手に決めた)、ライフシフトのお供ブックガイド。第3弾は友人から薦められた『ハーバード流 キャリア・チェンジ術』。タイトルの華々しさに、いやーこれ私には役に立たん

        「風」と「土」のあいだで想う

        • アジサイに水をやりながら言い聞かせることは

        • ライフシフトと畑とお金と

        • タイトルに怖気付いて読まないのはもったいない『ハーバード流キャリアチェンジ術』 #地方移住した私が読んできた本③

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        • ライフシフトの道連れブックガイド
          3本

        記事

          会員制クラブTOKYOから退会完了

          久しぶりに東京へ。 地方暮らしにすっかり慣れてしまい、人の密集ぶりに酔いそう…。 今回の上京の目的は、”会員制クラブTOKYO”からの正式退会とでも言いましょうか。あ、そういうクラブが実在しているわけではなく、私が勝手に名づけた大都市生活システムの総称。 去年、思い立って会社を辞め、地方に移住&転職したのだけど、ようやく1年近く経って自宅を引き払う目処がつきました。これで、かれこれ大学進学以来四半世紀近く住んだり働いたりした(地方転勤してときどき本社と行き来したことも含む

          会員制クラブTOKYOから退会完了

          ”呼びかけ”の変化の裏にあるものは

          新年早々、能登地方を中心に起きた大地震。あまりの出来事に、胸がつぶれる思いだ。被災された方々に、一日も早く平穏な時間が戻ることを心から祈っている。 テレビを通じて情報収集をしていたところ、おや、と思うアナウンスがあった。避難所のトイレについて、注意点をNHKの男性アナウンサーが以下のように呼びかけたのだ。 他の注意点とあわせてさらりと伝えていたが、「犯罪被害」とまで踏み込んだ表現をするようになったのはいつからだろうか。X(旧ツイッター)でも、同様の驚きをつぶやく投稿がみら

          ”呼びかけ”の変化の裏にあるものは

          マスメディアを辞める女性たち

          なんだか多いなと思っていました。自分も含めてですが、マスメディアを辞める女性が。なぜだろうと思っていたら、こんなnoteに出会いました。 「生活ニュースコモンズ」とは、マスメディアを辞めた女性記者の方々が立ち上げた記事プラットフォーム。インドのドキュメンタリー映画「燃えあがる女性記者たち」の上映の際に生活ニュースコモンズの記者が登壇したトークショーでは、ジェンダー平等が進む世の中において、変われず取り残されてく日本のマスメディアの現状が語られています。ここで話されている内容

          マスメディアを辞める女性たち

          『魂の退社』 (稲垣えみ子) #地方移住した私が読んできた本の話②

          本で振り返る、私のライフシフト、第2話。 第1話はこちら↓。よかったら。 『魂の退社』(稲垣えみ子・著/東洋経済新報社) そもそも私の中に「会社を辞める」という選択肢自体がひょっこり現れたのは遡ること7年前。朝日新聞の名コラムニストが記したこの本がきっかけでした。「50歳で会社を辞める」と思い立ち、実行に移すまでの記録。 当時私は東京に家族を残し、地方に単身赴任中。久しぶりに東京に帰省する新幹線の道中で一気に読み、価値観がごっそり入れ替わったような、爽快な気分になったこと

          『魂の退社』 (稲垣えみ子) #地方移住した私が読んできた本の話②

          "会員制クラブTOKYO"を抜けて地方移住した私が読んできた本の話。 #1冊目『女フリーランス・バツイチ・子なし 42歳からのシングル移住』

          ことし、20年以上勤めたマスメディア企業をやめて、かつて勤務していたとある地方に移住することにしました。 退職って会社員にとっては大きな決断。いきなり「そうだ!やめよう」と思ったわけではなく。徐々に徐々に「そんな選択肢もありかな?」「いやいや、でも・・・」という気持ちの揺らぎを数年かけて繰り返し、あるとき霧が晴れて目の前に一本の道がひらけたような感じ。 その道中、さまざまな「本」との出会いがありました。それらを軸に、ライフシフトの過程を振り返ってみようと思います。誰かの旅のお

          "会員制クラブTOKYO"を抜けて地方移住した私が読んできた本の話。 #1冊目『女フリーランス・バツイチ・子なし 42歳からのシングル移住』