折れた割り箸の足は「るんっ」としていた。
「すいません…」
って、手をあげて店員さんを呼ぶのが苦手なわたし。
テーブルに呼び出しボタンを設置してくれているお店の方が体に合っている気がする。
もしくは、タッチパネル式でオーダーができるのなんて最高。
店員さんは店員さんのペースで仕事をしているから
今すごい大変そうだし。
呼んでも、少々お待ちくださいって言われる状況だなとか
そもそもこれは、呼んでいいタイミングなのか。
食べ終わった食器持ってるし
今注文したら大変だよね、とか。
目があったけどそらされた気がする…とかね。
考えたらキリがないくらい
店員さんとの距離感が
100マイル?いや、10フィート?
どっちでもいい、とにかく縮まらない。
夫とともに、母を連れてラーメン屋さんへ行った時のこと。
そこは人気店で、開店時間前からぞくぞくとお客さんがやってくる。
そんなわけで、店内に入れば店員さんはパタパタと小走りをしている。
忙しそうだなぁとその様子を見つめながら
はらぺこなお腹に手を当てつつ
おいしいラーメンを待つ。
手がぷるぷるしながら、おじいさんが運んできてくれたラーメンはおいしかった。
休まることもなく、手がどんどんと麺を持ち上げた。
その時、わたしのラーメンを担当していた
1番虚弱体質なわりばしが
音を立てずに、折れた。
少し折れてるくらいなら…
高を括り気にせず麺を持ち上げると
全然だめだった。
予想外に、全然使えない。
なるほど、知らなかった。
こんな折れ方の場合はもう、麺は持てない。
それでもいい、レンゲを使えばなんとかなるから
最後まで諦めずに食べようと思うと
夫と母は、やいやい言ってくる。
新しいのもらいなよ。とか
そんな箸で食べなくても、だなんて
そうは言っても、ランチ時で忙しいんだから
わたしはこのお箸で完食したいねって…
言い終わるか、終わらないかくらいの時に
母と夫が同じタイミングで店員さんを呼び
「はし、折れちゃって。新しいのもらえますか?」って😂
仕事が早い。
わたしが迷っている間に、直接関係のない2人が
わたしのおニューな割り箸をゲットする。
この時の感情を、なんと表現するべきか…
とても迷うけれど
これがサッとできるかできないか。
わたしは出来ない。
忙しいのに、嫌な顔ひとつせずに箸を持ってきてくれた店員さんにも感謝。
ありがたくて、ラーメンはおいしかった。
今日を最後に、ラーメンは少しお休みすることに。
だから、ちゃんとしたお箸で食べられたことは最高の思い出。
ラーメンのおやすみ理由?
それは…ダイエットを始めるから。
実際には、昨日からダイエット本気スイッチをオン🔘
今度こそ絶対に痩せてやるんだから。
(だから何回目そのセリフ!)
るんっ。とした決定的瞬間を
わたしは見逃さなかった😂
春だしね。割り箸折れても。心はるんるん!