畑きろく｜収穫したナスを食べてみた
８月下旬、ナスの実が大きくなったので、収穫してみた。
畑を借りてから、初めてできた野菜。
たったひとつだけど、可愛くて、大事にかばんに入れて持って帰った。
野菜をさわるのが好きだ、ということに最近気がついた。
持って帰ったナスをずっとさわっていた気がする。
ちょっと不恰好な硬いナスだった。
買った野菜であっても、料理する前に８秒くらいはさわりながら眺める。
触れていると、気持ちが穏やかになるのだ。パワーをもらえているような。
ナスは、輪切りにして塩焼きに。晩ごはんの一品として食卓に出した。
まず夫に毒見してもらった。
感想は、「すっごい、ナスの味」
そりゃあ、ナスだもの、と思った。
私も食べてみたが、すっごいナスと言いたくなる気持ちがよくわかった。
ナスの苦味、渋みが凝縮して、旨味が全くない。
隠さずに言うと、すっごいまずい。
こんなまずいナスは初めて食べた。同時にとても悲しくなった。
私がさわりすぎて、変な気が入ってしまったのかとふと思ったが、そんなことはないはず。
ナスの収穫に関してネットで調べてみると、衝撃的なことが発覚した。
一番果は、大きくなる前に切り落とすもので、普通は食べないらしい。
成長しても石ナスと呼ばれ、美味しくはないと。
食べる前に調べればよかったと後悔。
この夏最大の、苦い経験となった。
その後、二番果と三番果が実ったので収穫した。
蒸して鰹節と醤油で和えたり、炒め物に入れたり。
一番果と比べ物にならないほど、どちらも美味しかった。
美味しくてよかった、としみじみ思う。
９月に入り、秋の匂いがほんのかすかにするようになった。
毎週末恒例の、夫と畑作業をする日。
少しだけ涼しくなったからか、野菜たちが元気になったように見える。
無心になって草を刈っていると、
「頑張ってますね〜。まだまだ暑いので気をつけて」とおばちゃんに声をかけられた。
この農園の畑を借りているおばちゃんらしいが、初めて会った。
その後、立派なかぼちゃを3つ頂いてしまった。
何かお返ししたかったが、今日の収穫物はナスひとつ。
ナスひとつ渡すのはしょぼすぎる。
いつか何かお返しできるように野菜作りを頑張ろうと、改めて気を引き締めた。
その時がきたら、またおばちゃんにタイミングよく会えますように。
かぼちゃの種類は聞いていないが、おそらくバターナッツかぼちゃかな。
背の順で並べると可愛いので、しばらく飾って眺めようと思う。
はじめて背の順の可愛さを感じた。
畑仕事を終えての、お昼ごはん。
コウケンテツさんのレシピを参考にした、きのこたっぷりのツナ味噌まぜうどん。
ツナと味噌ときのこの組み合わせ、美味しい。
新しい発見だった。
おにぎりの具にしたり、他の料理にも色々アレンジできそう。
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