きのうの夜ごはん｜おいしい雑草を見つけた

夏の暑い時期から、借りている畑にいつも生えている雑草がある。

刈っても抜いても、またもりもり生えてくる。

よく見かける緑色の細長い雑草ではなく、茎がピンク色で先に丸い葉っぱがついている。背が低く、横に広がって成長していくタイプの雑草。

成長も早く、生命力に溢れている。

この植物は何なんだ？

写真を撮って、植物の種類を判別してくれるアプリで調べてみた。

わさわさ増える

スベリヒユという名前の植物だった。

さらに調べてみると、なんと食べられるらしい。
そして嬉しいことに栄養価も高いとのこと。

たくさん生えているし、せっかくなので食べてみた。
まさか雑草を食べる日が来るなんて。

シュウ酸が多く含まれているので、ほうれん草を調理する時と同じように、最初にまず茹でる。
冷まして手で絞ると、粘り気が出てくる。
鰹節と醤油でシンプルに和えた。

一口目を食べるときはとってもどきどきした。
雑草の味というと青臭いイメージがあったが、まったくそんなことなく、とろっとして普通に美味しい。納豆に混ぜても良さそう。

スベリヒユには、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質が含まれている。
そして驚いたのは、オメガ３脂肪酸が多く含まれていること。

オメガ３脂肪酸は魚から多く摂れるが、植物性で含まれている食材は珍しいので、こんな身近にあったことが嬉しい。（他にはナッツ、亜麻仁などにも含まれる）

献立の副菜の１品にもなるし、節約にもなって、おいしいし栄養価も高い。

これからは雑草と呼ばずに、野生の植物と呼ぼうかなと思う。

秋になり、スベリヒユの生育の勢いが穏やかになってきて、そろそろ終わり頃かも。

少し収穫できたので、きのうの夜ごはんの副菜を作るのに使った。

小豆ごはん、アジフライ、春菊とスベリヒユの胡麻和え、にんじんのデーツドレッシング和え、里芋と干し椎茸とワカメの味噌汁

ま・ご・わ・や・さ・し・い食材が全部入るように献立を組んだ。

アジフライには、タルタルソースを。

お店で買い物中に、マヨラーの夫が見つけてきた「マヨラーも黙るタルタルソース」という名前のタルタルソース。

とても魅力的なネーミング。

マヨラーの夫は、「美味しい」と黙々と食べていた。

よかったねぇ。

いつものように、静かなほっこりとした食卓でした。