彼は不器用ではない、演じてるだけだ。
「高倉健」さんが「不器用ですから」とよく言っていた。
が、あれは演技であり、彼は決して不器用ではなかった。
ビートたけしさんのオールナイトニッポンで「高倉健」さんと「田中邦衛」さんが仲がよいと言っていた。
彼らは演技しているようだ。あくまでも、自分たちのイメージを壊さないようにと。
彼とボクのどちらが不器用かと問われたなら、確実にボクのほうが不器用だといえるだろう。ボクは自分の意見を言ってこなかった。言いたかったけど、周りはそれを許さない。障害者は、それ相応にがんばるものだという考え方が、世間では常識になっていたし、器用に何でもこなすボクは「仕事でも、それができて当然だ」と思われていたのだから。
ボクが重たいものが持てないことや、ボールを右手では投げられないことを知っている人が、どれだけいたのかというと、皆無に等しかっただろう。
いっぱしの大人=仕事に就いていて当然。
誰が言い始めたのか知らないけど、右手指の関節が親指にしかないボクにとって、
仕事は友達の言うように「星の数ほど」はないのだ。
世間の常識しか頭にない人たちは「仕事に早くついたほうがよい」という内容のメッセージを、ボクに繰り返し突きつけてきた。
誰か一人に言われるだけでもつらいことを、会う人ごとに繰り返し・繰り返し、しつこく「さも悪いことをしてるか」のように言ってきたのだ。
「もう、やめてくれよ・わかっているけど、自分ができるものがないんだ」
・・・とボクは言えなかった。
逆らわぬほうが懸命だと思っていたのが悪かったようだが、
逆に「仕事をする気がない」と思われたようだった。
「いいよ、そう思われても。君たちには伝わらないよ。」
「だって、ボクと話し合う時間を持とうとは思わずに、自分たちが信じたことだけを言うんだろう。それじゃあ、伝わらないし・・・。」
障害者に対する理解がなっていないと思う。
前から書いてきているが、昨年の夏もバスに乗ったら「汗臭~い。障害者。」と女子高生に言われた。それを許してしまう友達もたくさん乗っていた。バスは学生だらけだったのに。
誰もが、ボクに散々なことを言うが、フォローする人は一人もいないのだ。
「それ以上言わなければよい・二度と言わなければよい」
そんな風潮がある日本において、こころを傷つけられた人たちは、泣き寝入りするしかないのが現状だし、これからも変わることはないのだろう。
島国で閉鎖的な考えが当たり前である日本。
決してイギリスのような国にはなれないだろう。
アーティストさんも、日本出身者では、世界的に有名になられる方は出てこないだろう。しょせん「お山の大将」でしかないのだろう。
日本だから仕方ないよね。
頭のよい若者が増えてきたという。
彼らのなかから、日本を変えてくれる人が出てきてほしいものだ。
そうでなければ「弱者は弱者のまま」で生きるしかないのだから。
欧米が肉離れしているのに、日本は相変わらず肉ばかり食べていると「やうこ」さんはおっしゃっておられる。それを考えると日本はずいぶん「欧米から遅れている」という結論に至るのだ。むかしから「鎖国」をした時点から、もう世界からはずいぶん遅れているのではないのだろうか?
温故知新という言葉をおもうとき、世界から遅れた日本が世界に追いつこうとしたときにした「猿まね」を繰り返しているようでは、ますます差は広がり続けることに気づかねば、これからも遅れて「あとをついて言うのが精一杯」な状態を打破できないということが続くのだろう。
若者に賭けるしかない。
頼んだ、日本を導いてくれ。
君たちが優れているのなら、日本を救えるはずだよ。
ブルーライト浴びすぎてないですか? ファミコン1日1時間、パソコン1日好きなだけといいます。 そんなに書けないけど・・・また読んでください。