次は「おまえ」だ!
即席ラーメンを食べていても、口の中の何かが違っていた。
噛むという動作ができておらず、無理やり飲み込むように思えていた。
歯を磨いていて気づいたのが、歯が抜けたということでした。
一本は前から抜けていたけど、その歯の隣の隣の歯がないのである。
きっと抜けた歯を知らぬうちに、飲み込んでしまったのだろう。
食パンを食べるにしても、奥には一本ずつしか歯がないから、前の歯を使い噛んで柔らかくしてから、奥の歯で噛んで飲み込むようにしているのです。
31日には、以前通っていた歯科へ行くことになっているけど、右の前の歯を治療してもらうのだと思うけど、どのように治療してもらえるのだろう。
夜に寝る時には歯が痛くて、身体の右を下にして眠ることが辛くなってきているけど、グラグラになっている右の上の歯を、どのように治療してもらえるのかが不明なのである。
今思えば父親は自己中心的な態度で家族に接し「自分のことをまず先に」と考えるきらいがあり、木曜日にだけお稽古がある母親が水曜日の夜に茶室の掃除をしていても、自分で簡単にやれることまで母親を使いやらせていた。
ふたり暮しになってからも、自分の食べるものが用意されたら、ボクの物を用意する前から食べ始めてしまっていたから、ボクは簡単なものを用意して、ほんの少しだけ食べるようになり、食後も歯磨きをしなくなったという過去があります。
自棄になっていたみたいだけど、それが悪いとは思いませんでした。
父親とのふたり暮しが、嫌になっていたのです。
等価交換の法則で、父は「首から下を自分の意思で動かせなくなり」即入院したけど、ボクの歯はその時のダメージを受けたままで、歯科医へと通うようになっても普通の人とはかなり違う状態になってしまったのです。
ブリッジを掛けなくてはならない歯を大切にできなかったけど、今回の治療では何処の歯を治すのだろう?
「お餅を買えば、安くて腹持ちもよい」と考えたけど、噛むことができないとなると話は変ってくるとも思います。
父親も母親も「誤嚥性肺炎」で亡くなったけど、今度はボクの番なのかな?
血筋的には長生きの家系であるけど、別に長生きがしたいわけではない。
苦しみを味わわないなら、すぐにでも両親の元へと行っても構いません。
父親と母親が呼んでいるのかな?
「早くこちらの世界へ来い」…と。
『次は「おまえ」だ』ということかな?
終わります。