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ノート・読書記録

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学習したことをまとめた記事と読んだ本。
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記事一覧

今年読んだ本~~~!!!

はじめにどうやら2024年が終わるらしい。早すぎて何が何だかだが、とにかく終わるらしい。忘年会と言うべきかわからないが、仲間内でも集まる予定がある。そういいう時分になってきたということを実感するが、本稿はそういう話ではない。 本稿ではタイトルの通り、今年読んだ本について振り返りたいと思う。あとはアマゾン履歴などを見つつ、どれだけの本を手にしたのか、そしてどれくらい消化できたのかという点についても振り返りたい。 総括─去年との比較まず、今年何冊読んだのか、去年とは量的・質

ノート:二重君主国占領下のボスニア・ヘルツェゴヴィナ

はじめに本稿は、昨年8月末YouTubeに投稿した解説動画シリーズ「二重君主国占領下のボスニア」作成に際して、リサーチしたことをまとめたノートです。誤字等修正・改行等をしていますが、基本的には動画に必要なリサーチを通史風にまとめたものに過ぎないため読みづらいかもしれません。詳しく学習したい場合は参考文献をご参照ください。 露土戦争と占領の開始1875年7月にヘルツェゴヴィナのネヴェニシェを中心にオスマン帝国による重税や圧政、ロシアやセルビア、モンテネグロの支援を要因としてセ

読書記録③:『地下室の手記』

読むまでの間 この本は結構気楽な思いで買ったことを記憶している。一昨年の夏にまでさかのぼるが、眼鏡の新調ついでに寄った、ちょっとした書店に置いてあったのが出会いだった。『地下室の手記』なんていういかにもじめじめして陰鬱そうなタイトルを見て、「お、いいな」と思ったまま買い物かごにぶちこんだ。 しかしまあ、そこから実際に本を開くまでの間に随分と時間が経ったもので…これは本当に自分の汚点だが、一冊買って、読み終えて、また一冊買う──そんな流れには到底耐えられない。例えば本を3

読書記録②:『変身』

※元々10月19日の日記として書こうとしていたものを読感に仕立て上げたので、日記的な部分もありますが、主題は『変身』の読感になるのでマガジン「メモ・読感」に振り分けておきます。 今日は全く気分の上がらない日だった。曇天のくせしてやけに暑い。ところによっては雨すら降りだす始末と聞いているから、こういった日は家に引きこもっているに限る。 じゃあ引きこもっている間に片付けなければならない用事を片付けるだとか、有意義な自己投資みたいなことができたのかと言えばそんなこともなくて、一

読書記録①:『論理学 考える技術の初歩』

感想の前に背景 『論理学 考える技術の初歩』という本を読んだ。9月28日の日記で述べた通り、この本は秋のkindleセールで500を切る安値で売られていた。その安さとタイトルの響きに惹かれて買い、読んでみた。 自分はあんまりこの本について買う前のリサーチをしなかったので、てっきり論理的思考のハウツー本的なものかなと思って買った。実際それはある程度正しいのだけれど、この本はフランスのエティエンヌ・ボノ・ド・コンディヤックという哲学者が、ポーランド政府の要請を受けて著した論

ノート:動乱時代(ロシア)

この記事はタイトルにもある通り学習上作った資料みたいなもの。旧アカウントでは近いことをしていたけど、本稿はバルカン史でもないし、理解度がバルカン史以上に浅い状態で学習のために書いているので、あんまり正鵠を射る説明をしていない可能性がある点に注意。いちおう読んでいる資料は良いものなのでロシア史に興味がある諸賢は目次より参考文献欄を参照するべし。関連本を読んで知識がついたら随時更新するつもり(つもり)。 リューリク朝断絶からシャホフスコイ蜂起までゴドゥノフの治世 ロシアに中央