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飛んで 飛んで 飛ぶ話

#ハマった沼を語らせて

茶の湯

昭和15年の某家蔵品目録に
利休が宗二に宛てた俳諧文が出ている    一文字風帯が金地古金襴… 
利休から宗二… そして俳諧… 
小気味良い跳躍がモノクロのコロタイプで語られる

外 出れば
まだ色無い山…
あたたかい日差し…
じき2月も
終わろうとしている…

利休と言えば
堺に下った話が
今の時期どうしても出てくる
忠興と織部が淀で見送ったのは周知の通りだか 公務で間に合わなかった松井佐渡守康之が飛札をもって礼尽くした話を持ち出す人は少ない 
身体は届かずとも心だけは… 
菜の花揺らす風も手伝い
何がなんでもの力業
その離れた距離 時間をうめるよう
利休はすぐさま礼状をしたためている
隔てなく 行き交う道は空…
その周辺の詳細は
桑田忠親氏の「利休の書簡」に詳しい

その「利休の書簡」
昭和35年の河原書店版には載らないが 飛んでのち東京堂出版から出された同著者による「定本 千利休の書簡」の最後に利休辞世の和歌として
「利休めは とかく冥加の 者ぞかし 菅丞相に なるぞと思えば 」と ある
この和歌 梅の産地 和歌山で発見されたというから  おもしろい…

風は東から…
心ふわふわ  浮き足立つエピソードは
この時分に
ふさわしい……

もっと陽気になれ…
今 
心からそう願ってしまう

菅原道真と言えば飛梅だが 先述した利休の俳諧同様 この和歌の立ち位置に  ファンタジー思うのは私だけではなかろう

何も知らないのに
軽く脈略のない事を考えると
楽しい

天気が良いと 
つい心の足取りだって
軽くなる

こんな時は

無駄口を主菓子がわりに

一服するに限る

空からのゴーっという

飛行機の音
聞きながら

#利休忌 まえ

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