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そもそも子供に集中力などない!

集中力は体力があってこそ発揮される!

勉強には「集中力」が必要だ。しかし、集中力を発揮するには体力がいる。子供にはその体力がまだない、と考えて欲しい。本来、大人並みの集中力など求めてはいけない。

集中力をその集中する「度合い」と、集中を「継続する力」とに分けるとすると、度合いの方は、訓練次第でなんとかなる部分だ。一方で集中力を継続することは子供には難しい。小学生が机の前で2時間、集中するには体力が足りていない。まずは体力をつけさせよう。

体力をつけるには「睡眠」と「食事」と「運動」である。

まずは、この睡眠・食事・運動の充実が重要である。ましてや身体的には第二次性徴を迎えるための準備期間にあたる。これらを常に管理することは、大昔から親の責任なのだ。

睡眠

まず睡眠だが、我が家の場合は、小学校3年生まではどんなことがあろうとも夜9時に寝ることを徹底していた。時間をきっちりする。例外は許さない。家庭内で徹底することでしか実現できない。子供はいつも親の隙を狙っている。子供に駄々をこねれば無理が通ると思わせてはならない。就寝時間の管理は子供のためだ。

しかし、我が家では小学校4年生の秋、夜9時就寝が崩れた。塾に通い出したためだった。そこで塾のある日は夜10時就寝に変更となり、さらに小6の秋口には、授業時間が長くなり、ついに就寝時間を夜11時に変更せざるをえなかった。塾とは就寝時間との戦いだ。

中学受験はハードだ。就寝時間を遅くに変更しても、子供の変化に気を付ける。朝眠そうにしてないか、身体は順調に大きくなっているか、ダルそうにしていないか、睡眠時間を十分にとり、次に早起きを促して、朝食前に身体を動かすようにする。それから状況に応じて、起床時間をズラすなどして睡眠が確保できるようにしよう。

↓↓睡眠についての記事書いたのでご参考まで↓↓
https://note.com/okusako/n/n93575fcc633c

食事

実は食事も量を食べるには体力がいる。身体が大きくならないと、胃袋も小さいままだ。食の細い子供も珍しくないので、食事をきちんと取らせることに苦労する親もたくさんいるだろう。それでもできることがある。まずは好き嫌いをなくそう。

好き嫌いが無い子供は、食事の管理がしやすい。最近では嫌いなものは食べないで良いというご家庭が広まってるようで驚いている。下手すると、大人になっても自分の好き嫌いを「私はトマトがダメな人だから〜」などと、自分のアイデンティティかのように自慢げにいう若者がいる。こういう人はまず、ちゃんとした大人の食事には同席を許されない。食べれない方が恥ずかしいのだ。その認識を崩してはいけない。

親としては調理法を探ってみる。とは言ってもインターネットで検索するだけだ。いろいろ試してほしい。個人的な見解として、玉ねぎや人参が嫌いな子供は、もっとよく火を通すと食べる可能性が高くなる。ブロッコリーなら、歯で軽く噛んで噛み切れるくらいの硬さに茹でるか、油で素揚げすると食べる可能性が高くなる。

この時期は、特にタンパク質とカルシウムの不足に気をつけていた。背骨自体が縦に伸長しているのだから、その原料となる食事はとても大切だ。脳の働きにはブドウ糖が必要だ。勉強中にシュークリームなど甘いお菓子を出すことは良いアイデアだ。

もちろん、脂質や炭水化物も必要だ。ビタミンやミネラルもいる。いろんな方法を親が研究して、必要十分な摂取量を取らせ、我が子の健全な成長を促す必要がある。我が家の場合は、カルシウム入りの粉末のプロテインを牛乳で割って、毎日飲ませていた。他にも便利な食材はかなりある。

運動

塾に通い出すと、運動量が減ってしまう。どんな子供でも10歳から13歳くらいはゴールデン・エイジと言って、他者の動きをそっくり真似る能力が高くなる。一流選手の動きをほぼ真似できたり、サッカーやバスケのドリブルが急激に上手くなるのはこの時期だったりする。この時期を逃す手は無い。運動神経の良さは人生の宝物だ。

持久力や筋力は、もっと後になってからの方がつきやすい。この時期はアジリティを伸ばしたい。アジリティとは、単にスピードだけではなく、方向を変えながら最短を進む能力のことで、ドリブルなど、ほとんどの球技に必要な能力だ。小学生時代に一番伸びると言われている。

まとめ

集中力について書こうとしたが、子供に体力をつけさせるための投稿になってしまった。親ができることは、これしか方法がないのである。

・睡眠は、家庭で厳しく就寝時間を管理する
・食事は、調理法や摂取方法を工夫する
・運動は、ゴールデン・エイジを活用する
・全ては親の研究・戦略にかかっている

睡眠の大切さ、そして食事や運動についても、要望が多ければ、別の投稿で詳しく解説したい。長い目で子供の成長に携われる者は、親しか存在しないのである。

目の前のことに謀殺されてしまうと、一番大事なことを疎かにしてしまう。子供の健やかな心身の成長を望まぬ親はいないだろう。何度も繰り返すが、中学受験は、小6秋からが本番である。小5までにはその準備を整えておこう。

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