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音楽とワインとシチリアと

シチリアワインを飲む会があるというので参加するのだが
それに合わせてシチリアと音楽について検索している

ヨーロッパは戦いに戦いを重ねた歴史であるが、戦いにおいて毎度キーとなる島であったらしい
参謀戦略的な知識と感性は皆無などでよくわからないけれど、地理的な条件から言えば日本の戦国時代に織田信長が岐阜に拠点をおいたことと同じく、ここを押さえれば有利だったのだろう
シチリア島と言えば優雅できれいなイメージがあるが、様々な歴史の上にその美しさは存在するのかもしれない

シチリア音楽は、こちらもヨーロッパ史における音楽のあり方と同じく戦争のたびに多文化が入り乱れて出来上がったようだが、シチリア民謡は西洋音楽史のルネサス期には「シチリアーナ」という形式が確立されているほどに影響力があり魅力的な音楽だったのだろう
実際、今聴くことが可能なシチリア民謡は軽快で思わず踊ってしまいそうなほどにリズミカルな音楽だ
イタリアのカフェなどにぴったり合いそうなシャレた音楽である

音楽は楽しければ楽しい音楽ほど日常が過酷な歴史を持つ
ブルースやカントリーは代表的なもので、いつまでも続く戦争の中で人々は音楽によってその日その日を乗り越えたいに違いない

さて、ワインである
僕はワインのことはよくわからない
昔、ワインを勉強しようと本屋でワインの本を手に取ったが、内容の濃さに2ページ読んでそっと本棚に本を戻した記憶がある

シチリアワインについても調べたが、これもカタカナの時点で頭に入ってこないのでどうでもよくなった
ただ、「音楽がワインをおいしくする」という記事が目にとまった
チャールズ・スペンスというオックスフォード大学の心理学者が行った実験で音楽や音が食事中に人間に与える影響について研究したものだ

検索すると確かに実在する人物で、心理学や知覚について研究を行っているらしく論文も見つけた
内容としては、軽いワインを飲む場合は、軽快な音楽、重めのワインの場合は低音が効いた音楽などを聴きながら飲むとおいしく感じるというもの
食事の際にも、適切な音楽を聴きながら食べることで味覚が変わるのだそうだ

音楽の歴史は、今僕たちが考えている「音楽」として確立されるまで主な用途はBGMで、音楽が聴くものとなったのはここ2、300年の話だ

チャールズ・スペンス氏が実験していることは、たぶん感覚的に人間はわかっていて、僕らだって気分に合わせて音楽を変えるわけだし根源的にそういうものがあるのだろう
それを踏み込んだチャールズ・スペンス氏の実験は大変興味深い

ここまできて、ワインから相当に離れてしまったことに気がついた
果たして、シチリアワインの会ではどのような音楽がかけられるのか
はたまたどんなワインが飲めるのか
そんなちょっとした好奇心だったのにな

まぁ、いいか

チャールズ・スペンス氏の動画を見つけたので貼っとこ
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