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あらためて翻訳作業について書いてみる

こんにちは。
先月は東京旅行に行って友人や翻訳仲間と会ったり、ひとりでおいしいワイン飲んだり、神社でおまもり買ったりしてリフレッシュしたのもつかの間、最近担当したドキュメンタリーがなかなかヘビーで、すっかり頭痛&眼精疲労にやられています。
眼精疲労ってどうして寝ても治らないのかな…。

さて、映像翻訳者になってもうすぐ4年。
OJT期間もプロととらえてよいのであれば、すでに4年が経ちました!
1年目は10分尺を10日間ほどかけておそるおそる、じ~っくり訳したり、超短尺(3分~5分)でも知識ゼロのジャンルだと失敗が怖くて断ったり、20分尺のドラマをさらに半尺10分で引き受けたり…と、なかなか前に進めず。
それでもどうにかやっていくうちに少しずつ慣れていくもので、今はちょっとマシになりました。
土日・有給日・会社の在宅日であれば、1日10分はだいたいこなせるようになりました(朝5時~23時までご飯もろくに食べずずっと翻訳!みたいな、死にそうなスケジュールでなくても)。
知人・友人に言うと必ず「1日にたった10分しか進まないの!?!?」と驚かれますが、1日10分尺というのは、3年目~10年目未満の中堅(?)映像翻訳者の平均だと思います。
ポップなドラマだと20分以上進む時もあったり、逆にごりごりのドキュメンタリーだとやっぱり死ぬ気でやらないと10分超えない、ということも(汗)。

今回は、私の翻訳スケジュール(一例)を書いていこうと思います。
在宅日とか出社日とか土日・有給とかいろいろあるんですが、最低でも、どんな時でもこれくらいのペースで受注できないとこの先話にならないよな~と個人的に思うレベル感になります。

・ジャンル:ごりごりのドキュメンタリー
・尺:45分
・ハコ数:600枚くらい
・素材受け取りから7日目の夜に納品

1日目:スポッティングすべて完了(テロップまで)
2日目:~16分くらいまで字幕つける
3日目:~40分近くまで字幕つける
4日目:~残りの字幕をつける
5日目:申し送りを書いていく・見直し日(アラがまだ多い)
6日目:見直し日
7日目:見直し日

今回は難しいかもと思って最初の方にかなり無理してペースあげたので、見直し日がまあまあ取れました。4日目はあと5分だし余裕かなと思っていたら、意外と複雑なセリフが多くて夜更かししました。そういうことがあるんですよね。

私のやり方で特殊だと思うのは、字幕を全部つけたあとに申し送りを書いていくことです。もちろんリサーチしてから訳すのは当たり前なんですが、ソースのURLや書籍名だけコピペしておいて、とりあえずまずは字幕をつけていくんですね。で、全部字幕がついた状態になってから、落ち着いて申し送りだけをコツコツと丁寧に書いていくのが好きなんです。。。
変だし非効率かもしれませんが、なぜかいつもこのやり方です。

他の翻訳者さんにお聞きしたいのは、定時を設けるのか、それとも「できるところまで進める」のか、というところ。

友人でもある翻訳仲間のひとりはお子さんがいるので、朝から16時くらいまで(お子さんが帰宅されるまで)を作業時間とおおよそ決めているそうです。
他にも、9時~18時を作業のめどにされている方や、10時~22時くらいをめどにされている方、週末のみ翻訳の仕事を受ける方、チェッカー担当の方など、わりと固定派が多いのかな~という印象なのですが、どうなんでしょう?

私は、どちらかというと「今日は○○分までは絶対にやって、目標の○○分を超えたとしてもできるとこまでやりたい派」なのですが、そうすると仕事とプライベートの線引きが難しいですよね。
だけど、今日は結構進んだから夜はゆっくりしよう、と思っても、その時点で突然誰かを遊びに誘うのもむりだし、ちょっとウォーキングしたり筋トレしたり丁寧に自炊しても、まだ寝るまで時間が余るじゃないですか。そうすると、結局スマホを触るんですよね…。
同じブルーライト浴びるなら、ダラダラスマホ触るより仕事したほうが生産性があっていいよな…と思って、結局夜も仕事しちゃうんです。

それにしても、映像翻訳者の作業量ってはんぱないから、もっと単価があがればいいのに…
それか、月に○○分やった人は月給○○円、とかにしてくれれば…。

さて、今日は少しだけ休んで、また次の案件に取りかかりたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。