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67冊目*100歳まで読書(轡田 隆史)
100万部突破の大ベストセラー『「考える力」をつける本』の著者にして
稀代の読者家がユーモラスに提案する
「死ぬまで本を読む」知的生活のヒント
年を取ると、たしかに読書はちょっと大変だ。
文字は読みにくくなるし、集中力も長くはつづかない。
時間だって、意外と思うように取れないことも多い。
だから、ちょっとした工夫や発想転換が必要になってくる。
年を重ねたなりの、成熟した本の読み方、楽しみ方――。
そのヒントを、ぼくなりに提案できればと思う。――著者
100歳時代の今。備える守る鍛える
あとは、チャレンジする!だったりして
数年前に流れたテレビCM、「100歳時代」というキャッチーな言葉に恐れ慄いた。
60歳定年、65歳定年
年金の年齢引き上げ
定年後の再キャリア
ある日、成田山新勝寺へ赴いた。
数年に何回か車で訪れる場所で、その日も近場の駐車場へ止めることにした。案内してくれたのは、当時の父(あと数年で定年を迎える)よりもはるかに年上の男性だった。
観光地によくある、自宅の土地を利用して臨時の駐車場をする家族の方なのかと思ったが、違うとのこと、雇われているそうだ。
ここまで知っているのは、父がやたらに話しかける人種だからだ。その会話をとりあえず母と私も同じく聞く。いつの間にか父がいなくなる。話に飽きるとさっさと次に行ってしまうのだ。
それも自然に、話し手も気付かぬうちに。
忍者かな?魔術師かな?その身のこなしに呆気にとられて、また母が文句を言う。柳、馬、のれんにぬか床、すべて父の化身だろうな…。
話を戻すとして、それを聞いてゾッとしてしまった。定年後の悠々自適ライフは、過去の遺産で私がその年齢になる頃には生涯現役でいなければならないのだろうか、と。
しかし、話を聞かせてくれた方や同じような年齢の方はどうだろう?ハツラツとして活気に溢れている。若々しい印象だ。それこそ私よりも気持ちも立ち居振る舞いも若い。
負けていられない…。
ただ、どうしても日々の生活に追われて、人生を楽しむだとか、自分のための時間など、はなから無理だと決めつけていた。今もその感情は顔を出す。
やりたい時にやるのが一番なのでは?
これは、何度となく言われ聞いている言葉だ。
でもだって魔の私には、五月の蝿の如く…しかし、なぜだか今響いてしまった。目の前が開けたにも関わらず、また巣穴に戻り安全圏でくすぶるのだけはごめんだ。
今、私は本を読み続けている。
新しい本、作者との出会いは心を満たしてくれる。新しい出会いも生まれるだろう。本というものは、いつでもいつまでも読めると本書作者はいう。
年齢と視力に関して逃れられることができない事情はあるけれど、それでもゆっくり読めばいい。何度となく読んだ本を読めばいい。とその時々のスタイルに合わせて読む方法が紹介されていた。
事切れるまで読書、これを目標に掲げた大先輩。
年齢とともに諦めていくものが増えると勘違いしていた私にとって、彼の存在は、大きな目標で希望だ。
本を読み続けて、また新たに出会った未来は、私自身を灯す光になるのではないだろうか。
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