Akira,J

時々、写真をとったり、CDを聴いたりしています。

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最近の記事

”最近、読んだ本2"

"心はあなたのもとに" (2011) 村上龍氏  投資会社を立ち上げた妻子ある主人公と風俗嬢の女性との不倫の恋愛模様が描かれている。  Ⅰ型糖尿病を患っている"香奈子"は、物語の終わりに亡くなってしまう。  不治の病とか難病を題材にしている作品は、数多いけど終始漂っている暗く重い印象を免れない。  物語のエンディングで、"香奈子"が元気だった頃、二人で訪れた事がある公園で、雨の中、呆然と立ち尽くす主人公の姿が印象的。 (以前、tweetしたものを再編集)

    • 夏の日の思い出

       お盆が終わって、夏休みも残り少なくなると思い出す事がある。  確か小学校2年の夏休みだったと思う。 父親の仕事の関係で、その当時、団地に住んでいた僕は、同じ団地に住んでいる一つ下の友達二人と、自転車に乗って遠出しようという事になり、(今考えると、5km以上はあったと思う)出かける事になった。この二人とは、いつも放課後に近所でよく遊んだりしていた。  夏だから、その日は、3人共半袖のシャツと半ズボンを着ていたと思う。某市の加茂川という少し大きな川の近くまで来て休んでいた。

      • ➖最近、観た映画 その3➖

        " インディ・ジョーンズと運命のダイヤル" (2023) スターウォーズもそうだけど、最初に公開された年から約40年にわたって続いているシリーズ。シリーズとして40年続くというのもスゴイ。これまで公開されたものは、4作とも全部観ているんだけど、作品のクオリティというかトーンみたいなものが、年を重ねる毎に前作を超えたものになっているように思える。  ハリソン・フォードは79歳で、大スターも歳をとるんだな、と。  物語は、アルキメデスが発明したと言われる"アンティキティラ

        • "マスクを外して"

           先日、渋谷の明治通りと国道246号が交差している歩道橋を歩きながら、マスクをはずしてみた。頬にあたる風を感じると気持ちよかった。マスクをとるとこれだけ快適なのかとあらためて思った。ただ、普通の生活に戻るという、それだけのことなのだが。

          "東へと向かう列車で②"

           麻里の母、野村美幸は、三島市内の中央通りの商店街の一角で、花屋を営んでいた。麻里は、今年の3月に高校を卒業してから、その花屋で働いていた。  父の野村正之は、かつてA新聞の記者をしていた。10年前、ロンドンの支局に赴任していた時、市内の地下鉄で起きたテロ事件の取材をしていた。ある日、その事件の取材のため、ベルギーのブリュッセルまで行くことになり、ロンドン発のブリュッセル行きの特急列車に乗ったが、それ以来、行方不明になってしまった。支局の同僚が、駅に見送りに来て、列車に乗り込

          "東へと向かう列車で②"

          "東へと向かう列車で①"(ショートショート)

           東へと向かう列車の中にいた。乗っている車両は、満席ではなかった。座席に座ってボストンバッグを抱えたまま、窓の外の流れてゆく景色を見ていた。これから先の生活への不安が、頭をよぎったが、すぐに消えた。列車は、少しずつスピードを落とし始めていた。やがて、終点の東京駅のホームが見え始めて、しばらくして止まった。隆史は、列車から降りた。地下の通路へと繋がっている階段に向かって歩こうとした時、駅の構内にアナウンスが流れた。 「お客様に、繰り返しお知らせいたします。ただいま、山手線の日暮

          "東へと向かう列車で①"(ショートショート)

          ー 最近、観た映画 その2ー

          "戦場のメリークリスマス"(1983)  最初に公開された’83年に一度観て、それから40年経った年に、また、劇場で観る事になるとは思わなかった。パンフレットには、"戦闘シーンのない戦争映画"、みたいなことが書かれてある。この映画の舞台は、第2次世界大戦中のジャワ島の日本軍の捕虜収容所であるが、戦闘シーンを描いたものではない。収容所の中で生活している日本軍の兵士と捕虜との間で起こる問題に対する確執が、描かれている。  捕虜収容所という生死が隣り合わせの極限の状態の中で、物

          ー 最近、観た映画 その2ー

          "レコードとCDとストリーミング"

           学生の頃は、よく''貸しレコード屋"に行って、レコードを借りてカセットテープに録音して聴いたりしていた。どちらかと言えば、レコードを聴くというより、聴くのは専らカセットテープだった。 先日、某大手家電量販店へ行き、オーディオ売り場のフロアを歩いていたら、ラジカセが陳列されているのを見て少し驚いた。こういう時代になってもまだ需要があるのかと。  最近は、アナログレコードと同様にカセットテープも売れているみたいで、何か不思議な感じがする。  英国レコード産業協会のジェフ・テ

          "レコードとCDとストリーミング"

          ー最近、観た映画ー

          "ラ・ブーム"(1980)  去年の暮れに、明治通りを原宿から渋谷駅の方に向かって歩いていて、ちょうど、宮下公園の近くまで来たところ、信号待ちをするために立ち止まると、目の前に、 "ラ・ブーム" 上映中 の文字が見えた。懐かしいなと思った。 その日は、特に用事もなかったし、次の上映時間まで少し時間があったので、観ようかと思ったが、その日はそのまま帰った。  40年近く前の映画を、リバイバルで上映しているのかなと思った。確か、TVで放映されたのを一度観たような気がする。    

          ー最近、観た映画ー

          ーMy Collection Vol.65ー

          "Modernism: A New Decade."(1989?)  ザ・スタイル・カウンシル  今年の7月頃、89年に、発売中止になった幻の5作目のアルバムを、某中古CDショップで手に入れる事ができた。発売中止になったものがどういうものなのか、聴いてみたいとは思っていたが、なかなか聴く機会に恵まれなかった。  手元にあるのは、2001年に再リリースされたもので、聴いてみると、当時発売中止になった理由がなんとなくわかるような気がする。90年代以降、ハウスミュージックをなんの違

          ーMy Collection Vol.65ー

          ー My Collection Vol.57ー"GREATEST SONGS COLLECTION 1980〜2004"(2020)佐野元春 (再編集)

           もう、デビューしてから40周年とは。月日の流れるのは早いというより、むしろ早すぎる気がする。初期の頃から約20年間のベスト盤。収録してある曲を本人が、一曲ずつ解説していて、聞き応えだけでなく、読み応えも十分な内容になっている。  初期の頃の"モリスンは朝、空港で"とか、久しぶりに聴いたけど、なんとなくいい。 "見慣れた景色の中で  何かが違う気がしてる" 住み慣れた場所から、違う場所へと向かう時に感じる一種のときめきに似た感覚。 解説では、"覚醒"と"気づき"が、この曲

          ー My Collection Vol.57ー"GREATEST SONGS COLLECTION 1980〜2004"(2020)佐野元春 (再編集)

          ーMy Collection Vol.59ー"Strangeways,Here we come."(1987) The SMITHS (再編集)

          ザ・スミスにとって4枚目のアルバムである。このアルバムが、リリースされた87年の9月には、バンドは、すでに存在していなかった。バンドのメンバーそれぞれ考え方も違うわけだけど、活動期間が5年ぐらいで、あまりにも早い解散ではなかったのか。今、聴き直してみて思うのは、スミスに、限らず、ロックミュージックを聴くということは、言葉を持て余している人だけが感じる一種の反応みたいなものだと思っている。何も感じない人もいるわけだから。

          ーMy Collection Vol.59ー"Strangeways,Here we come."(1987) The SMITHS (再編集)

          ー最近、読んだ本ー

          コンビニ人間(2016) 村田沙耶香氏  個人的には、コンビニに行かない日はない。夏の猛暑の時など、ほんの僅かな"涼"を求めて、用もないのに入ったりする事もしばしば。  18年コンビニでアルバイトをしている古倉という30代なかばの女性が主人公で、バイト仲間とのやりとりや客との応対など、コンビニで起こる日常のさまざまな出来事が、彼女の感覚を通して描かれている。  18年もコンビニでアルバイトをしているという事をとやかく考えるより、古倉さんは、自分の"居場所"をコンビニの中に

          ー最近、読んだ本ー

          新しいビル

          渋谷桜丘町の工事現場 また、新しいビルが・・・。

          新しいビル