"レコードとCDとストリーミング"
学生の頃は、よく''貸しレコード屋"に行って、レコードを借りてカセットテープに録音して聴いたりしていた。どちらかと言えば、レコードを聴くというより、聴くのは専らカセットテープだった。
先日、某大手家電量販店へ行き、オーディオ売り場のフロアを歩いていたら、ラジカセが陳列されているのを見て少し驚いた。こういう時代になってもまだ需要があるのかと。
最近は、アナログレコードと同様にカセットテープも売れているみたいで、何か不思議な感じがする。
英国レコード産業協会のジェフ・テイラー氏は、
"ファンは、有形の作品を所有する事で愛するアーティストに近づきたいと思っている"
と述べている。
確かに楽曲をダウンロードしたりストリーミングするだけだと"有形のモノ"を手にすることはできない。ダウンロードしても、ファイルの一つとして保存されるだけで、何かしら物足りない感じがする。
CDを最初に聴いたのは、学生の頃で'80年代の半ばぐらいだった。近所の友人がCDプレーヤーを買ったと言うので聴かせてもらった。その時聴いたのが、確かビートルズのアビーロードだったと思うが、レコードと比べると音が幾分クリアーかなと思った。その頃から徐々に、CDがレコードに代わって巷に出回る事になる。
しかし、そのCDもパソコンが普及するにしたがって、売れなくなり、楽曲をパソコンにダウンロードしたりストリーミングで聴く人が増え始める。
今は、楽曲を"デジタル配信"で聴く人のほうが、レコードやCDといった"フィジカルで聴く人より数倍多いらしい。その中は、"デジタル配信"で聴きながら、レコードやCDを購入する人もいるだろうし、ユーザーは、混在している。レコードやCDといった"有形のモノ"が嫌いな人にとっては、"デジタル配信"で聴くことができれば好都合なわけだから、誰もが"有形のモノ"を求めているとは、限らない。
僕自身は、どちらかといえば、"デジタル配信"で聴くより、CDプレーヤーで聴く事が多い。
10代の頃から、レコードやカセットテープといった"有形のモノ"で聴き続けてきたので、そういう聴き方の方が落ち着くからなのかもしれない。
(2021年にツイートしたものを再編集)
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