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1)子ども達が笑顔で学校生活を送ること、それが学校教育で一番大切

◆学年最下位だったリク君

リク君は、学力がかなり低い。

そんな申し送りを受けていました。前年度に授業の様子を見たことがありましたが、ただ、ただ、座っている。そういう印象のある子でした。

前年度の成績は学年最下位。そして成績はオール1。図工や体育、音楽までもが1という成績でした。

最近は、子ども達が笑顔で学校生活を送ること、それが学校教育で一番大切な事だと思うようになっていて、子どもを笑顔してナンボ!といった心もちで学級運営をしています。

実際にリク君を担任してみたら、、、、授業中は、ただ、ただ、座っているだけ。話も聞いているかどうかも分かりません。課題を指示しても、なかなか行動に移せず、時間ばかりが過ぎ去っていきます。

なにより気になったのは、いつも無表情だということ。何も喋らず、笑わず、怒らず、、、彼はクラスの中に居ますが、一人だけ別の世界にいるかのようでした。

授業での課題を終わらせないと、休み時間が無くなってしまいます。

チャイムがなり個別に教えようか、、、と思うと、リク君は席にいません。どこかに雲隠れです。クラスの友達と教室の外に出ていく様子はないので、トイレにでも行って時間をつぶしているのでしょう。

休み時間が終わる頃に教室に戻ってくると、すぐ次の授業になってしまうので、終わらなかった課題は「家でやってきてね」と話をするのですが、やってきたためしがありませんでした。

4月の初めに、クラス目標をクラス全員に書かせました。どの子も「明るいクラス」とか「がんばるクラス」といったように、どんなクラスにしたいかを考えて書いていました。ただリク君だけは違いました。

『ぼくは、かん字をかくことがすきです』

いやいやいや、書くのはクラス目標でしょう! 自分の好きなことを書くんじゃないんだよ!と心の中で突っ込みを入れてしまいましたが、それだけ課題の意味が分からないのか、、、とも考える冷静な自分もいました。

ここからどうやって彼を指導していくのか、半ば絶望めいた気持ちになりました。

でも、そんな彼を救ったのが漢字練習だったのです。

ということで、この続きは、また明日。

この文章は、お気楽先生のほぼ毎日私感にて過去にアップロードしたものです。noteでは、マガジンにまとめていこうと思っています。

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