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女の子の友達関係の悩みを解決する『いい人戦略』

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女の子の人間関係の悩みというのは、お母さん達も口を揃えて難しいと言われます。私自身、幼い頃から友達との関係で悩み続けてきました。  でも、考え方次第でその悩みを乗り越えていける…
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#小学校

13)透明な眼鏡で見たら、みんないい子たちばかり

◆『いい人戦略』でいこう! 1 クラスで話したこと 「悪口を言い続けたら友達が無くなっていく。これは、怖い話ではないですか? だって、悪口を言う人と付き合ってなんていられないよね。 クラスは、悪口を言わない人がほとんどだよね。ちょっと見回してごらんよ。少なくとも、大人しくあまり喋らない子は悪口を言わないでしょ? 休み時間になると外に飛び出してドッジボールをやっている子だって悪口を言っている暇なんてないよ。漢字再テストをやっている子、先取りで宿題をやっている子。透明な眼鏡で

7)「先生はあいつらの味方だ。」

◆悪口を言われた 6 「ミコさんの言う事を信じよう」と私がサトコさんに言った瞬間、サトコさんが驚いたように目を見開いてこちらを見ました。そして、ミコさんとクミさんは嬉しそうな表情になりました。ミコさんは、本当に言ってなかったのでしょう。そして今後も言わない自信があるのだと思いました。 子どもの喧嘩というのは、双方が自分の正義を主張するばかりで、いつまでも後に残すことがあります。それは、相手の主張を受け入れることができないからだと思います。 以前、子どもの喧嘩を仲裁した時

6)取り合えず信じてみたらどうかな?

◆悪口を言われた 5 サトコさんには、ミコさんの「言っていない」という言葉が届かない。それは、自分の正しさに固執してしまっているから。 自分自身、サトコさんのような経験は何度もありました。でも、相手の言う事を「違う!」と思いたくなるけれど受け入れていくことが必要です。そうしなければ、問題の解決にはつながらないし、負の感情にずっと固執し続けていくことにもなります。 サトコさん達に話したこと 「サトコさんはミコさんが”死ね”と言ったといっている。ミコさんは、そんなことは言

4)絶対に悪口を言った!

◆悪口を言われた 3 ミコさんに悪口を言われたと訴えるサトコさん。でもミコさんは言っていないと言うし、一緒にいたクミさんも言っていないと言う。 でも、これはどこにも確証はありません。学校は、こういう確証のないトラブルばかりだとも言えます。実際にミコさんが言った可能性もあるわけで、これは困ったなーと内心思っていました。 ミコさんの言い分を全て認めてしまったら、サトコさんを否定することになります。サトコさんの言い分を認めたら、ミコさんを否定することになります。 それぞれ、

3)嫌われていると思っていたら、何でも自分への悪口に聞こえてしまう。

◆悪口を言われた 2 悪口を言われたというサトコさんと言ったというミコさんには話を聞いたので、一緒に居たクミさんから話を聞きました。 サトコさんによると、クミさんから「ミコさんが悪口を言っている」と教えてもらって、実際に、ミコさんが”死ね”と言っているのを聞いたということでした。 クミさんに「ミコさんが”死ね”とかって、酷い悪口を言っていたの?」と聞くと「え~~!! 知らないです!!」と、全否定でした。 サトコさんは「クミさんが教えてくれたよ」と言うのですが、クミさん

2)悪口を言われた

私の勤務する学校では、定期的に児童一人ひとりと話をする時間を設けるようにしています。 サトコさんとも1対1で話をしたのですが、そこで、ミコさんから悪口を言われたと相談されました。”死ね”と言われたそうで、かなり酷いモノでした。 え~~~!!! です。 ミコさんは、確かに学年当初は硬い表情で友達が少ない子どもでしたが、最近では、授業や私の話をとても姿勢よく聞き、漢字練習にも身が入るようになって、心がしっかりしてきたなと思っていた子なのです。友達との関係もうまくいっているよ

1)え~~!? サトコさんが手を挙げている?

それは国語の授業のことでした。物語文の読み取りをしていたのですが、いつもは不機嫌そうな顔をして授業を受けているサトコさんが目をキラキラさせて、手を挙げているのです。 それはもうビックリ仰天の事態でした。 いつもは半開きのようなやる気のないような目つき。。。なのに、瞳はキラキラ輝いているし! 口元には笑みが浮かんでいるし! な・・・何が起っているんだと、とにかく私はドギマギしていました。 思い当たるのは、授業の直前に話をした『いい人戦略』です。 子どもというのは、心の学