4)絶対に悪口を言った!
◆悪口を言われた 3
ミコさんに悪口を言われたと訴えるサトコさん。でもミコさんは言っていないと言うし、一緒にいたクミさんも言っていないと言う。
でも、これはどこにも確証はありません。学校は、こういう確証のないトラブルばかりだとも言えます。実際にミコさんが言った可能性もあるわけで、これは困ったなーと内心思っていました。
ミコさんの言い分を全て認めてしまったら、サトコさんを否定することになります。サトコさんの言い分を認めたら、ミコさんを否定することになります。
それぞれ、自分の言っていることは正しいと主張しているわけです。それを無下に否定することはできない。
3人に話したこと
「サトコさんは、ミコさんが”死ね”と悪口を言ったという。でもミコさんは”言っていない”という。
実際に、私はその現場を見ていないので、何が正しいか分かりません。分からないけれど、最近のミコさんは、授業も姿勢よく受けているし、漢字練習もとても丁寧にできるようになって、心がとても明るくなってきているように思います。」
こんなことを言うと、ミコさんは嬉しそうにうなずきました。正直なところ、学年当初は少し心が暗いのが気になっていた子だったのです。でも表情が明るくなり、ほっとしていたところだったのです。
「でも少し前までは、ちょっと言葉が悪い事があったよね。それで私から注意されたこともありました。ひょっとしたら、サトコさんに対して言ったことじゃないけど、作業中に「嫌だ」とか「やりたくない」とか、そういう否定的な言葉を言ってしまった可能性があるね。さすがに”死ね”と言うかは微妙だけど。。。」
そんなことを言うと、ミコさんは少し納得できたような表情になりました。
「少し前まで、そういうネガティブな言葉はよく使っていたものね。今は使わなくなったよね。」ここまで言うと、ミコさんは明るい笑顔を見せました。
「それを聞かれてしまって、誤解されてしまった。。。かもね。」と言うと、ミコさんは納得できたような表情になりました。
でもサトコさんの方に目をやると、それは納得できないようでした。絶対にミコさんは言った!と思っているのでしょう。
長くなるので、この続きは、また明日。
この文章は、お気楽先生のほぼ毎日私感にて過去にアップロードしたものです。noteでは、マガジンにまとめていこうと思っています。
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